大臣会見

太田大臣会見要旨

2013年2月19日(火) 8:43 ~ 8:52
閣議室前
太田昭宏 大臣

質疑応答

(問)訪日外国人旅行者数が本日発表になりますが、中国人に関しては、去年の12月までは2年前と比べて日中関係の悪化を受けて低調な数字が続いています。
春節も振るわなかったと見られていますが、大臣の現状に対する認識とインバウンドに関する打開策をお聞かせ願います。
(答)今日発表される訪日外国人旅行者数は、1月の訪日外国人旅行者のデータが出るということを承知していますが、去年と今年を比べますと、春節は去年は1月、今年は2月だったわけで、そういう意味ではデータということの上では、中国やあるいは香港、台湾、こうしたところが減少するという見込みではないかと思います。
また、韓国や東南アジアからは円安ということもありまして、増えているのではないかという見込みになっているところです。
いずれにしても特に中国、台湾、香港は非常に大事なので、精力的に広告を打ったりというようなこともしておりまして、そうした手を更に連携をしっかり取れるように、打っていきたいと思っております。
2月になってから春節の冒頭に、山梨県で旅行ということでスタートを切ったりして、いろいろと中国大使も来ていただいたりしまして、お互いに観光という事を軸にしてしっかり連携を取れるようにと強く思っております。
また国内的にも、特に東北地方への風評被害等々がありますけれども、これを打ち破るためにも観光ということがしっかり行われていくということが非常に大事で、雪というのはある意味では、大事な観光としての売り物でもありますし、雪と温泉というのは非常に大事なところでもありますから、更にそうしたことでも東北への観光というのにも力を入れて行きたいと思います。
これで一気に打開できるというようなものではなくて、観光はずっと見てますと、きめ細かな配慮ということも含めた現場の対応が非常に大事で、そういう意味では随時しっかり連携を取れるようにということで、更に力を入れて今年は(訪日外国人)1,000万人という目標に向かって進んでいきたいと思っております。

(問)九州のバスの事故ですが、運転手はギアが入らなかったとかブレーキが効かなかったという話しをしているようですが、何か原因調査とか国土交通省として対応される御予定はありますか。
(答)2月16日(土)、17日(日)と連続して事故が起きたということで、大変心配をしました。
それぞれ原因や状況は違うようで、トンネルで自衛隊の車にぶつかったという件と、ガードレールを突き破って下に落ちたという2件あり、非常に心配をしました。
それぞれの事故の原因ということについては、今調べているところで、そうした状況説明も聞いております。
これから更によく警察とも連携を取って、原因を更に詰めていかなければならないと思っておりますが、いずれにしてもこの土曜日・日曜日という時に連続してこうした観光バスの事故が起きるということについて、国土交通省としては各事業者に安全を期すようにと、そしてブレーキというようなこともありましたから、そうした車体の点検、それから労務管理、健康でしっかり運転をするようにということも含めて、指示を出したところです。
全事業者に向けて安全(対策を)万全にするようにということを指示しましたから、それを更に徹底していきたいと思っております。

(問)昨日の参議院予算委員会で西田議員からJALのことについて質問がありました。
4割の配当が外国の方にいくのは売国的なのではないかというような意見がございましたが、現状では外国人の株主は3分の1未満しか議決権というのはJALの中ではないのですが、それを定款を今変えようとJALの方で検討しているということだったのですが、西田議員の発言について、大臣はどのようにお考えですか。
(答)航空法によって、議決権としては日本の航空会社がしっかり議決権を保てるようにという形になっておりまして、3分の1を超えないと、それには名簿の登載ということが大事ですから、そこはしっかり守られていると、今も守られていると、またそれを定款変更によってやるということではないと、配当が出来るようにという点について定款変更ということは行いたいという整理の仕方だったと思います。
私は、答弁をしたように、議決権ということについては従来どおりきちっとやっていく必要があると、しかし法的には一般法としても利益が得られたということについて配当するということを拒むということは、法的には出来ないということになると、そうしたことの答えを議決権と配当という別のものであるという事については御説明申し上げたわけですが、しかし利益を得ると言っても、それがはたして競争が無い中、こうした恩恵を受けながら、しかも税金も払わないでというような話が随分ありまして、それについて麻生大臣もなんとなくというような感覚的なという限定性の下で発言をしたようです。
ですから私に対する質問の部分は、そうしたことできちっとお答えをしたと思っていますが、なお一層、私としてはJALは、配当とかそういう事以上に、もっと日本の航空全体の為に、あるいは地域の為に、果たすべく役割というものをより一層して頂くということが、少なくともまず大事であるという認識をしています。

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