大臣会見

太田大臣会見要旨

2014年2月7日(金) 8:45 ~ 8:53
閣議室前
太田昭宏 大臣

閣議・閣僚懇

 閣議案件で、一点御報告があります。
本日の閣議におきまして、「株式会社海外交通・都市開発事業支援機構法案」及び「港湾法の一部を改正する法律案」が閣議決定されました。
 続きまして、私から一点、御報告がございます。
昨日、補正予算が成立したところでありますが、経済対策としての効果を十分発揮させるためには、公共事業予算の早期執行と円滑な施工確保が必要であります。
そのためには、2月1日に改訂しました最新の労務単価の適用など、関係省庁や地方自治体と連携して取り組む必要があります。
このため本日の閣僚懇談会におきまして、私から関係閣僚に対して、公共事業の円滑な施工確保への協力をお願いしたところです。
私からは以上です。

質疑応答

(問)全国の病院施設や診療所等で約1700施設で防火扉等の設置で法律違反が見つかりました。
国土交通省としての今後の対処についてお願いします。
(答)国土交通省としまして、昨年10月11日の福岡市の診療所火災で死者が10名、負傷者5名という痛ましい火災であったわけですが、特定行政庁を通じて全国の病院及び診療所を対象にしまして、防火設備(防火戸)等に関する緊急点検を実施して参りました。
その結果、緊急点検対象16,087施設の約1割となる1,724施設で防火設備が作動しない等の不具合や、防火設備が必要な部分への未設置などが確認されました。
病院や診療所のような、入院患者等が利用する施設で、このような違反が確認されたことは極めて遺憾なことであります。
これらの施設につきましては、国交省より全国の特定行政庁を通じまして、是正指導を徹底して参ります。
そして、防火設備が問題なんですが、防火設備の点検は、現在、外見の調査を中心にして実施をされておりますが、これから作動状況までしっかり点検できるよう法制度を含めて、定期報告制度の見直しを検討して参りたいと思っております。

(問)本日の新聞に一部出ておりましたが、高速道路が混雑時において料金を引き上げるというような制度についても検討していると出ておりました。
この点について御願いします。
(答)高速道路につきましては、老朽化対策に加えまして、渋滞を減らすことにより効率的に「賢く使う」ための取り組みが必要であると考えております。
これからは造るという以上に「賢く使う」という観点です。
このため環状道路の整備に併せまして料金体系をシームレスなものに整理して、渋滞しているルートから余裕のあるルートに車を誘導するために必要な料金施策を導入するべく、検討を進めて参ります。
外環自動車道等ができまして、これがまだ繋がっておりませんが、これが開通したというところの料金が中に入る料金よりも高いとか色んなことがありまして、ここはシームレスな料金体系ということなんですが、更にその上にそうした状況をよく見て余裕のあるルートに車を誘導するための料金施策ということができないかどうかを含めて検討をして頂くということであります。

(問)JR北海道に関して1月21日の会見時に、刑事告発については北海道警察と相談しているというお話がありましたが、その後進捗についてお聞かせ下さい。
(答)現在もなお北海道警察と相談しているところです。
まだその結論というのは出ておりません。
相談中ということです。

(問)冒頭にありました補正予算成立を受けての確実な執行ということですが、やはり景気対策として組んだ予算をちゃんと執行しなければいけない、その認識は閣僚間で共有されているのでしょうか。
(答)今日は私だけでなく、他の閣僚からも公共事業に限りませんが、実行、執行こうしたことがお互いに確認をしあったという状況にありまして、特に公共事業は息の長いものでもありますから、出来るだけ早く契約が行われて執行が出来るように、その執行というためには予定価格、積算価格ということも非常に大事で、入札不調とか資材の高騰とか或いは人不足、そうしたことが指摘をされておりますものですから、一つ一つ動向を注視し、更に2月1日から労務単価を全国的には7%引き上げさせて頂きましたが、こうしたことが直ちに適用されて動いていくようにということもまた大事なことだというふうに思っておりまして、国土交通省のみならず全省の閣僚の皆様にもその辺は要請させて頂きお願いをしたところです。

(問)内閣府の職員の死亡事件ですが、自民党が昨日調査チームを立ち上げたようですが、この間の説明以降、その後捜査の進捗状況はいかがでしょうか。
(答)ここは進展しているという状況は聞いておりません。

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