大臣会見

太田大臣会見要旨

2015年5月12日(火) 9:28 ~ 9:34
国土交通省会見室
太田昭宏 大臣

閣議・閣僚懇

 今日の閣議案件で、報告事項はございません。

質疑応答

(問)東洋ゴムの関係で、先週の衆議院国土交通委員会で山本社長らが参考人として出席されまして、これまでの経緯などを説明したのですが、大臣がお聞きになった所感と大臣認定制度の見直しを含めました今後の再発防止策の方向性についてお聞かせください。
(答)私はこの問題の発覚直後から、東洋ゴム工業(株)が責任を持つこと、そして免震装置の交換を工事中などの状況に応じて行い、最後の1棟まできちんと交換改修をするという責任を持つこと、そして原因究明・再発防止を行うことを言ってきました。
これについては、社長から交換改修についても行うこと、そしてそうした責任を持っているということ、最後の1棟までやるということ、原因究明・再発防止に力を注ぐという、ある意味では質疑の中で表明があったということは、公にそういうことの決意を示されたということでよかったと思いますし、私もそうした指示をしたことについて、最後の1棟まできちんと対応がなされて、原因究明・再発防止が行われるということが大事だと考えています。
この原因究明・再発防止につきましては、まずは東洋ゴム工業(株)において、徹底した調査が必要だと思いますし、更に私どもから言いますと、第三者委員会においてしっかりと検討したいと思っています。
その上で、大臣認定について見直すべきものは見直ししていかなければならないということを、私も明言をさせていただきました。
この大臣認定制度の見直しに当たりましては、審議の中でも三つの角度を私の方から申し上げました。
一つは安全に直結する製品かどうかということで、チェックの程度というものは、人命に関わる安全に直結することについては、チェックの程度を重くするということが大事だということ、そして製品の品質管理がしっかりされているということは、日本の特徴であるのですが、市場の中で不良品については退出を促すということが現実に、審議の中でタイヤのことをいったのですが、不良なものは市場がこれを排除するということなのですが、免震というようなことについては、なかなか大規模地震というものが起きないものですから、なかなか市場で検証がなされ難いということがあるということについては、これはチェックの程度をやっぱり重くしなくてはいけない。
そして過去に不正を行った企業かどうかということ等によって、こうしたチェックの程度を変えるべきではないかというふうに思っているということを発言いたしました。
具体的には性能評価機関によってISO9001これは品質マネジメントシステムの活用ですが、これを活用して製造・検査や品質管理システムのチェックを強化すること、そして、性能評価機関によって生産現場・品質管理現場の実地調査を行うこと、これについても、参考人が発言しておりますが、現地とか現場、そして直接の製品に当たるということが課題ではないかという発言もありましたが、そのこと。そして認定後においても、国や性能評価機関が一定のチェックを行うということが大事であるという指摘がなされておりましたが、これは第三者委員会の意見も伺いながら検討して参りたいと考えております。
(問)東洋ゴムに関することですけれども、国や性能評価機関が一定のチェックを行うことは検討していきたいというご発言だったと思いますけれども、これについては費用対効果であるだとか、民間の業務に仕組みのような観点からあまり積極的には行うべきではないというお考えがあるということでしょうか。
(答)そうではありません。
チェックの程度については、三つのことを言ったわけですが、具体的にと先ほど言いまして、私の言い方が悪かったかもしれませんが、一つは(ISO)9001で、性能評価機関によってチェックを強化するということ。
それから調査を性能評価機関から現場実施調査を行うこと。
認定後においてもチェックを行うこと。
こういうことについて、第三者委員会も意見を聞いて検討していきたいということで、積極的な意味で言っております。

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