大臣会見

太田大臣会見要旨

2015年6月12日(金) 8:45 ~ 8:56
衆議院分館第18委員室前
太田昭宏 大臣

閣議・閣僚懇

本日の閣議におきまして、平成27年版「土地白書」が閣議決定されました。
詳細は、後ほど事務方にお問い合わせ下さい。
私の方から2点、ご報告させて頂きます。
1点目は、常磐道の追加インターチェンジの設置についてです。
4月24日に設置の方針を説明させて頂きました、大熊と双葉の2つの追加インターチェンジにつきまして、本日付けで連結許可を行いました。
これにより、この2つの追加インターチェンジが、正式に事業化されたことになります。
このインターチェンジを活用して、復興が加速化することを期待しております。
なお、本日、道路局より記者発表を行うこととしておりますので、詳細につきましては、そちらにお問い合わせ下さい。
2点目に、広域観光周遊ルートの認定についてです。
訪日外国人旅行者数2000万人を達成するためには、各地の魅力ある観光資源を磨き上げて、全国津々浦々の地域にも訪日外国人が来訪して頂くことが重要です。
魅力ある複数の地域が連携して、点から線、線から面へとネットワーク化して、海外に積極的にこのルートであるということを発信していくことが重要だと考えています。
このため、本年度より新たに「広域観光周遊ルート形成促進事業」を創設いたしまして、広域に連携した地域の関係者によって策定されました「広域観光周遊ルート形成計画」に基づく地域の取組みを支援することといたしました。
4月から計画を公募しておりまして、有識者の検討委員会の委員からも意見を頂いて、それを踏まえて、今年度事業として、本日、7つのルートを認定することといたしました。
1つは、北海道、そして東北、そして中部・北陸、いわゆる「昇龍道」と言われるものです。
それから、関西、瀬戸内、それから四国、九州地域、この7ルートでございます。
この認定されたルートについて、観光庁によりまして、今後5年間、計画に基いて実施する受入環境整備やあるいは交通アクセスの円滑化、海外への情報発信、こうしたことに集中的に支援したいと考えています。
なお、これは、先週決定されました「アクションプログラム2015」に位置付けられた施策の中で、最初の具体的なプロジェクトとなります。
詳細は、この後、事務方よりご説明させて頂きます。
非常に大事な大きな流れが作られると思っていますし、またこれは海外ということを考えていますが、東北については、特に国内観光も含めて大事な流れが作れると、また作りたいと思っているところです。
私からは、以上です。
 

質疑応答

(問)先日、京浜東北線で刃物を持った男から避難するために乗客が線路の上に避難をするということがありました。
周りの列車は停止していたと思うのですが、他の列車に衝突するような可能性もあったかと思います。
運行中の緊急時の乗客の安全確保について大臣のご所感をお願いします。
(答)6月9日に、JR京浜東北線の鶴見~新子安間を走行中の普通列車の車内におきまして、乗客の一人が刃物を振り回すという事件が発生しました。
この事件において負傷者は出なかったということです。
この事件につきまして、JR東日本から、事件発生時に乗り合わせた乗客が、車両内にある非常通報装置のボタンを扱って、乗務員に対して連絡を取ったと。
この連絡を受けまして、運転士が直ちに列車を緊急に停止するためのブレーキ操作を行った。
騒ぎに気付いた乗客が非常用ドアコックを操作した。
そして当該列車の運転士は、非常用ドアコックが扱われたことから、周辺の列車を緊急に停止させるための防護無線を発報したと。
その後、当該列車が停止して、乗客が車両から線路のところに降りたという状況です。
これらのことについては、非常用ドアコックの操作であるとか、それを車掌さん達が受け取る。
そして周りの列車を止める。
そして乗客を降ろす。
こうしたことはマニュアルに沿ったものであるということです。
ここは非常にご指摘のようなご心配をなされるという人がいるということだと思いますが、私たちも乗客の安全が第一だと、列車がそこに来てしまって、大変な事故にならないようにということは常に思っているところですから、しっかり確認をさせて頂いたところ、マニュアルどおりきちんとやらせて頂いたという報告でした。
さらに事故にならないように再度、私達から徹底したところです。

(問)観光ルートですが、更に外国人の観光客を増やすという目的で作成されたと思うのですが、全てが同じ目的だと思いますけれども、選定された中で大臣の印象に残っているところを1つ2つ挙げるとしたらどこの部分でしょうか。
(答)ここはそれぞれが激しくアピールして頂いたものですから、私の方から特にということについては、申し上げることはあまり良くないと思いますが、東北の復興ということに力を入れたいと思ったものですから、私としては、東北のルートがこれは2つのルートがあって1つになっているわけですが、東北がこれで大いに観光が盛り上がることが、大変望ましいと思っているのが正直なところです。
もう1つは、今までこの「昇龍道」ということについては、かなり名前が知れ渡ってきてはいるのですが、そういう点では、そういうところのルートが設定されてきたということは、相当アピールしやすくなったのではないかと思っています。
徳島に行きましても、徳島だけで阿波踊りを始めとする良さをなかなか発信する力が十分ないので、応援をしてもらいたいということの要請を受けたり、あるいは北海道といっても、私は色々地元から聞いておりますが、特に道東の方に十分新しい観光資源があるということについて、ルートを選定させて頂いたということで、発信力がかなり増していくのではないかと思っています。
7つのルートを大いに発信させて頂いて、外国の方々が、より一層日本を訪れて楽しんで頂ければと思っています。

(問)九州の大雨と浅間山の警戒レベルが上がったことについて、ご所感をお願いします。
(答)九州については、梅雨前線の影響で熊本の宇城市、天草市等で200ミリを越える降雨を記録しまして、大変心配して、すぐ防災センターにしかるべき者が集まって対応をさせて頂いて、現地の地方整備局も常に監視をしながら対応いたしました。
私は委員会中でしたが、委員会の最中に情報を刻々と受けるという状況でしたが、人的被害が現時点で報告されていないことは、大変な状況だったと思いますけれども、まずはそこはちょっと安心したところではありますが、水が浸かるということは相当大変なことですから、更にこの復旧といいますか、対応を更にしていきたいと思っています。
国交省として、昨日、九州地整から熊本県庁に2名、宇城市に2名のリエゾンを派遣して、連絡調整にあたらせたところです。
また浅間山につきましては、噴火レベルが2に上がりました。
立ち入り規制範囲を火口周辺半径500メートルから概ね半径2キロに拡大したわけでありますが、このことを周知するということ。
そして、併せて、他のところと同じように観光地でありますから、火口から概ね2キロの立ち入りを規制するものですが、その規制の対象区域には、観光施設は含まれないこと等を始めとして、正確な情報を刻々と周知・徹底をすることが大事だと思っています。

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