大臣会見

石井大臣会見要旨

2016年2月12日(金) 11:02 ~ 11:09
国土交通省会見室
石井啓一 大臣

閣議・閣僚懇

本日の閣議案件で、特に私の方から御報告するものはございません。
私からは以上です。

質疑応答

(問)軽井沢バス事故について伺います。
間もなく1か月を迎えるわけですが、これまでバス業界や旅行業界のいろんな実態が明らかになってきました。
大臣は総括されてこの問題で、どのような点が一番問題であったというふうにお感じになるのか。
それから、処分制度や監査についての見直しが行われているわけですけども、今後、実効性のあるものにしていくためには、どのようなことが必要なのか、御所見を伺います。
(答)軽井沢スキーバス事故からもうじき1か月が経ちます。
改めて、亡くなられた方々の御冥福を心からお祈り申し上げますとともに、負傷された方々の一日も早い回復をお祈りを致したいと存じます。
このバス事故の原因については、現在、警察において捜査中でございますので、その状況を注視してまいりたいと思っております。
その原因に応じて、その最大の問題点ということが明らかになってくると思いますが、一方で貸切バス事業においては、一般論でありますけれども、規制緩和後の事業者が大幅に増加したこと、あるいは少子化や高齢化の中で、運転手の不足等があると、そういう構造的な問題があるとも承知しておりますから、そういった点も踏まえて再発防止策を総合的に検討していきたいと思っております。
なお、監査や行政処分の実効性を高めることは、これも重要な課題であると認識しておりまして、具体的には、省内に設置しました軽井沢スキーバス事故対策検討委員会において議論を進めておりますけども、法令違反の早期是正、また、民間団体等による監査業務の補完、行政処分の量定の見直し等を軸として、検討を深めてまいりたいと思っています。
今後、今年度末を目途に中間整理を行いまして、実施可能な施策については直ちに実施をしていくとともに、本年夏までには、総合的な対策をとりまとめて実施に移してまいりたいと存じます。
(問)くい打ちデータの流用問題についてお話を伺いたいと思います。
旭化成が先日、社内調査委員会の中間報告書をまとめましたけども、大臣はご覧になったかとは思いますが、まず御所見を伺えますでしょうか。
(答)旭化成が設置した社内調査委員会による中間報告書については、国土交通省に報告を受けております。
その内容は、昨年末の国土交通省の対策委員会における中間とりまとめの方向性と概ね一致しているというふうに承知しております。
(問)また、この際、旭化成建材の現職の社長が引責で辞任をしているということです。
社会的な影響の大きな不祥事だったということかと思います。
一連の不祥事から社長辞任に至るまでのこの事態を受けて、どのようなことを学ぶことができるとお考えになりますか。
(答)旭化成及び旭化成建材が社長交代を発表されたことは承知しておりますけれども、個別の民間企業の人事についてはコメントは差し控えたいと思います。
いずれにしましても、旭化成建材においては、再発防止策をしっかり徹底していただきたいと思っております。
(問)最後にくい打ち業界、建設業界に希望することがありましたら、改めてお願いします。
(答)今回のくい打ち問題で建設業に対する国民の信頼が損なわれたということであろうかと思います。
これは、大変残念な事態でありまして、建設業界には国民の皆様からの期待にしっかり応えられるように取り組んでいただきたいと、このように思っております。

(問)先ほど、自民党の宮崎議員が会見で議員辞職を表明しました。
こちらについて大臣の受け止めをお願いします。
(答)私がこちらに来る、部屋の出かけにそういう発表をされていたようですが、政治家の出処進退は自ら判断するものですから、宮崎議員の決断はそのまま受け止めたいと思っております。
(問)育児休暇の普及について影響があるということはありますか。
(答)それについては、ちょっとよく分かりません。

(問)先ほどの旭化成に関することですが、中間報告書によると、過去約10年間に約3件の流用があったということを、子会社である旭化成建材の社長や部長や課長が把握していたという内容が盛り込まれていました。
この辺について、御所感を伺えますでしょうか。
(答)旭化成の社内で設置した調査委員会の中間報告書において、今般のデータ流用問題が発覚する以前にも、データ流用事案が旭化成建材社内で認識されていたことが判明したというふうに報告書に記載されていることは承知しております。
最初にデータ流用が判明した時点で、原因究明や再発防止の措置がとられなかったことは、大変遺憾であるというふうに思います。
中間報告書では、その事実も踏まえ、コンプライアンスの確保や問題発生時の社内体制の構築などを含めた再発防止策が定められているというふうに認識しておりますので、そういった再発防止を徹底していただきたいというふうに考えております。

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