大臣会見

石井大臣会見要旨

2016年4月12日(火) 10:38 ~ 10:45
国土交通省会見室
石井啓一 大臣

閣議・閣僚懇

本日の閣議案件で、特に私の方から御報告するものはございません。
以上です。

質疑応答

(問)甘利さんの問題に関して、東京地検特捜部がURを家宅捜索したほか、国土交通省住宅局の職員を事情聴取したという報道があります。
大臣としての受け止めと、今後国土交通省として何か対応されるご予定があったらお考えをお聞かせください。
(答)4月8日に捜査当局が、URを捜索したと承知しています。
URからは、今後も引き続き捜査に協力していく方針であると聞いております。
国土交通省に対しましては先般、捜査当局からの協力依頼、捜査への協力要請がございました。
国土交通省としては、捜査に最大限協力していきたいと思っております。
詳細については、捜査に関わることですのでコメントは控えさせていただきます。
(問)関連で、地検の捜査では報道などによると、補償額の決定プロセスなども焦点になると思います。
これについては以前、国土交通省では基本的に問題はなかったというような調査結果を出していたかと思いますが、再調査されるお考えはありますか。
(答)個々の補償の在り方については、一義的にはURが適切に対応すべきものだと思っております。
いずれにしましても、補償の中身につきましても捜査に関わることなので、コメントは控えたいと思います。
(問)確認ですが、再調査をされる考えはないということでしょうか。
(答)会計検査院でも検査をされておりますし、捜査に関わることですので、その中で明らかにされていくと思っています。

(問)ここ最近の円相場ですが、1ドル107円台、人民元も16円台とやや円高に振れているのですが、円高は観光、政府が積極的に進めている訪日外国人誘客に対する影響と、今後の国土交通省の対応についてお考えをお願いします。
(答)まず、日本から外に出て行くアウトバウンド、外国に行かれる方ですね。
今年に入り、日本人の出国者数は増加に転じております。
為替が円高傾向に振れれば、それはプラスに働くと考えております。
一方、インバウンドにつきましては、確かに為替が近年、円安方向だったということが、訪日外国人の数の増加を後押ししていることは間違いないと思いますが、ただ、これは為替だけではないと思っております。
ビザの緩和ですとか、免税店制度の拡充ですとか、あるいは出入国の管理体制の充実等、政府一丸となった取組が功を奏していると。
為替も一要因であるけれども、それだけではない、様々な取組の結果でございますので、私どもとしましては、先般策定いたしました観光ビジョンに盛り込まれた施策について、関係省庁と連携しつつ、政府一丸となって取り組んでいきたいと思っております。
(問)関連ですが、宿泊施設等に設備投資をする民間企業の立場からすると、一抹の不安があるのではないでしょうか。
その辺の連携についてはいかがでしょうか。
(答)一抹の不安といいますか、今年に入りましてからも、依然としてインバウンドが好調な趨勢でございますので、その状況を見ていただければ分かると思います。

(問)訪日外国人旅行者の受入態勢づくりについて質問させてください。
先週、国土交通省は高速道路の路線番号に向けた検討を始めたほか、JR東日本も駅のナンバリングの導入を発表するなど、東京五輪に向けた外国人に利用しやすい表示の環境整備を進める動きが相次いでいます。
改めまして、そういった訪日外国人の受入態勢整備の取り組みに向けた大臣の意気込みをお願いいたします。
(答)新たな観光ビジョンにおきましては、2020年にインバウンド4000万人、2030年に6000万人という新たな目標設定をいたしました。
この目標を達成するためには、国内の受入環境整備を充実させることが不可欠であると。
そのために新たな観光ビジョンの中で様々な施策を盛り込んでおりますので、それをしっかりと関係省庁と連携をしつつ、やっていくということかと思いますが、典型的なものでいえば、まず、出入国時のCIQ体制。
これも職員の人数が限られている中で、色々な新しい技術も導入しながら、このCIQ体制の充実、審査の迅速化といったこともやっていきたいと思います。
また、宿泊施設について、大都市におけるホテルの稼働率が非常に高まっており、特に大阪では9割以上という状況でございます。
この宿泊施設をいかに拡充していくか。
まずは、今使われていない、特に地方部の旅館が稼働率が低い状況でございますので、これを積極的に発信をして、旅館の方に誘客をする。
また、ホテル、旅館の新たな設備投資を促していくということで、宿泊施設をしっかりと整えていく。
あるいは、色々な表示の関係で、多言語表示等も主要な施設、ターミナル等では充実をさせていきたい。
また、キャッシュレス環境も整えていく。
様々な点で受入環境整備を充実させていきたいと思っております。

(問)URが東京地検に捜索されたという事実についての大臣の感想、受け止めをお聞かせいただきたい。
(答)URについては、引き続きしっかりと捜査に協力していく方針と聞いておりますので、しっかりとやっていただきたいと思います。

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