大臣会見

石井大臣会見要旨

2017年5月9日(火) 8:47 ~ 8:55
衆議院分館第18委員室前
石井啓一 大臣

閣議・閣僚懇

本日の閣議案件で、特に私の方から御報告するものはございません。
このほか、私の方から1点御報告がございます。
先般のマレーシア・シンガポール・カンボジア出張について、簡単に御報告させていただきます。
マレーシアにおきましては、高速鉄道シンポジウムに出席しまして、新幹線システムの導入がマレーシアの社会経済にもたらすメリット、人材育成・技術移転等の日本の協力の意義を訴えました。
マレーシア及びシンガポールの政府要人に対しましても、高速鉄道について精力的なトップセールスを行うとともに、鉄道・都市開発等のインフラ・交通分野における協力につきまして意見交換を行いました。
また、マレーシアの政府要人とは、観光分野における2国間での連携につきましても意見交換を行いました。
カンボジアにおきましては、政府要人と道路、港湾、自動車、都市開発、下水道等のインフラ・交通分野における協力等について意見交換を行いました。
今般の出張によりまして、マレーシア・シンガポール・カンボジアとの友好協力関係が一層深まり、わが国の質の高いインフラの海外展開について、各国の政府要人に対して有意義な働きかけができたものと考えております。
詳細は、後ほど資料を配付いたします。
私からは以上です。

質疑応答

(問)出張に関連しまして、2点まとめてお伺いします。
マレーシア・シンガポールの高速鉄道の入札に向けて、大臣の手応えというのをお聞かせください。
また、シンガポールではIRの施設の視察をされたのか、されたのであれば、どのような所感をお持ちになったのかお聞かせください。
(答)高速鉄道関係ですが、5月3日、クアラルンプールで行われました高速鉄道シンポジウムにおきましては、600名を超えるマレーシアの政府、企業関係者等の出席を得まして、高速鉄道がマレーシアにどのような恩恵をもたらすのか、また、その実現に向けて日本がいかに貢献できるかにつきまして、世界各国の有識者によるパネルディスカッション等を通じて、具体的に理解いただけたと考えております。
共催をいたしましたマレーシアの陸上公共交通委員会のハミド議長からも、今回のシンポジウムに対して高い評価をいただいたところであります。
また、両国閣僚との会談におきましては、トータルライフサイクルコストなどの新幹線の優位性や、わが国の人材育成・技術移転、現地企業との協働の方針を説明しまして、先方より高い関心が示されたところであります。
国土交通省といたしましては、年内にも予定されております入札に向けまして、今後一層、トップセールス等により両国への働きかけを強化していくとともに、人材育成やファイナンス、更には現地企業との協働を含む具体的な提案の検討を加速化し、新幹線システムの導入に向け、官民の関係者と緊密に連携して積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
また、IR関係でありますけれども、シンガポールにおきましては、マリーナ・ベイ・サンズ及びリゾート・ワールド・セントーサの2つのIRを視察しました。
いずれも大規模な民間投資が行われ、カジノのみならず、MICE施設やエンターテイメント施設、宿泊施設等の様々な施設が一体的に運営されることによりまして、ビジネス客にとりましても、また、ファミリー層にとっても目的地となる、シンガポールを代表する国際競争力の高い魅力ある観光拠点となっていることを実感いたしました。
また、いずれの施設におきましても、カジノフロアの面積に上限が設定され、厳格な入場管理が行われている等、しっかりとしたカジノに関する管理、また監視がされているという印象を強く受けました。
今回視察をいたしましたシンガポールの事例も参考にしつつ、引き続き、推進本部におきまして、IRに係る制度設計の検討を進めていきたいと考えております。

(問)公道カートについてお伺いします。
公道カートについて、国土交通省がレンタル業者に対して、安全対策を強化するように要請することを決めたと、一部報道でありましたけれども、これの事実関係と、またその場合の法整備が必要になるとの声もありますが、これについてどのようにお考えでしょうか。
(答)最近、外国人観光客を中心とした運転者によるカートの利用が増えておりまして、その結果、都内で複数の事故が起きていると承知しております。
このカートについては、現行法上、シートベルトやヘルメットの装着は求められておりませんけれども、こういった事故の発生を受けまして、国土交通省としては所要の対策を講じる必要があると認識しております。
具体的には、このようなカートが起こした事故の実態について改めて調査し、その調査結果を踏まえて、シートベルトの設置、他の車両からのカートの視認性の向上等の安全対策について警察庁とも連携し速やかに検討を進めてまいりたいと考えております。
(問)今のに関連してですけれども、その対策の業者への要請は、早ければ時期的にはいつぐらいめどなのでしょうか。
月内もあるのでしょうか。
(答)まだスケジュールについては確定したところではありませんが、速やかに検討を進めていきたいと考えております。

(問)成田空港についてお伺いしたいのですが、地元の9市町及び森田知事が、夜間早朝時間帯の3時間延長については、計画を少し見直して欲しいという考えを発表しましたが、これについてどうお考えでしょうか。
(答)成田空港については、昨年9月以降、国及び成田空港会社におきまして、地域住民への説明会等を開催し、夜間飛行制限の緩和、防音工事等について様々な御意見をいただいております。
これらの御意見を踏まえて、成田空港圏自治体連絡協議会から千葉県知事に、昨日でしょうか、要望書が提出されたと承知しております。
国といたしましても、今後の取扱いについては、千葉県を始めとする関係機関や成田空港会社とともに、しっかりと検討してまいりたいと考えております。

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