大臣会見

石井大臣会見要旨

2017年6月6日(火) 9:32 ~ 9:40
国土交通省会見室
石井啓一 大臣

閣議・閣僚懇

本日の閣議案件で、特に私の方から御報告するものはございません。
以上です。

質疑応答

(問)「骨太の方針2017」の素案が示されました。大臣の御所感と国土交通省の今後の対応についてお伺いします。
(答)6月2日に開催されました経済財政諮問会議におきまして、「骨太の方針2017」の素案が公表されております。
これまで私は経済財政諮問会議の場におきまして、生産性の向上を通じて力強く持続的な経済成長を牽引する社会資本の重点的な整備が必要である、また社会資本整備の計画的推進のために、安定的・持続的な公共投資の確保が不可欠であるなど、国土交通省としての考え方を説明してまいりました。
先日示された素案においては、こうした社会資本整備に関する基本的な考え方が位置づけられていると思っております。
そのほか、i-Construction の推進や既存住宅・リフォーム市場の活性化、観光先進国の実現に向けた諸施策の推進など、私どもが責任を持って進めなければいけない施策が数多く盛り込まれております。
今後閣議決定される「骨太の方針2017」を踏まえ、しっかりと取組を進めていきたいと考えております。

(問)先日、米国のトランプ大統領がパリ協定からの離脱を表明しましたけれども、これに関する大臣の所感と、今後の国土交通行政への影響についてお願いします。
(答)米国がパリ協定離脱の表明をされたことは大変残念なことであります。
わが国としては、地球温暖化対策は国際社会全体で取り組んでいく重要な課題であるとの考え方に変わりはございません。
国土交通省といたしましても、昨年5月に閣議決定された地球温暖化対策計画に基づいて、都市のコンパクト化や公共交通網の再構築等を通じた低炭素型の都市や地域づくり、次世代自動車の普及促進や燃費の改善、また、新築住宅・建築物の省エネ性能の向上や既存住宅・建築物の省エネ改修等について積極的に取り組んでいるところです。
引き続き、地球温暖化対策をしっかりと進めていきたいと考えております。

(問)日本とタイの両政府がバンコクとチェンマイを結ぶ高速鉄道計画について伺います。今週中に来日するタイの閣僚との間で覚書を交わす方向で今調整中とのことでございますけれども、今回事業性の調査の進捗などについてどこまで双方で確認をする予定でしょうか。また、建設に向けた最終判断の時期、あるいは大臣の御所感、今後の対応について聞かせてください。
(答)昨年8月に私バンコクを訪問しまして、バンコク・チェンマイ間の高速鉄道について、日本の新幹線システムにより整備することを前提に、両国間の協力を具体化すること、また、バンコク・ピッサヌローク間を先行開業すること、ピッサヌロークはチェンマイの手前ですね、そういった内容の協力覚書を、タイのアーコム運輸大臣との間で交わしております。
一方、この覚書においては、複数の路線が計画されているバンスー駅、バンスー駅というのは、バンコクのターミナル駅なんですが、バンスー駅近くの一部区間において、新幹線の専用軌道をいかに確保するかということが日本・タイ両国間の課題とされておりましたけれども、これについては、私からアーコム運輸大臣に対して重ねて新幹線の専用軌道を設けるべきだと要請をして、また、実務レベルでも協議を行ってまいりました。
その結果、今般、このバンスー駅近くの区間についても専用軌道で整備することが確認され、これにより全線にわたって新幹線の専用軌道が確保されることになりました。
これを受けて、新たな覚書を、今週、タイのアーコム運輸大臣と締結する予定となっております。
今回の全線専用軌道の確認によって、バンコク・チェンマイ間の高速鉄道は、新幹線による高速鉄道ということで実現に向け大きく前進することができると考えております。
この事業の具体化に向けた取組を一層強化することを通じて、鉄道分野における日タイの協力関係を更に発展させていきたいと考えております。

(問)富山県立山町の小型機の墜落事故についてお聞きいたします。今現状の調査の状況と、どれくらいかかるのかどうか、見通しを教えていただければ有り難いと思います。
(答)6月3日午後、新中央航空が所有する航空機が富山県の山中に墜落する航空事故が発生し、搭乗者4名全員がお亡くなりになりました。
亡くなられた方々の御冥福を心からお祈り申し上げたいと存じます。
この事故の原因につきましては、4日に運輸安全委員会が調査官2名を現地に派遣し、調査を開始しております。
国土交通省としましては、新中央航空に対し再発防止の取組を指示するとともに、運輸安全委員会の調査を踏まえ、必要な対応を図ってまいりたいと考えています。
調査の期間は、今のところ未定でございます。

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