大臣会見

石井大臣会見要旨

2017年12月5日(火) 9:11 ~ 9:20
国土交通省会見室
石井啓一 大臣

閣議・閣僚懇

本日の閣議案件で、特に私の方から御報告するものはございません。
私からは以上であります。

質疑応答

(問)所有者不明土地問題についてお伺いします。
本日、国土審議会の特別部会で中間とりまとめの予定ですけれども、時間がない中で検討されてきたわけですが、今回の中間とりまとめの結果、内容について、これで十分とお考えでしょうか。
何か積み残した課題がもしもあるとお考えでしたら、その内容と、今後どういった形で検討されていくのかお伺いできますでしょうか。
(答)所有者不明土地問題に関しましては、国土審議会土地政策分科会の特別部会におきまして、所有者不明土地の利用の円滑化に向けて、公共事業のために収用する場合の手続の合理化、公園や広場など地域住民のための公共的事業に一定期間利用することを可能とする新たな仕組みの構築、所有者の探索を合理化する仕組みの構築等について議論を行っているところであります。
本日の第3回特別部会におきまして、中間とりまとめ案について御審議いただき、年内に中間とりまとめを行う予定であります。
限られた時間の中ではありましたが、精力的な御議論を行っていただいておりまして、喫緊の課題である所有者不明土地の利用の円滑化に関して、的確なとりまとめをいただけるものと考えております。
また、所有者不明土地の発生抑制や解消に向けた抜本的な対策につきましては、登記制度や土地所有権のあり方等と深く関連するため、今後、政府全体で検討が進められることとなっております。
国土交通省としましても引き続き、特別部会におきまして、来年以降、土地制度のあり方や関連の施策等について、御審議いただくこととしているところであります。

(問)北朝鮮からとみられる漂着船に関してですが、一部では警察が窃盗の疑いで捜査する事案にも発展していますが、そもそも件数自体が増えているということで、先月では、例えば月ベースで過去4年で最高という状況ですが、こういう状況を受けて、海上保安庁に巡視の強化など対応を指示されていることがあれば教えてください。
(答)昨今、日本海沿岸への木造船の漂着が相次いでおりまして、11月には朝鮮半島からのものと思われる漂着・漂流船が28件ございました。
12月に入ってからも5件確認されております。
また年間でいきますと、本年に入ってからは64件確認されております。
因みに昨年は年間で66件ございました。これらの状況を踏まえまして、海上保安庁の航空機によりまして、北海道から山口県に至る日本海側の沿岸部の調査を実施するなど、日本海側のわが国沿岸部の哨戒体制を強化しております。
海上保安庁においては、関係機関との連携を強化するとともに、領海警備に万全を期すこととしております。

(問)先日の北朝鮮のミサイルの発射に伴って、航行中の航空機がミサイルを目撃したという情報があると思いますが、国土交通省で把握している事実について、分かっている範囲で教えてください。
(答)報道については承知しています。
この件につきましては、11月29日の午前4時台に、光る物体を見た旨の通報が4件、日本海上空を飛行中の航空機等のパイロットから管制機関にあったとの報告を受けております。
ただ国土交通省としましては、これらの情報がミサイルであると断定できるだけの情報は持ち合わせておりません。

(問)週末の御期待に応えて、自賠責保険の話です。
昨日、財務省の国土交通係の担当者と話をし取材をさせていただいて、事務方レベルで言うと国土交通省と財務省の担当者レベルでまさに繰り戻しの件の議論をしている最中だと。
過去の経緯を見ると恐らく2週間以内には石井大臣と麻生大臣との間で何らかの合意が発表されるのだろうと承知しているわけですが、私の期待を若干述べさせていただくと、初めて公明党の大臣がカウンターパートになるということで、同じ自民党同士あるいは民主党同士ではなく、私は石井大臣にすごく期待をしているわけですから、直前に迫っていますが、政治家としてのお立場、事務方からの話は聞いているので政治判断を是非なさっていただきたいと思っているのですがいかがでしょうか。
(答)これは先日、参議院の予算委員会でも取り上げられたところでありますが、自動車安全特別会計から一般会計に対して、平成6年度及び7年度に1兆1200億円が繰り入れられておりまして、今年度末においては利子相当額約1300億円を含め、6169億円が繰り戻されていない状況となります。
この繰戻しについては、法律等で予算の定めるところにより繰り入れるとされておりまして、具体的には財務大臣との間の合意に基づき、協議の上、決定することとされております。
国土交通省としましては、交通事故被害者の保護対策及び事故防止対策を安定的に実施するため、これまでも財務省に対して繰戻しを要求してきたところであります。
今後とも引き続き財務省としっかりと協議をしてまいりたいと考えております。
(問)しっかりとというのは相当期待してよろしいのでしょうか。
(答)しっかりとです。

(問)朝鮮半島からのものと思われる船・漂流物の漂着についてですが、去年・今年と60件以上、それなりの数が漂着していて、原因について分析はされていないのでしょうか。
なぜ漂着するのか大臣はどう御覧になってますでしょうか。
(答)詳しくは海上保安庁にお聞きいただければと思いますが、やはり冬場が多くなっております。
これは北西の季節風が非常に強く吹くという気象状況とも関係しているのかなと想像はしておりますけれども、詳しくは海上保安庁にお聞きいただきたいと思います。

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