大臣会見

石井大臣会見要旨

2017年12月19日(火) 10:55 ~ 11:04
国土交通省会見室
石井啓一 大臣

閣議・閣僚懇

本日の閣議案件で、特に私の方から御報告するものはございません。
以上です。

質疑応答

(問)リニア中央新幹線に関連する工事をめぐって、昨日が鹿島建設、清水建設、今日が大成建設、大林組と、東京地検特捜部と公正取引委員会がスーパーゼネコン4社に対して、独占禁止法違反の疑いで一斉捜索を始めていますが、これまで国土交通省として把握している事実関係とこれから各社に事情を聴くなど具体的な動きをされているかを含め教えてください。
(答)リニア中央新幹線の建設工事の受注において、不正があったとされる件につきまして、様々な報道がなされていることは承知をしていますが、それ以上の事実関係については国土交通省としては把握しておりません。
引き続き、今後の東京地検による捜査の進展を見守りたいと思っております。

(問)先日、JR京浜東北線で、架線が切れて約22万人に影響が出る事案が発生しました。
この件についての大臣の所感と国土交通省の対応について教えてください。
(答)12月16日に、JR京浜東北線の川崎駅・鶴見駅間において架線が断線し、京浜東北線の一部区間で最大約7時間にわたって運転を見合わせるなど、約22万人の利用者の方々が影響を受けました。
JR東日本によれば、16日未明に実施した架線の改修工事において、架線と取付金具との間隔が計画より狭い状態になっていたため、工事後の営業列車の走行による振動により、当該箇所で架線と取付金具が接触し、ショートして断線に至ったとのことであります。
JR東日本では、本年9月及び10月にも電気系統のトラブルによる運転見合わせが発生しております。
多くの利用者の方々に影響を与える輸送障害が続発していることは大変に遺憾であります。
国土交通省といたしましては、16日にJR東日本に対し、原因究明と再発防止対策を検討するよう指示したところでありまして、このような事態が生じないよう、必要な対策の検討と指導を行ってまいりたいと考えております。
(問)併せてですが、京浜東北線の事案以外でも、昨今、停電や新幹線の台車に亀裂が生じるトラブルなどで輸送障害が多発している状況にあります。
この状況に対して、国土交通省の対策・対応について教えていただければと思います。
(答)国土交通省では、お客さまの多い多客繁忙期である12月10日から来年の1月10日までの間、公共交通の安全の確保を図るとともに、安全に対する意識高揚を図ることを目的としまして、「年末年始の輸送等に関する安全総点検」を実施しております。
この期間中にJR東日本の京浜東北線の架線断線による輸送障害のほか、JR西日本の新幹線台車に亀裂が発生する重大インシデント、こういった社会的影響の大きい事案が複数発生していることを踏まえまして、更なる対策が必要であると考えております。
国土交通省といたしましては、12月20日にJR、大手民鉄、公営地下鉄の安全統括管理者を緊急招集しまして、一連の事象について情報共有を図るとともに、鉄道局長から改めて安全・安定輸送の確保を徹底するよう指導する予定であります。
また、一連の事故や輸送障害の背景には、設備の老朽化・複雑化に加えまして、現場要員の高齢化や若手技術者の不足等の構造的な問題もあると考えられます。
このため、これらの問題につきまして、今後有識者を交えて分析・検討を行い、所要の対策を講じていきたいと考えております。

(問)今ほど、若手技術者の不足など輸送障害の構造的な問題があるということで、有識者を交えて分析・検討を行いたいとありましたが、これは何かしら新たな検討会を設置するという理解でよろしいでしょうか。
(事務方)今後、先程ありました有識者等を交えた検討会的なものを立ち上げまして、その中で具体的にどういう状況になっているのか、分析・検討していきたいと考えております。
(問)検討会の設置はいつ頃目途というのはあるのでしょうか。
年明けとか。
(事務方)なるべく速やかにと考えておりますが、これからそこも検討いたします。
(問)まだ、未定ということですか。
(事務方)今の時点では、これからその準備に入ろうと思っております。
(問)関連ですが、それ(検討会の設置)は、明日の鉄道局長の訓示をするなどとは別に有識者の検討会を立ち上げるという理解でよろしいでしょうか。
(答)それは別です。
(問)一緒の流れではなくてですね。
(答)はい。
別です。

(問)無資格者による完成検査の問題についてお聞かせください。
今日、スバルが完成検査の一連の問題について、原因や再発防止を盛り込んだ報告書を国土交通省に提出する方針だと聞いております。
改めてこれら一連の問題について大臣の御所感をお聞かせください。
(答)10月30日にスバルに指示を行いました、事実関係の詳細調査、再発防止策の検討につきましては、1ヶ月を目途に報告するよう指示していたところ、スバルから本日午後に報告される予定であると自動車局から聞いております。
国土交通省といたしましては、今後、この報告内容の詳細を把握・検討した上で、スバルに対しましては再発防止策の着実な実施を強く指導するとともに、一連の事案につき必要となる対応については、厳正に対処してまいりたいと考えております。

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