大臣会見

石井大臣会見要旨

2018年7月17日(火) 9:22 ~ 9:29
官邸3Fエントランス
石井啓一 大臣

閣議・閣僚懇

 本日の閣議案件で、特に私の方から御報告するものはございません。
私からは以上であります。

質疑応答

(問)昨日までの豪雨の視察によって改めて分かったこと、そして今後の取組についてお願いします。
(答)まず、今回の豪雨によりお亡くなりになられた方の御冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された方々に心より御見舞いを申し上げます。
7月14日から16日にかけまして、被災の状況の酷かった広島県、岡山県、愛媛県を視察いたしました。
広島県では、国道31号、JR呉線の被災箇所などを視察するとともに、熊野町の避難所を訪問し、被災者の声に直接耳を傾けました。
また、湯崎広島県知事、松井広島市長ほか関係首長との意見交換を行いました。
岡山県では、倉敷市真備町の小田川被災箇所などを視察するとともに、真備町の避難所を訪問いたしました。
また、伊原木岡山県知事、大森岡山市長、伊東倉敷市長などとの意見交換を行いました。
愛媛県では、大洲市東大洲の肱川被災箇所、宇和島市吉田町の被災箇所などを視察するとともに、宇和島市の避難所を訪問いたしました。
中村愛媛県知事、岡原宇和島市長ほか関係首長との意見交換を行ったところであります。
被災地の実情を直接確認し、今回の豪雨による被害の甚大さ、深刻さを改めて実感いたしました。
また、被災直後に自治体の首長から直接お話を聞くことは、大変意義があったと考えております。
国土交通省におきましては、これまで被災自治体が迅速に災害復旧事業に着手できるよう、TEC-FORCEが被害状況調査に全力で当たるとともに、被災者の生活支援として、住まいの確保や避難所としてのホテル・旅館の確保、支援物資の搬送、給水支援等を実施してまいりました。
引き続き、1日も早い復旧・復興に向けて、被災自治体や被災者の支援に全力で取り組んでまいります。
また、今回の視察を通じまして、社会全体で洪水等に備える「水防災意識社会」を再構築する取組について、一層加速する必要性を強く実感いたしました。
今回の豪雨では、観測史上1位を更新した地点が多く、この結果、西日本を中心に甚大な水害・土砂災害が発生し、多くの尊い命が失われました。
詳細な被害状況の分析はこれからですけれども、自治体で公表しているハザードマップを知らなかった、自分に危険が迫っているとは思わなかった等、避難につながる防災情報の確実な提供や伝達について、改善すべき点があると認識しております。
このため、洪水ハザードマップの住民等への周知徹底を市区町村に促すよう都道府県に通知したほか、倉敷市真備町地区において、倉敷市とともに、ハザードマップの周知に関する課題等を現地調査により徹底的に把握するなどの検証を行います。
また、今回の記録的な豪雨に対して、愛媛県肱川流域の野村ダムや鹿野川ダムでは、操作規則に従い適切に操作を行うとともに、関係機関に対して数次にわたる情報提供を行いました。
しかしながら、これまでに経験のない異常な豪雨であったことを踏まえまして、より有効な情報提供等のあり方の検証と、より効果的なダム操作の技術的考察を目的としまして、学識者等からなる検証等の場を設置することといたしました。
第1回の検証等の場は19日に行う予定でありまして、本日、記者発表を行いますので、後ほど資料を配布いたします。
いずれにいたしましても、今後、避難の実態や被害状況の分析に基づき、ハード・ソフト両面から各種取組の充実を検討してまいりたいと考えております。

(問)今、言われた肱川のダムの関連なのですけれども、改めてダムの伝え方というか、使用した方法というのは適切だったということだったのでしょうか。
(答)今般の愛媛県肱川流域の野村ダム、鹿野川ダムにつきましては、ダムの操作規則に従い適切に操作を行うとともに、関係市に対しては数次にわたる情報提供を行ってまいりました。
ただ、より効果的な情報提供のあり方や住民に対する周知のあり方、また、より効果的なダム操作の技術的な考察をする必要があるということで、学識者、行政関係者等からなる検証の場を設置し、しっかりと検証していきたいと思っています。

(問)現時点で、ダムの操作方法には踏み込まないということなのでしょうか。
(答)今回のダムの操作については、従前からあるダム操作規則に基づいて実施してきたわけでありますけれども、例えば、事前にある程度放流して、その洪水に対する容量を拡大していたという、そういう取組もやっていますから、そういった点でより効果的なダムの使い方がないか等々、技術的な検証は更に行いたいと思っております。

(問)明後日なのですけれでも、国土交通大臣としての在職日数が1017日となって、歴代1位の長さになるわけですけれども、これまでを振り返った感想、今後の抱負についてお聞かせください。
(答)平成27年10月7日に国土交通大臣に就任して以来、これまで国民の安全・安心の確保や豊かな国民生活の実現を第一に取り組んでまいりました。
7月19日で在職日数が歴代最長ということでありますけれども、多くの方々に御協力いただきながら、全力投球の日々であったと思っております。
また、現在、平成30年7月豪雨への対応に全力で取り組んでいるところでありますけれども、これまでも各種災害やあるいは事故等が連続して起きてまいりましたので、緊張した毎日でございました。
今後とも国土交通省の抱える重要課題に、引き続き、全力で取り組んでいきたいと考えています。

(問)この千日を振り返って、自己採点するならば、何点でしょうか。
(答)なかなか自分で点数を付けるのは難しいですけれども、努力賞といったところでありましょうか。

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