大臣会見

石井大臣会見要旨

2018年10月16日(火) 9:11 ~ 9:23
国土交通省会見室
石井啓一 大臣

閣議・閣僚懇

 本日の閣議案件で、特に私の方から御報告するものはございません。
このほか、私の方から1点御報告があります。
北海道の高速道路の料金割引措置の実施についてであります。
北海道胆振東部地震の被災地の観光振興を図るため、東日本高速道路会社において、北海道内の高速道路料金が割引となる「北海道観光応援ぱす」を10月31日から実施することとしました。
同割引措置を御利用いただき、被災地の観光振興が更に進むことを期待しています。
詳細は後ほど資料を配付します。
私からは以上であります。

質疑応答

(問)工藤政務官が代表を務めていらっしゃる政治団体が、会費制集会の収支を政治資金収支報告書に一切記載されていなかったという報道があり、指摘を受けて修正をしたということでした。
政務官の任命は大臣の申し出によって内閣がこれを行うものとなっておりますが、まず大臣の所感と今後の対応等をお聞かせください。
(答)御指摘の報道があったことは承知しております。
政治資金収支報告書の記載事項に関することであり、当該政治団体の代表を務める工藤政務官自身からしっかりと説明されるべき事柄だと考えております。

(問)辞任等の必要があるかどうかというのはどうでしょうか。
(答)まずは工藤政務官が政治家としてしっかりと説明をするということに尽きるかと思います。

(問)先日、神戸航空交通管制部でシステムトラブルがあって、一時、元あった那覇に業務を移すことになりましたが、これについて長く準備してきたシステムだと思いますが、この問題について大臣のお考えと、今後の対応についてお聞かせください。
(答)10月9日より新たな管制システムで運用を開始した神戸航空交通管制部につきましては、10日にシステムの不具合が発生しましたが、原因を特定した上でプログラムの改修を行い、新しいシステムによる運用を継続しておりました。
しかしながら、円滑な運航に支障を来さないよう万全を期すため、新システムについて、再度プログラムの確認、検証や改善を行うことといたしまして、管制業務は当面那覇分室において、従来システムを使用して継続することといたしました。
システム移行に当たりましては、他の関連するシステムに接続して初めて顕在化する不具合もあることから、これまでも必要に応じて従来のシステムに切り戻して新システムの改善を行う手順を採用しておりまして、今回の従来システムへの切り戻しについても、この手順に則った対応であります。
今回の事案によりまして、航空機の安全に影響は出ておりませんけれども、結果として、航空機の遅延が発生し、利用者等の方々に御迷惑をお掛けしたことは重く受け止めております。
いずれにいたしましても、新システムにつきまして、再度の確認、検証や改善を行いまして、神戸における新システムでの運用が早期に再開できるよう、取り組んでまいりたいと考えております。

(問)先程も質問に出ました、工藤政務官についてですが、このまま職務を全うする考えというのを示されていましたけれども、大臣としては、政務官に引き続き値するというか、政務官として問題なくやっていけると考えていらっしゃいますでしょうか。
(答)先程もお答えしたと思いますけれども、これは政治資金収支報告書の問題ですから、まず、工藤政務官自身が、政治家としてしっかり説明を尽くすということに尽きるかと思います。

(問)政務官としての仕事も引き続きあると思うのですけれども、政治家としてのお話は今いただきましたが、政務官としてというのは、どうお考えですか。
(答)まずは、政治家としてしっかり説明していただくということかと思います。

(問)説明の後に、政務官としてどうすべきか、大臣としても考えを伝えるとか、そういったお考えでしょうか。
(答)まずは、これは政務官の職務に関係することではなくて、政治家個人の収支報告書の問題でありますから、まず、政治家個人としてしっかり説明責任を果たしていただくということかと思います。

(問)もう1点ですが、JR西日本で、トンネルの中に入って300kmの速度を体感する体感研修というのをやっていたということが先日発覚しましたが、安全教育といっても危ないというような意見も出ていて、いくら何でもやり過ぎなのではないかという話も出ていますが、大臣としてはどうお考えでしょうか。
あと、何か対応をされる予定はありますでしょうか。
(答)JR西日本では、新幹線のトンネル内の作業用通路に車両検査の社員を座らせ、新幹線車両が通過する時速300kmを間近で体感させる研修を実施していることは承知しています。
JR西日本によれば、この研修について、高速走行中の新幹線車両の音や風圧、振動を肌感覚で感じることにより、新幹線車両の安全性向上と、職責の重要性を再認識することを目的としており、一定の効果がある。
今後もより良い効果が得られるよう、適切に対処していく、としております。
また、新幹線の高速を体感する研修については、新幹線を運行する他のJRでも、やり方はそれぞれですが、実施されており、安全意識の向上に一定の効果があるとしております。
国土交通省としては、JR西日本が行っているこのやり方について、その効果もさることながら、安全性の確保や必要性についての問題意識を伝えているところです。
JR西日本においては、研修のやり方も含めて、組織内で継続的に議論を行い、安全性を踏まえた上で、より良い効果が得られるものとするよう、適切に取り組んでもらいたいと考えております。

(問)NEXCO西日本で、ETC利用者の通行料を二重徴収していたという問題が明らかになりました。
これに関しての大臣の受け止めと、国土交通省のこれまでの対応と今後の対応が何かあれば、お聞かせください。
(答)今回の事案は、対距離料金に移行いたしました関西地区の5路線、5つの高速道路等において、本年4月以降、システムの不備が原因で、ETCカードを挿入した状態で、利用者が料金所において現金で料金を支払った場合、料金が二重に徴収された事案であると承知しております。
今回、西日本高速道路株式会社は、9月末までの走行に対しては、二重徴収している可能性がある全ての利用者に返金すること、今後料金を請求することになる10月1日以降の走行に対しては、システム改修等により、二重徴収が生じないよう措置することを、14日に公表したと承知しております。
問題発生以降、西日本高速道路株式会社の対応が十分でなかったことは、大変遺憾に思っております。
西日本高速道路株式会社に対しましては、利用者目線に立って適切に対応し、返金やシステム改修を実施することや、今回のような事案が再発しないよう徹底することを指導してまいりたいと考えています。

(問)先ほどのJR西日本で伺ったことについて、国土交通省としてJR西日本に対して問題意識を伝えているということなのですけれども、具体的にどういった形で伝えているか、教えていただける範囲で教えていただけますか。
(事務方)鉄道局でございます。
鉄道局の方からJR西日本の新幹線の安全推進部の方にそういった問題意識を伝えております。

(問)問題意識というのは、何か具体的に少し聞けますか。
(事務方)先ほど大臣からお話がありましたように、こういった研修のやり方についての安全性とか、それから必要性とか効果とか、そういったところについて問題意識を伝えているところでございます。

(問)靖国神社で秋の例大祭が間もなく始まるのですけれども、全閣僚にお尋ねしているのでお尋ねしたいのですが、その秋季例大祭に参拝する御予定があるかないか、またその理由について教えてください。
(答)参加する予定はございません。
理由は特にありません。

(問)昨日、安倍首相が消費増税の8%から10%への引き上げを臨時閣議で言及されたかと思いますが、この判断について、大臣の御所感をお聞かせ願います。
(答)法律でもともと予定されていることでありますから、余程の経済的な変動がない限り、実施されるという総理の判断は適切であろうと思っております。
これは総理自身が判断することですから、周りの閣僚があまりとやかく言うことではないかと思いますけれども、総理の判断を尊重したいと思います。

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