大臣会見

石井大臣会見要旨

2019年1月29日(火) 9:51 ~ 9:55
国土交通省会見室
石井啓一 大臣

閣議・閣僚懇

 本日の閣議案件で、特に私の方から報告するものはございません。
このほか、私の方から1点報告がございます。
「ダブル連結トラックの本格導入」についてであります。
国土交通省では、1台で通常の大型トラック2台分の輸送が可能な「ダブル連結トラック」の導入を「生産性革命プロジェクト」の1つとして位置付けておりまして、平成28年10月より、新東名高速道路を中心に実証実験を進めてまいりました。
実証実験では、省人化やCO2削減の効果とともに、走行の安全性も確認ができました。
これを踏まえまして、本日、特殊車両通行の許可基準を緩和し、車両長の上限値を現行の21mから25mに変更いたします。
なお、対象は、当面、新東名区間、海老名から豊田東でありますが、これを主たる経路とする路線とし、順次、対象路線を拡充してまいります。
更に、ダブル連結トラックの利用促進に向けまして、高速道路サービスエリア等での優先駐車マスの整備等にも取り組んでまいります。
詳細は後ほど資料を配付いたします。
私からは以上であります。

質疑応答

(問)今、御紹介いただきました、ダブル連結トラックの本格導入についてですが、高速道路での追い越しをする際とか、また、今後、一般道の走行をする際に安全性の確保が重要になると思いますけれども、どのように取り組んでいくお考えかお知らせください。
(答)ダブル連結トラックの本格導入にあたりましては、後続車の運転手が、安全に追い越しができるよう、ダブル連結トラックの後部に車両の長さを表示するプレートの設置を義務付けることとしております。
また、一般道での走行につきましては、ダブル連結トラックにつきましても、通常の大型車両と同様に交差点を通過できる回転半径などの安全性を確認いたします。
更に、より高い安全性を確保するために、車線をはみ出した場合、警報音でドライバーに知らせる装置等の車両安全装備を義務付けるとともに、大型自動車運転業務に連続して直近の5年以上従事している運転者等に限って、その運行を認めることとしております。
ダブル連結トラックは、省人化やCO2削減の効果がある取組でありまして、本格導入後におきましても、運送事業者等と連携し、適宜、フォローアップ等を行うなど、安全の確保に取り組んでまいりたいと考えています。

(問)一部の報道で、「羽田空港の発着便を増やす新ルートの設定について、近く日米両政府で合意する見通しとなった」ということでしたが、現状の事実関係についてお願いします。
(答)都心上空を飛行する羽田新経路につきましては、羽田空港の発着回数を増やすという観点で、運用に向け準備を進めているところでありまして、米国側とも従来から必要な調整を行っているところであります。
具体的な調整状況につきましては、コメントを控えさせていただきますが、引き続き、必要な調整を進めていきたいと考えております。

ページの先頭に戻る