大臣会見

赤羽大臣会見要旨

2019年10月4日(金) 10:02 ~ 10:12
国土交通省会見室
赤羽一嘉 大臣

閣議・閣僚懇

 今日の閣議につきましては、私から特段御報告ございませんので、よろしくお願いいたします。

質疑応答

(問)私の方から1つ質問させていただきます。
先日の会見でも伺った話ではありますが、全日空の大阪空港の保安検査場にて、刃物を持った乗客を通過させる案件がありましたけれども、その後、羽田空港でも見落とす事案があったということがわかりました。
これについて国土交通省として事実関係を把握されている点や、対応、受止め、またラグビーやオリンピックが控える中でのこうした事案が起きた件について大臣の所感をお願いします。
(答)この件は、まず9月26日に大阪国際空港におきまして、搭乗旅客の保安検査で発見したナイフを保安検査員が旅客に返却してしまったというミスが生じました。
更に、安全確認のための保安検査場の閉鎖が遅れた結果、航空機の遅延、欠航が多数発生し、大変多くの皆さまに御迷惑おかけしてしまったという事案でございまして、大変申し訳なく思っております。
更に、当該旅客が大阪国際空港から東京国際空港に到着し、国際線に乗り継いだ際に再度受けた保安検査におきまして、ナイフの持ち込みが見落とされていた旨、10月1日に全日本空輸株式会社より報告がございました。
今御質問にもありましたが、ラグビーワールドカップ大会が行われておりますし、明年は東京オリンピック・パラリンピックなど国家的行事が相次いで予定されていることも踏まえ、現在、利用者の理解をいただきながら保安検査の強化を行っているところでございます。
こうした中で、今回のような事案が発生し、航空の安全が脅かされるとともに、欠航や遅延により多くの利用者の皆さまに御迷惑をおかけしてしまいましたことは大変遺憾でございます。
この両事案を受けまして、10月1日付けで、国土交通省より全航空会社及び空港管理者に対しまして、機内持込制限品の確実な検査や、これらを検出した際の基本的な対応を徹底するなど、保安検査の手順の再確認等について注意喚起を行いました。
国土交通省といたしましても、オリンピック・パラリンピック大会に向けまして、今年度中に羽田空港・成田空港の国際線保安検査場のX線検査装置を機内持込制限品を発見しやすい先進機器に一新するなどの取組を行っているところでございますが、こうした事案の再発防止に向けて、さらなる取組を進めてまいる覚悟でございます。
今後も、官民で危機意識を共有し、連携しながら航空保安対策を徹底してまいりたいと思っております。
以上でございます。

(問)昨日、台風15号への対応を検証する政府の検証チームの初会合がありましたけれども、国土交通省としての所管分野への対応や検討はどのようにされるのかというところと、政府とは別に、省としても初動対応などについて独自に検証するお考えがあれば併せて教えてください。
(答)先日の記者会見でも私からお答えさせていただきました、災害対応については、毎回、総括を行って、不断に改善をしていくことが必要だと考えています。
昨日、3日に開催されました、台風15号に係る政府の検証チームに国土交通省も参画しておりまして、当チームの検証作業にしっかりと対応していきたいと考えております。
同時に、今御指摘のありましたように、国土交通省の中でも、台風15号を含む本年の災害につきまして、政府全体での検証内容を踏まえつつ、総括、振り返りを行いまして、その結果を現場での対応等に反映するためにも、国土交通省防災業務計画の修正など、必要な対応を行ってまいりたいと思います。
今、それぞれの部局で、今回のことも総括を行っているところでございまして、省内の災害対応の会議で横串のこともしっかりまとめていきたいと思っています。

(問)IR誘致のパブリックコメントの締切りが昨日されたと思うのですけれども、どのような意見が寄せられているのかということと、今回のパブリックコメントを踏まえて、現時点で構わないのですけれども、基本方針の策定時期や申請期間について、今どのようにお考えになっているのか伺えればと思います。
(答)観光庁におきまして、9月4日から10月3日までの間に、IR整備法に基づく基本方針案について、パブリックコメントの意見公募手続を行ったところです。
それは御指摘のとおりです。
今回提出いただきましたそれぞれの御意見につきましては、今後、観光庁において精査を行わせていただいて、基本方針を決定・公表する際に御意見を考慮した結果と併せて、その時点で公表させていただく予定です。
現在の基本方針案には認定の申請期間が含まれておりませんけれども、観光庁からIR整備を予定又は検討している自治体に対してヒアリングを行って、その準備状況を勘案した上で、認定申請の時期について検討することにしています。
最終的には、カジノ管理委員会が設立された後に、同委員会をはじめとする関係行政機関との協議を行った上で、基本方針を決定・公表してまいりたいと考えております。

(問)今のIRで確認ですけれども、昨日で締め切ったパブリックコメントの内容はいつ公表されるのか、もう1回確認させてください。
(答)基本方針を決定、公表する際に、御意見を考慮した結果と併せて公表する予定であります。
(問)すぐには公表しないで、基本方針の案がとれるときに全て内容を公表するということですか。
(答)そういうことです。

(問)パブリックコメントのことなのですけれども、自治体からの申請期間が今の基本方針案の中には含まれていなかったですけれども、改めて基本方針案に申請期間の案を入れられたときには、再びパブリックコメントなどを行われる御予定はありますか。
(答)事務方からよろしいですか。
(事務方)今、基本方針案におきまして、認定の申請期間については検討中とさせていただいているところですけれども、こちらにつきましても案ができましたらパブリックコメントを予定しているところです。
(答)パブリックコメントをもう1回やるということでいいのですよね。
(事務方)認定の申請期間につきましては、パブリックコメントを予定しているところであります。
(答)それでよろしいですか。
(問)はい。

(問)ホームからの転落が相次いでおります。
大臣先日も法改正であるとか、ソフト面の検討が必要であるとの発言をなされましたが、御所感をお願いします。
(答)今回も視覚障害者の方がホームから転落され、亡くなられる事故が続けて発生していることに、まず、お亡くなりになられた方々の御冥福をお祈り申し上げるとともに、御遺族の皆さまにお悔やみ申し上げます。
転落事故を防止するため、ホームドアの整備を進めてきたところですし、しっかり加速もしていかなければならないと思いますが、なかなかハードの整備は簡単に進まないのも現実でして、同時にソフト対策も重要だと考えています。
具体的には、駅の係員の方やお客さんによる声かけなど、こうしたことも非常に重要であると考えております。
国土交通省としては、今回の事案をしっかり分析しながら、ハード・ソフト両面から駅ホームの安全確保に向けて検討を深めてまいります。
こうした事故は再発があってはならないと思っており、しっかりと進めていきたいと考えております。

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