大臣会見

赤羽大臣会見要旨

2020年3月17日(火) 9:03 ~ 9:19
参議院本館
議員食堂
赤羽一嘉 大臣

閣議・閣僚懇

 私から今日は、報告はございませんのでよろしくお願いします。

質疑応答

(問)西九州ルートに関して、先日、佐賀県の方から協議に関する確認文書案が出されました。
大臣の受け止めと今後の佐賀県との協議について見通しを教えてください。
(答)何回かお答えしていることですが、九州新幹線の西九州ルートに関しては、就任時の会見の際、佐賀県の考えというか、率直にお伺いしたことがなかったので、山口知事と直接お話をさせていただきたいということを申し上げまして、それから2度、1対1でお会いする機会がありました。
山口知事のお話を聞かせていただきながら、国は国として整備新幹線のネットワークははり付けるということが非常にメリットがあるということの話をし、佐賀県のこれまでの経緯と今の思いを率直にお聞かせいただきながら、知事と私もなかなか二人でお会いする機会も、時間を作ること自体が難しいので、しっかりと事務的に懸案を確認し合いながらよい知恵を出す、そのためのテーブルを作りましょうというのが、去年の12月の終わりの2回目の会談でございます。
その時に、一応確認書みたいなものを作らせていただきたいということで、それは構いませんからということだったのですが、そこが思った以上に時間も掛かっていたので、今回、佐賀県からそうした文書が示されたということは、かねてよりお願いをしてきた協議のテーブルに着くために、前に進むということならば大変よい事ではないかと評価をしたいと思いますが、内容についてはまだ詳しく見ているわけではありませんが、山口知事と私のお会いした、そういった内容に沿ったものでないと、また少し難しい部分もあるのかなということでございまして、私も一読した限りでは、若干修正するというか、そうしたことは協議の中で議論されればよいのではないかと、山口知事と二人で会ったときにそうした話は全くしていない項目も書かれておりまして、それについてはこれから協議の中で議論されたらよいのではないかと思いましたし、特にちょっと引っかかっているのは、幅広い協議には期限を定めないという、そういうことを確認しろと言ってきていますけど、二人の中でも、12月11日の面談後の山口知事のぶら下がりで、知事から、これからじっくり時間をかけて議論をしていきたいということを仰ったというふうに承知をしており、それについて赤羽は同意されたのですかと質問されたときに、知事は、大臣からはあまり時間を掛けないでという話であったというふうな会見であるように、協議である以上は期限を設けるとか設けないというより、精力的に課題を出し合って解決するというのが普通のあり方だろうと思いますので、これから協議を始めるという段階の中で、日程的なものを全く考慮しない、もちろん期限ありきで十分な協議ができないということは私たちも望んでおりませんけれども、協議をする以上はある程度の日程感というのは当然あってしかるべきだと思いますので、そうした点、若干、佐賀県とすり合わせをしながら、速やかに佐賀県と協議が開始されることを強く期待しているところです。

(問)リニア中央新幹線の専門家委員会のことでお伺いしたいのですけれども、静岡県側からは公募をしたいということで、今県のホームページから公募をするというお知らせが出ております。
静岡県の対応に大臣の御所感がありましたらお願いします。
(答)有識者会議の設置に向けましては、これまで鉄道局と静岡県の間で相談しているというふうに聞いておりましたし、先日の6日金曜日に、有識者会議の委員案を静岡県側に提示したと承知しております。
そして、何らかのリアクションか御相談があるかと思ってましたが、13日の知事の会見において、今言われたような委員候補者を公募する方針を発表されたと伺いましたが、静岡県から実は国土交通省にこのことについて正式にお話を伺っていないので、どういう意図とでそういうふうに言われたのか、少し正確に理解ができないものですから、現時点で回答できる立場ではないので控えさせていただければと思います。
ただ、本日、静岡県の副知事さんから鉄道局に対して説明があると承知しておりますので、その説明を受けて、詳細については、申し訳ありませんが鉄道局に御確認いただけるようにと思います。

(問)新型コロナウイルスの関連でお聞きしたいのですけれども、昨日EUの欧州委員会で、EU全域圏への入国制限についての案が出されました。
このことへの受け止めと、日本への航空関係中心のどのような影響が出ると思われるかお考えを聞かせていただけますでしょうか。
(答)EUの入国制限について、今朝報道で知ったところでございまして、その対象がどうなるか正確なことは承知しておりませんので、それを確認しないと何とも申し上げられませんけれども、現状では、この新型コロナウイルスが世界的に感染が広がっている中で、昨日首脳テレビ会談がありましたように、世界各国、国際社会協調の中で新型コロナウイルスの感染を防止しなければいけないということの中の措置だと受け止めておりますので、経済的な意味でも当然、航空を始め様々な影響が考えられますけれども、それはこのコロナウイルスの感染を終息させるための措置として、国際社会に協力するのが筋だと思っております。
経済対策については、それを受けて政府としてできる限りの対策を打っていかなくてはいけないというのが基本的な考え方だと思います。

(問)クルーズ船での感染対策なのですけれども、自民党の薗(その)浦(うら)健太郎総裁特別補佐が務めておられますけれども、アメリカを訪問して、米政府高官と会談をして、かねてからクルーズ船での感染症が起きた際の国際ルールが整備されていないと指摘されていましたけれども、これは日米が主導してルールづくりを進めていこうという認識を一致したという御発言がありました。
この点で、例えば、総理から何か御指示があったりとか、省の今後の対応方針があれば教えてください。
(答)この件につきましても、報道は承知しておりますけど、正式に外務省からも、政府としてこの会談を受けて何か指示があったということはございません。
ただ今回の案件を踏まえて、今お話がありますように、国際ルールが必要だということは与党の中からも、公明党の中からも言われておりますので、直々には外務省になると思いますけれども、外務省とともに国土交通省の海事局中心に、こうしたことの再発防止というものをしっかりと作る必要があると私は思っておりますので、海事局に対しましてもそうしたことを国土交通省として考えられるルールのあり方を検討するように話をしているところでございます。
(問)ポイントになる点について、今言えることはありますでしょうか。
旗国主義であるとか領海の問題であるとか、色々と複雑化していると思いますが。
(答)旗国主義やオーナーシップとか、どの国の海のどこで事案が発生したとか様々なことがあります。
ただ旗国主義といっても、これはあくまでの私見ですが、パナマ船籍とか旗国主義というのが実態がなくてパナマに全部責任を負わせるのかというような話にはなかなかなりにくいのではないかと。
これはもちろんこれからの検討だと思います。
そうしたことも踏まえてしっかりと議論する必要があると思います。
今申し上げたのは私のあくまでも私見ですので断定的なものではございません。

(問)最初の西九州ルートの件ですが、先ほど期限のお話しがありました。
一方で協議の中で議論したらよいということもあったということですが具体的にはどういったことになるのでしょうか。
(答)基本的に両者の合意ができていないところは全て協議体で率直にこうしたことが問題なのだとか合意できていない、検討しなければならない課題なのだということを確認しあって、率直に意見を述べながら、お互いに知恵を出し合う、努力をするということに尽きると思います。

(問)今の関係で、例えば山陽新幹線乗り入れ、新大阪直通にこだわらないとか、そういった点ということでしょうか。
(答)それだけに限りませんがその点についても知事との会談では何も話をしていませんので、していないものを確認しろと言われてもなかなか事務的には難しいことだと思います。
ただ、そうしたことも協議の場で率直な議論をすればよいのではないかと思います。

(問)引き続き九州新幹線についてですが、県から出された確認文書を認めて協議入りするということでしょうか。
(答)私が一読した限りですが、いささかどうかなと思う点もありますので、原則は私と山口知事が話し合った、非常にベーシックなことしか話しておりませんので具体的なことは協議の場で検討課題として話せばいいのではないかということですから、それが大原則だと思うので、今御指摘があった、質問があったような一つ一つの具体的なことは我々まだ何も話していませんから、話していないものは協議の場で話せばよいのではないか、ということです。
ちょっと事務的なやりとりがあるのでしょうけれども、私と山口知事の間では何も話していないものが両者の確認書のようなもので出されるということは、なかなか事務的には鉄道局としても確認できないと思います。
私が元々申し上げましたのは率直な協議の場が必要なのであって、協議の場に入っていろいろな議論をすればよいのではないかということですから、入る前にああしろこうしろという話はちょっとどうなのかなということを、何回かこの記者会見の場でも申し上げてきたところです。
ようやくこうやって物が出てきて進められる状況になったのは評価すべきなのではないかということです。
お願いします。
佐賀新聞は影響が大きいので。

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