大臣会見

赤羽大臣会見要旨

2020年3月27日(金) 8:42 ~ 8:48
参議院本館
議員食堂
赤羽一嘉 大臣

閣議・閣僚懇

 私の方からはございませんのでよろしくお願いします。

質疑応答

(問)五輪大会の延期についてですが、これを受けて国土交通省所管事業についての影響などを教えてください。
(答)東京オリンピック・パラリンピックは2020年ではなくて、遅くとも2021年の夏までの時期に延期することが、安倍総理とIOCのバッハ会長による電話会談で決定したと承知をしております。
国土交通省としては、東京オリンピック・パラリンピック大会の成功に向けまして、これまでに、1番目として公共交通機関等のセキュリティの万全と安心の確保、2つ目はアスリート・観客等の円滑な輸送、3つ目は外国人訪日客受入のための対策・訪日促進、4つ目は暑さ対策・環境問題への配慮、5つ目はユニバーサルデザインの街づくり・心のバリアフリー等について、しっかりと取り組んできたところです。
今般、大会が延期されることになりましたが、バリアフリー化やセキュリティ対策などは、これまで進めてきた取組を引き続き着実に進めていきたいと思っておりますし、また、首都高速の料金施策や交通需要マネジメント、TDMの実施時期変更への対応など、延期により生じる課題を改めて整理しまして、これらの課題について、関係省庁、東京都、組織委員会及び事業者と連携して、しっかりと対応してまいる所存です。

(問)羽田新ルートについてですが、実機飛行確認では2割で騒音が想定よりも上回ったほか、降下角度の引上げによる騒音軽減効果にも疑問の声があります。
また、今年のインバウンドの大きな柱でもある東京大会の延期も決まりました。
いまだ不安に思う住民の方もいるなかで、予定通り29日から運用開始することで問題ないでしょうか。
(答)そもそもこの新型コロナウイルスのこうした状況は、私たちの立場は、なるべく長引かせないように1日も早く終息させると。
ということは、これまで以上に、大変厳しい状況にある観光政策、インバウンド政策もしっかりV字回復できるように取り組んでいきたいと。
また、来年のしかるべき時には東京オリンピック・パラリンピック競技大会は開催されるので、よく、29日からはやめた方がいいのではないかという意見も国会で出ましたが、それは少し違うのではないかと。
ただ、今のこうした状況の中で減便が予定されているので、国土交通省としては、29日以降のこの減便している期間を羽田の新経路のフル運用に向けた助走期間と捉え、実機飛行で今御指摘のあった騒音の問題等、実はサンプル数も少ないものですから、この29日からの助走期間で、騒音・安全対策を改めて徹底してまいるいい期間として取り組みたいと思っております。
具体的には、騒音測定結果のデータをしっかり蓄積し、更に分析を重ねることが可能となりましたので、そうしていきたいと思っております。
また、推計平均値を著しく上回る結果が出た場合は、原因究明を行って、必要に応じて更なる騒音対策を検討してまいりたいと、これが1つです。
もう1つは、この助走期間で気温も上がりますし、高温時どうなるかということも、実際に新経路を様々な条件下で飛行していただいて、パイロットとの意見交換を改めて行うことや、また、管制・運航者双方の熟度を高めるために、そうした人たちと意見交換会をもって、より安定した運航を着実に実現することが可能になるいい期間だと前向きに捉えているところです。

(問)先日、政府で高速道路の無料化の案が浮上しておりまして、フェリーや他の交通機関への影響もあると。
民主党時代にフェリー業界は、けっこう廃業などに追い込まれていたこともありまして、それに対する大臣の御所感をお願いします。
(答)今回の一連の中で、そうした新聞報道が出ているのは承知しておりますが、何を根拠に書かれているのか全く承知しておりません。
具体的な検討は、国土交通省の中ではしておりません。

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