大臣会見

赤羽大臣会見要旨

2021年9月14日(火) 10:50 ~ 10:56
国土交通省会見室
赤羽一嘉 大臣

閣議・閣僚懇

 閣議案件について報告はありませんが、このほか、1点報告があります。
本日、先の通常国会で成立し、8月20日に施行された「海事産業強化法」に基づき、造船事業者が策定した事業基盤強化計画の第1弾の大臣認定を行いました。
海事産業強化法に基づく計画認定の制度は、造船事業者の生産性向上や事業再編を通じた事業基盤強化と、海運事業者による安全・環境に優れた船舶の導入の促進を通じて、造船・海運の両輪で好循環を創出し、海事産業全体の競争力の強化を目指したものです。
第1弾として認定した計画は、大島造船所(おおしまぞうせんしょ)川崎重工業(かわさきじゅうこうぎょう)、ジャパンマリンユナイテッド、三浦造船所(みうらぞうせんしょ)の造船事業者4社から、それぞれ申請があったものです。
各事業者の計画は、大規模な生産拠点の立ち上げ、革新的なデジタル技術の導入、事業者間の先進的なシステム連携といった生産性を飛躍的に向上させる取組や、世界に先駆けた脱炭素船の開発等を含んでおり、非常に意欲的な内容となっています。
また、この他にも、事業者から計画作成の相談を受けており、申請があり次第、速やかに認定を行い、海事産業の競争力強化に向けた取組を推進していきたいと思っております。
詳細は後ほど資料を配付いたします。
私からは以上です。

質疑応答

(問)先日、千代田区内で6人が死傷するタクシー事故がありました。
運転中に運転手の体調に異変があったという情報もありますけれども、タクシーの安全対策について、国土交通省としてどのように取り組むか、お聞かせください。
(答)今月11日午後4時20分頃、東京都千代田区の都道において個人タクシーが歩道に乗り上げ、歩行者数名をはね、1名の歩行者が死亡、3名が重軽傷、乗客も負傷する事故が発生し、運転手も亡くなられました。
今回の事故により亡くなられた方の御冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、被害に遭われた方の一日も早い御回復を祈念しております。
現在、警察とも連携しながら、ドライバーの健康管理を含めた安全管理がどのようになっていたかなどをしっかりと検証しているところです。
その結果も踏まえて、今後必要な対策を講じてまいりたいと考えております。
いずれにしましても、国土交通省としては、万が一の場合に備えた車両の安全対策として、現在、車両の安全装置が技術的に大変進歩していることを踏まえ、令和2年3月から行っている衝突被害軽減ブレーキやペダル踏み間違い急発進抑制装置を搭載したサポカーの導入補助、令和3年4月から行っているドライバー異常時対応システムの導入補助、令和3年11月以降の新型車より順次行う新車乗用車に対する衝突被害軽減ブレーキの装着義務化等の制度により、健康状態を起因とする事故の防止対策に最大限取り組んでまいりたいと考えております。
 
(問)今のタクシー事故なのですが、今、自動車局旅客課と話をしていたのですが、やはりハード面の安全対策だけではなく、やはりソフト側、国土交通省は非常に安全に対して力を入れておられて、バスはそうですし、法人タクシーさんも例えば朝の点呼だとか酒気帯びだとか寝不足等についてもしっかりやっている。
ただ、個タクは穴なんですよね。
個人タクシーさんについても、なかなか客観とはいかないのでしょうけれども、個人で例えば血圧や脈拍等、自分で毎日チェックするだとか、もうちょっとソフト側、タクシーは新車が出たからすぐ買うという代物ではないものですから、やはりソフト側でももっとこう個タクさんの安全性確保をする、こちら側には意識はないでしょうか。
(答)今御指摘のようにハードだけの対応ではなく、ハード・ソフト両面があってこその安全対策が実質的に実効されるものだと思っています。
法人タクシーは御指摘のように朝礼の時などに義務付けされておりますし、個人タクシーも義務付けがないわけではなく、同様に個人として行っていただかなければいけないわけですが、今、詳細は持ち合わせておりませんが、現行の制度で、もう少し実効性が持てるようなやり方がないか、今の御指摘も踏まえながら、しっかりと検討していきたいと考えております。

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