大臣会見

赤羽大臣会見要旨

2021年9月28日(火) 10:52 ~ 10:59
国土交通省会見室
赤羽一嘉 大臣

閣議・閣僚懇

 閣議案件について報告はありませんが、そのほか1点報告があります。
国道279号青森県むつ市小赤川橋(こあかがわばし)の災害復旧の権限代行についてです。
国道279号は青森県下北半島(しもきたはんとう)野辺地町(のへじまち)からむつ市、風間浦村(かざまうらむら)を結ぶ大動脈ですが、8月9日の台風9号から変わった温帯低気圧による大雨により、小赤川を渡河する小赤川橋が落橋し、その後、三村(みむら)青森県知事からの御要請をいただいて、国土交通省による権限代行によって仮橋の架設を8月17日に行ったところです。
私も、先般9月19日に現地の復旧状況を視察してまいりましたが、各首長の皆さまから、この仮橋のすぐ近くには特別養護老人ホームがあり、風間浦村の下風呂温泉(しもふろおんせん)をつなぐ、文字通り「命をつなぐ橋」であるとの御説明を受けました。
その橋が落橋し、その一帯が孤立してしまったことで大変厳しい状況であったということを実感しました。
現在この仮橋は、片側1車線となっているため、地域の皆さまには通勤などの生活交通や生活物資の輸送などで、大変な御不便をおかけしている状況となっています。
視察当日、三村青森県知事、宮下(みやした)むつ市長、富岡(とみおか)風間浦村長から1日も早い小赤川橋の本復旧を国の権限代行によって実施していただきたいとの御要請をいただいたところです。
国土交通省としては、仮橋の設置から一貫して、現地の1日も早い復旧を支援してきたところであり、仮橋設置に引き続き、今般、本復旧についても、国の直轄権限代行により実施することを決定した次第です。
本復旧に当たっては、地域の皆さまに迂回路等の土地の借地など、御協力をいただきながら、引き続き、青森県やむつ市等と連携し、国土交通省の現場力を最大限発揮し、総力を挙げて本復旧を行ってまいりたいと考えております。
詳細は後ほど資料を配布いたします。
私からは以上です。
 

 

質疑応答

(問)リニア中央新幹線の静岡工区について1問お尋ねします。
一昨日開かれた国土交通省の有識者会議で、JR東海が適切な対策を取れば大井川(おおいがわ)の流量を維持できるという趣旨の中間報告を次回の会合でまとめる方向となりました。
これについて大臣の受け止めと、国土交通省としての今後の静岡工区の進め方についてお聞かせください。
(答)リニア中央新幹線静岡工区有識者会議については、昨年4月に設立されて以降、大井川の水資源について科学的・工学的な見地から活発な議論を進めてきていただいております。
9月26日に開催された第12回会議においては、これまでの議論を総括した中間報告の案について集中的に議論が行われ、JR東海が計画している導水路トンネル等でトンネル湧水量の全量を大井川に戻せば中下流域の河川流量が維持されるとしつつ、その上で、トンネル掘削に伴う大井川中下流域の地下水への影響、JR東海が行った解析結果が有する不確実性、地域の理解や協力の確保などに関し、委員及びオブザーバーの静岡県から様々な御意見が出されました。
これらの意見を踏まえ、次回の第13回において中間報告を取りまとめる方向が了承されたと承知しております。
国土交通省としては、次回のとりまとめに向けて、有識者会議におけるこれまでの議論を精査・総括するとともに、JR東海に対しては、今後、この中間報告を踏まえて、利水者など地元の関係者に分かりやすく、丁寧に説明していくよう指示してまいります。
 
(問)新型コロナの関連でお伺いしますが、政府は本日のコロナ対策分科会で、緊急事態宣言とまん延防止等重点措置の解除を諮問されました。
今後の対応として、県境をまたぐ移動の取扱いをどうするのか、また、「Go Toトラベル」も含めて観光の再開に向けて、どう国土交通省として対応されるのかお聞かせください。
(答)今月末までとされている緊急事態宣言とまん延防止等重点措置の取扱いについては、現在開会中の基本的対処方針分科会にお諮りした上で、政府として解除の可否を本日中に判断するものと承知しています。
ただ、現在分科会も開会中ですし、様々な専門家の皆さまからの御意見もあると思いますので、最終的な決定がされていない現段階で、国土交通省として何か申し上げるのは、差し控えさせていただきます。
いずれにしても、引き続き内閣官房等と連携しながら、様々な国土交通省所管の課題についてはしっかりと検討を進めていきたいと考えています。

ページの先頭に戻る