大臣会見

斉藤大臣会見要旨

2022年5月27日(金) 8:35 ~ 8:40
衆議院本館 議員食堂
斉藤鉄夫 大臣

閣議・閣僚懇

(大臣)本日の閣議案件で、私から報告することはありません。

質疑応答

(問)昨日、首相が訪日外国人観光客を10日から受け入れると表明されました。
所管大臣としての受け止めと意気込みの方をお願いします。
(答)昨日、岸田総理より、来月10日から添乗員付きのパッケージツアーでの観光客の受け入れを再開するとの発表がありました。
訪日観光の再開に当たっては、受入地域の皆さまの理解、安心感を醸成することが必要です。
そのため、国土交通省では、外国人観光客の受け入れ開始までに、現在実施中の訪日観光実証事業をもとに、外国人観光客の感染防止対策等に関するガイドラインを策定してまいります。
コロナ禍において観光政策を進めていく上では、感染拡大の防止と社会経済活動のバランスをどのようにとっていくかが重要ですが、これまで成長を続けてきた訪日観光の再開は、大きな意義があるものと考えています。
なお、外国人観光客のさらなる受け入れの拡大については、国内外の感染状況等を踏まえ、水際関係省庁をはじめ政府全体で検討していきたいと思っています。
 
(問)知床(しれとこ)の事故の関連でお伺いします。
地方運輸局の監査体制について、運航労務監理官が監査件数というのが1年あたり年間80件から90件にのぼっていて、特に北海道は移動も多くて多忙と伺っております。
現在、有識者委員会で検討が進んでいますけれども、監理官の増員というのも管理体制の強化だったり実効性確保の一つの有効手段と考えますけれども、大臣のお考えを教えてください。
(答)国土交通省では、今回のような悲惨な事故を二度と起こさないよう、監査や検査のあり方に係る見直しも含め、「知床遊覧船事故対策検討委員会」において、総合的な安全対策全体について議論し、実施可能なものから順次取り組んでいくこととしています。
5月20日の第2回会議では、抜き打ち・リモートによる監視強化や、検査情報の活用などといったテーマが論点となり、これらの取組の方向性について委員からの賛同もいただいたところですが、監査や検査のあり方について、御指摘の点も含め、引き続き精力的に検討し、方向性が定まったものから順次実施していきたいと思っています。
そのような御指摘も受けておりますので、検討委員会等でしっかり議論し、方向性を定めていきたいと思っています。
 
(問)知床の「KAZUI(カズワン」が作業台船に引き揚げられましたけれども、海上保安庁の対応など今後の動きについてお願いします。
(答)遊覧船KAZUIについては、本日ウトロ港沖においてサルベージ事業者の作業船上に船体の引き揚げが完了しました。
陸揚げ後は、運輸安全委員会が事故原因の究明を行うことになりますが、国土交通省としては、二度と今回のような悲惨な事故を起こすことのないよう、「知床遊覧船事故対策検討委員会」の議論及び運輸安全委員会の調査結果も踏まえて、安全対策の徹底に万全を期していきたいと決意しています。

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