大臣会見

斉藤大臣会見要旨

2023年4月14日(金) 9:31 ~ 9:43
国土交通省会見室
斉藤鉄夫 大臣

主な質疑事項

冒頭発言

(大臣から)大阪のIR区域整備計画の認定について

(大臣)

本日の閣議案件で、私から報告することはありません。
このほか、私から2点報告があります。
1点目は大阪のIR区域整備計画の認定についてです。
本日、政府のIR推進本部が開催されました。
その後、大阪のIR区域整備計画について、国土交通大臣として、私認定をしました。
IR整備法等に基づき、これまで外部有識者からなる審査委員会において、多岐にわたる観点から十分な審査が重ねられ、今般、「認定し得る計画」との審査結果が得られたところです。
これを踏まえ、計画の認定をしました。国土交通省としては、大阪のIRの開業に向けて、引き続き、関係省庁等と十分に連携しつつ、今後、実施状況をしっかりと確認してまいります。
その上で、このIRが日本の魅力を世界に発信する観光拠点となることを期待します。
詳細については、後ほど事務方より説明させます。

(大臣から)花粉症に関する関係閣僚会議について

(大臣)

2点目は、「花粉症に関する関係閣僚会議」についてです。
花粉症について、適切な実態把握を行うとともに、発生源や飛散対策等に関係省庁の緊密な連携の下、政府一体となって取り組むため、本日、「第1回花粉症に関する関係閣僚会議」が開催されました。
会議において、岸田総理からは、本年6月の骨太方針のとりまとめまでに、「実態把握」を更に進めるとともに、国土交通省に関係する事項としては、一つ目に外国材から国内材への転換による需要拡大などの「発生源対策」、二つ目にスーパーコンピュータやAIを活用した花粉飛散予報の抜本的改善や予報内容の充実などの「飛散対策」がありますが、こうした対策を含む対策の全体像をとりまとめるよう指示がありました。
国土交通省としては、花粉症に関するこれまでの取組みを引き続き行うとともに、今後どのようなことができるか、関係省庁とも連携して検討を進めてまいりたいと思います。
詳細については、事務方の方にお尋ねいただければと思います。
私からは以上です。

質疑応答

大阪のIR区域整備計画認定の判断理由について

(記者)

本日のIR本部での決定事項について、改めて受け止めや期待を教えてください。
また、大阪の整備計画を認定するという判断に至った理由や判断基準も合わせて教えてください。
それから長崎も整備計画を提出しているかと思いますが、こちらの判断が今回見送りになった理由、その判断基準は何だったのか教えてください。

(大臣)

大阪のIR区域整備計画については、IR整備法等に基づき、外部有識者からなる審査委員会において、審査基準に従い、約1年にわたる十分かつ丁寧な審査を行った結果、今般、「認定し得る計画」と評価されたところです。
具体的には、日本最大規模の国際会議場施設の整備が計画されている点や、経済波及効果等について肯定的な評価が得られている一方で、計画の実施段階に向けて検討が求められている点も示されており、こうした評価を踏まえて、この度、認定をしました。
今後、大阪のIRは、開業に向けて、計画の実施状況評価において進捗状況の確認をしていくこととなりますが、このIRが日本の魅力を世界に発信する観光拠点となることを期待しています。
また、長崎の計画については、審査委員会において、引き続き審査を行っているところです。
審査を継続している具体的な理由については、審査中のためお答えを差し控えさせていただきたいと思います。

長崎のIR区域整備計画について

(記者)

長崎のIRのことでお伺いします。
今回長崎、認定見送りになったということですけれども、長崎県2027年開業見込みということで、この認定の判断が遅れていくことによって、かなり2027年開業が遅れるという、公算が大きくなったのかなと思います。
地元の方でも判断、ある意味お預けを食らっているような状況になっていて、新たな投資に踏み込みにくいであったりとか大きな機会損失を招いている状況だと思います。
にもかかわらず、まだ期限を区切らず審査するという、ある種悠長なというかそうゆうことを続けられるのかということをお伺いしたいのと、次回の長崎の認定時期をどのように考えているのか教えてください。

(大臣)

先ほども申し上げたところですが、区域整備計画の審査については、これまで、審査委員会において期限を区切ることなく、期限を設けることなく、丁寧かつ十分な審査をすることとしています。
長崎については、審査委員会において、引き続き、審査を行っているところであり、現時点で認定の時期について申し上げられるものではありません。
御理解いただきたいと思います。

大阪のIR区域整備計画認定のタイミングについて

(記者)

IRについてなのですが、なぜ大阪の認定がこのタイミングになったのかということをお尋ねいたします。
あと、認定のタイミングについては、先ほど大阪の統一地方選で府知事と市長が当選いたしましたが、二人ともIR推進派の方ということで、この選挙の結果が、認定のタイミングとなにか影響したのかということをお伺いしたいと思います。
また、大阪の建設現場に関しては、軟弱地盤との問題も懸念されていますが、もしその認定のタイミングが何か少し遅れたとしたら、その理由についても併せて教えていただけますでしょうか。

(大臣)

これまでも申し上げているとおり、申請された区域整備計画については、期限を設けることなく、審査委員会において、多岐にわたる観点から、丁寧かつ十分な審査を行うこととなっています。
今回の審査においても、いろいろな新しい、例えば技術的な問題点が出てきたときには、その審査委員会にその技術分野の専門家の方に臨時委員という形で入ってきていただいて、しっかり議論していただくというようなことがあったと報告を受けています。
期限を区切らず、しっかり審査していただきたいというのが、この審査委員会のあり方でもありました。大阪のIR区域整備計画については、外部有識者からなる審査委員会において、多岐にわたる審査項目について必要な審査を重ねてきた結果として、今回、「認定し得る計画」との審査結果が得られるに至ったところで、その結果を私、委員長から報告を受けました。
それは今週になってからです。

(記者)

先日大阪の統一選の前半ということで、IR推進派の府知事と市長が当選したということがあるのですけれども、この二人の当選というのが今回の認定のタイミングに影響したかどうかについてはどのようにお考えでしょうか。

(大臣)

先ほども申し上げたように、今回審査委員会、公正・公平な審議をいただいていると思います。
私も委員長にお会いして、この1年間に本当にたくさんの会合を開き、またオンラインでも専門家の先生方とかなりやり取りをされて審議を重ねられた結果を聞かせていただきました。
その審議に時間がかかったという、それだけ丁寧にやっていただいたということだと思います。
その他の政治状況が今回の時期に関わっていたということは、
その審査委員会の審査を見れば全く関係ないと思います。

ギャンブル依存症への取り組みについて

(記者)

2点目なんですけれども、ギャンブル依存症について市民の方からも懸念する声が根強くあります。
本日総理の方からも依存防止対策について取組みというようなお話があったかと思いますが、具体的にどのように取組むか大臣のお考えをお聞かせ願えますでしょうか。

(大臣)

カジノについては、カジノ事業の免許等を受けることが必要になっていますが、その際は、十分な依存防止対策が措置されるかが確認されることとなります。
これはカジノ管理委員会で検討されることになろうかと思います。
その上で、IR整備法では、日本人のカジノ入場について、入場回数制限は七日間で3回、28日間で10回、また入場料の徴収、24時間当たり6,000円、それから本人・家族の申出による利用制限といった措置を講じることとされています。
国土交通省としては、大阪の計画において盛り込まれている依存防止対策が確実に実施されるよう、関係機関とも良く連携しつつ、今後の計画の実施状況評価等において状況を十分確認してまいりたいと考えています。

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