大臣会見

斉藤大臣会見要旨

2023年11月7日(火) 8:45 ~ 8:51
衆議院分館 4階エレベーターホール前
斉藤鉄夫 大臣

主な質疑事項

冒頭発言

(大臣)

本日の閣議案件で、特に私から報告することはありません。

質疑応答

3日の大阪・関西万博会場視察の所感、今後の対応について

(記者)

先週金曜日、万博会場を視察されましたが、その中で建設業者との意見交換もされたと思います。
改めて視察をされての所感と、国土交通省として作業環境の改善などで何か対応できることがあればお願いします。

(大臣)

11月3日、大阪・関西万博の建設工事現場を訪問し、建設作業にあたっておられる方々と直接、意見交換をしてまいりました。
上下水道が整備途上であるなど、大変厳しい施工環境の中で、工事関係の皆さまが苦労されている状況をお聞きすることができ、大変貴重な機会を得たと考えています。
多くの御意見をお聞きしましたが、中でも、現在はバスに限定されている現場へのアクセスを、作業員の車で直接アクセスできるよう、駐車スペースを設けるなどして改善して欲しいとの御意見は特に強かったと思います。
作業工具等を持ってバスで現場に入るのは大変効率上も、また作業の辛さとしても厳しいものがある、こういうお話が特に印象に残りました。
また、特に私の心に残ったのは強い使命感を持って懸命に働いている現場の姿を、国民の多くの皆さまに知ってもらえると、より一層、士気が上がるという御意見もありました。
万博の成功のためには、こうした作業員一人一人の意見を聞き、その声に応え、工事が円滑に進むことが非常に大切だと感じた次第で、しっかり我々も頑張りたいと思っています。
いただいた御指摘を踏まえ、更なる施工環境の改善に向けて、万博協会や経済産業省、大阪府市とも一体となって、頑張っていきたい、貢献していきたいと思っています。

デンソー製燃料ポンプ搭載車両のリコール届出について

(記者)

自動車部品大手デンソー製の燃料ポンプの不具合による車のリコールが相次いでいますが、今の現状認識と今後の対応についてお聞かせいただけませんでしょうか。

(大臣)

11月2日、トヨタ自動車及びダイハツ工業から国土交通省に対し、デンソー製燃料ポンプの不具合に関し、合計約60万台を対象とするリコール届出がありました。
この届出を含め、デンソー製燃料ポンプの不具合について、2020年以降、8社からのリコール届出がされており、対象台数は累計で約269万台となっています。
国土交通省においては、2019年7月、使用者等からの不具合情報を受けて以降、不具合に関する調査を行っており、適時、自動車メーカーに対して、不具合発生状況に関する調査、分析の徹底、リコールが必要な場合の速やかなリコールの届出を指導してきています。
今般の届出は、こうした対応の結果として判明したものと承知しています。
国土交通省としては、引き続き市場における不具合発生状況を注視しつつ、各自動車メーカーに対し、必要なリコールを迅速かつ適切に実施するよう指導するなど、自動車の安全確保に取り組んでいきたいと決意しています。

九州新幹線西九州ルートの未着工区間(新鳥栖-武雄温泉)について

(記者)

九州新幹線西九州ルートについて伺います。
未着工区間となっています新鳥栖(しんとす)武雄(たけお)温泉(おんせん)に関しまして、議論を前に進めるということで、与党内でルートを特定しない形での環境アセスを実施してはどうかという案が浮上しているようです。
このことに関して大臣の所感を伺います。

(大臣)

九州新幹線(新鳥栖ー武雄温泉間)については、これまでも申し上げているとおり、フル規格で整備されれば、西九州地方と関西・中国地方が新幹線ネットワークで繋がることから、観光やまちづくりなど、多くの面でより大きな効果が現れると考えています。
他方、佐賀県からは、フル規格で整備した場合の在来線の取扱いや地方負担について懸念が示されています。
国土交通省としては、これまで、佐賀県との間で「幅広い協議」を行っており、引き続き、与党の西九州ルート検討委員会での御議論も踏まえながら、新幹線整備の必要性・重要性について御理解を頂けるよう、佐賀県との議論を積み重ねていきたいと考えています。

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