大臣会見

斉藤大臣会見要旨

2023年12月5日(火) 8:51 ~ 8:57
国土交通省会見室
斉藤鉄夫 大臣

主な質疑事項

冒頭発言

(大臣)

本日の閣議案件で、特に私から報告することはありません。

質疑応答

青森県で起きたトラック脱輪事故および相次ぐ脱輪事故への対応について

(記者)

先日青森県で車のタイヤが脱輪する事故が起きたのを始め、最近同種の事故が相次いでいると思います。
こうした事故が相次いでいることについての大臣の御認識と注意喚起などがあれば伺いたいです。
また、今回の青森の脱輪事故については、監査に入っていますが、現時点で把握している原因などがあれば併せて伺いたいです。

(大臣)

12月1日(金)午後3時50分頃、青森県八戸市(はちのへし)の八戸自動車道において、走行中の大型トラックから脱落したタイヤが、道路脇で工事を行っていた作業員に衝突し、1名がお亡くなりになり、1名が負傷する事故が発生しました。
今回の事故でお亡くなりになられた方と、その御家族の皆さまに対し、心からお悔やみ申し上げます。
そして、負傷された方の1日も早い回復を願っています。事故原因等の詳細は警察において捜査中ですが、国土交通省においては、事故発生後、ただちに、全国のトラック事業者等に対して、冬用タイヤへの確実な交換作業等の実施や、保有するトラックのタイヤ取付け状況の一斉点検の実施を指示しました。
それとともに、事故を起こしたトラック事業者に対する監査等を行っています。
タイヤの脱落は、今般発生した事故のように、重大な事故につながる、非常に危険なものであると考えています。
国土交通省としては、タイヤ脱落事故を防止するため、警察とも連携した街頭検査を実施するとともに、特に大型車については、タイヤ交換が行われる10月から2月の期間において、トラック事業者に対して集中的に実施する、「大型車の車輪脱落事故防止キャンペーン」を通じた、適切なタイヤ脱着作業の周知徹底やタイヤ脱落事故を起こしたトラック事業者に対する行政処分の導入等の対策を講じているところです。
引き続き、本件事故に関する警察の捜査に協力するとともに、国土交通省としても速やかに事実確認を進め、その結果を踏まえ、このような悲惨な事故が繰り返されぬよう、タイヤ脱落事故の防止対策を進めていきたいと思っています。
今回の監査の結果について、現在精査中であり、今まだお答えできる段階ではないことと、原因についても現在警察において捜査中です。
お答えは差し控えさせていただきたいと思います。

一般会計から自動車安全特別会計への繰戻しについて

(記者)

自動車安全特別会計への繰戻しの評価をお伺いいたします。
補正予算の成立で13.1億円の過去最高の繰戻しがありました。
この評価をお願いしたいのと、昨日「考える会」の要望がありましたが、その中での受け止めと今後の事項要求の希望についてお尋ねしたいです。

(大臣)

昨日(4日)、「自動車損害賠償保障制度を考える会」の皆さまとお会いし、自動車事故被害者の御家族の方から、直接お話を伺いました。
毎年お伺いしていますが、今回もお話を伺い、改めて、被害者や御家族が安心して生活できる社会の実現に向けて、被害者救済事業をしっかりと継続していかなければならないとの思いを持ちました。
また、自動車事故のない社会を目指していかなくてはいけないことも改めて痛感したところです。
そのためにも、一般会計からの繰戻しは極めて重要であると認識しており、令和5年度補正予算では13億円、5年度当初予算の60億円と合わせて73億円の繰戻しを実現したところです。
しかし、まだまだたくさん残っています。
現在、令和6年度予算要求において、令和3年12月の財務大臣との合意を踏まえつつ、更なる増額を図るため予算要求を行っているところです。
引き続き、財務省に対して、全額の繰戻しに向け、着実な繰戻しをしっかりと求めていきたいと思っています。

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