副大臣・大臣政務官会見

池口副大臣会見要旨

2011年8月8日(月) 18:46 ~ 18:55
国土交通省会見室
池口修次 副大臣 

質疑応答

本日の政務三役会議の報告をいたします。
2点報告があります。
1点目は「ホームドアの整備促進等に関する検討会」について検討状況の報告がありました。
2点目は毎年閣議で配付している国土交通白書の内容についての意見交換を行いました。
私の方からの報告は以上です。

(問)首相の退任条件の1つにもなっている特例公債法案の問題ですが、この審議を巡っては、1つの大きな焦点だった子ども手当の問題はようやくケリがつきましたけれども、その後に野党の自民党がバラマキ3Kと言われる問題についての見直しも求めるという意向を示しているわけです。
その中には国土交通省の高速無料化の問題も入っているわけですけれども、この点については社会実験の凍結は既に行われているわけでありますし、実質的な見直しは出来ていると玄葉大臣もお話になっているようですが、さらに何か見直しを行える余地があるのかないのか、この点についての御認識をお尋ねします。
(答)マニフェストでうたった高速道路の無料化というものは元々財源が無かったということでしょうが、昨年度、無料化実験という形で1,000億円の実験がなされました。
今年も実験を継続するということが、総理の指示文書の中にも入っておりましたので、それを踏まえていろいろ議論をさせていただいたのですが、1,200億円の予算をいただいて無料化実験の規模を拡大しようとしました。
しかし、3月11日の大震災がありまして、第1次補正予算の費用を捻出することとなり、どういう政策を優先するんだという議論の中で、これは国土交通大臣、財務大臣、玄葉国家戦略担当大臣の三者の意見がまとまって、無料化実験については一時凍結しましょうということになりました。
ただしこれは4月1日から1,200億円ということで用意していたのですが、システム変更等があり、すぐには実験の凍結ができませんでしたので、国土交通省としてはある意味理解をした上で、1,000億円の予算を1次補正予算として計上したという経過です。
そういう意味で言えば、マニフェストの高速道路無料化については現在は全く行われていないということです。
ただ一時凍結ということなので、来年以降どうなるのかというところを若干自民党等は主張されているようですが、ただ基本的に、背景は、当時議論をした状況と今はあまり変わっていません。
一つは前提としての財源不足もありますし、場合によっては被災関係のお金がこれからも増えるということですから、背景としては、来年度の予算の中で無料化実験の予算をお願いするということには個人的にはならないのだろうと思っております。
当面はこのような状況が続くと思いますから、それをもって自民党が3Kの一つを断念したというふうに理解をしてもらえるかどうかということは自民党の判断ですが、国土交通省としてはそういう整理だろうと思います。
ただ、民主党は民主党としての考え方があるわけですから、やはりこれが一番優先順位が高いという判断になれば、また24年度もあるかもしれませんが、たぶんそういう状況ではないだろうなと私は理解をしております。

(問)そうであるとすると、一時凍結という現状がもう少し明確にならない限りは野党は納得しないのかということになるかと思うのですが、その点についてはどうなのでしょう。
(答)一時凍結と書いたこと自体は、当時はまだそこまでの議論がされておらず、民主党の中でも止めるという整理がされていませんから、やはり一時凍結という表現しかできません。
特にあの文書は、国土交通大臣と財務大臣と国家戦略担当大臣のもので、民主党の了解を得て文書を作成した訳ではないので。
マニフェストというものは与党がつくったマニフェストですから、それを政府としてはある意味、そこまでは言い切れなかったので、一時凍結という書き方しかできなかったのだと、私は思っています。
それをもって自民党がどう判断するかということなのでしょうが、実質的には玄葉大臣が言っているように、既に無料化については整理がついているということで、私は構わないのではないかと思っています。

(問)先ほど言及がありました、政務三役会議の「ホームドアの整備促進等に関する検討会」は、明後日に中間取りまとめが行われる予定になっていますが、現在の検討状況について、副大臣としてどのような御認識を持たれているのか、お願いします。
(答)少し補足しますと、本年1月16日のJR東日本の目白駅での転落事故等を踏まえて、大畠大臣から2月にホームドアの整備促進等に関する検討会をつくって、きちんとした対策を考えなさいという指示に基づいて検討を行ってきました。
質問にもありましたように10日に検討会があり、そこで中間取りまとめを行うスケジュールになっております。
中間取りまとめを行う前ですので、内容について私から細かいことを言うことは控えた方が良いと思いますが、転落事故を少なくするための設置の考え方であるとか、このような方法で行えば良いのではないかということ等が、中間取りまとめの中に盛り込まれるのではないかと思います。
趣旨としては転落事故を少なくするということが我々の使命ですから、それに沿った中間取りまとめが出されるものと理解しています。

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