(問)来年度予算編成がこれから本格化する訳ですけれども、今日、自民党の部会で公共事業についてシーリングを撤廃すべきだという意見が出ていますが、今後、どういう方針で予算編成に望まれるのかお願いします。
(答)本日の国土交通部会で、公共事業費について身を削る思いで削減努力を続け10年でピーク時の2分の1を下回る水準となったと。特に地域の経済や雇用に深刻な影響が出ているということで、そのような中で、マイナス3パーセントシーリングの撤廃を含むいくつかの項目の緊急決議がなされたということで承知をしております。この中でも指摘をされておりますように、今、地域が非常に疲弊をして地域住民の生活さえも脅かす状況であるということと、それから最近は加えて、落ち着きを見せつつあるものの、資材の高騰や9月以降の金融危機を始めとする地域経済を取り巻く環境が非常に厳しさを増しているということですので、こういう趣旨を私共も受け止めて、地域の活性化ということでこれから年末に予算編成を行っていく訳ですが、そのために必要な施策が盛り込まれるように努力していかなければならないと受け止めています。
(問)今日、大戸川ダムの関連で流域の住民と自治体の首長さん達が面会に来られたということで、そのご感想とどのようなお話があったのかお聞かせください。
(答)今日は大津市長さん他大戸川ダムの地元の方々が大臣、副大臣のところにお見えになり私もお会いしました。ダムの建設推進の要望をされたということです。今までの経緯とか、そういうことも含めて関係の皆様がお話をされていました。先日、大戸川ダムの関係では4府県の知事の合意が表明されたところです。私共も地元の地方整備局を通じて今回の合意事項の内容についてしっかりとお聞きし、それから各知事の正式な手続きとしての御意見を確認する必要があると考えています。そういう御意見をお聞きした上で、我々として大戸川ダムの対応をどうするかということを考えていかなければならないと考えています。今日はそういった意味では市長さん、特に大戸川ダムの関係で移転をされた方等を含めてそういう話がなされたということで、こういった御意見を十分踏まえて考えていかなければならないと感じた次第です。
(問)今日の昼の衆議院本会議で200年住宅の法案が衆議院を通過しましたが、そのご感想をお願いします。
(答)200年住宅の関係は通常国会にも提出しましたが、通常国会では法律として成立をみなかったということで、継続審査の上でようやく衆議院通過にたどり着いたという意味では、我々としても待望の法案ですのでまずは衆議院を通過したことについては非常に有り難いと思っています。
(問)西松建設の社長宅に家宅捜索が入ったと思いますけれども、まだ捜査中だと思いますが、公共工事を請け負っている会社がこういった事態になったということに関してのご所感をお願いします。
(答)公共工事に携わる建設業の会社の経理上の問題もありますし、また、そのお金が発展途上国と言うか、東南アジアの関係の国に対する運動資金のようなことに使われたと疑われています。また、その中で横領という嫌疑が出ているということですので、こういう立場の会社がそういうことに関係していた、少なくともその会社の重要なポストにいる方がそういうことで嫌疑を掛けられ、また捜索もされていると。社会的に見ても残念な事柄であると感じています。