事務次官会見

春田事務次官繰り上げ会見要旨

2009年7月17日(金) 14:01 ~ 14:09
国土交通省会見室
春田 謙 事務次官

閣議・閣僚懇

本日は繰り上げ次官等会議あったので、昨日に引き続いて会見をさせていただきますが、特に案件として次官等会議に掛かった中で当省に関係するものはありませんでした。

質疑応答

(問)本日午前中西松建設の判決が出て、今後の国土交通省の対応がどうなるかということで、もしある程度見通しがあるのであればお聞かせ下さい。
(答)本日、国沢元社長の外為法違反及び政治資金規正法違反に係る裁判の判決が出たということで、禁固1年4カ月、執行猶予3年ということだったと聞いています。この西松建設の問題に関しては、特に建設業者に対して、私共国土交通省としては政治活動に関わる寄付を行う等に当たっては政治資金規正法等の関係法令を遵守するとともに、適正な会計処理を行って国民の疑惑を招くことのないよう指導してきているところです。今回の一連の事案に関しては大変遺憾なことであると思っています。西松建設においては、コンプライアンスを徹底して今後こういった事態が起こることのないよう最大限の努力をして頂きたいと思っています。この後どのように、というのは私共も建設業法に基づく監督処分がありますが、判決が確定した段階でこの件については適切に判断していきたいと思っています。

(問)昨日の国際自動車の例の聴聞が行われ、言い分を聞いたという形になるかと思いますが、今後の処分ですがこれはどのように何時頃等見通しはあるのでしょうか。
(答)私共もこれからの手順としての聴聞を行ったところですので、当然聴聞を受けた国際自動車側でも事実関係で意見の申し出をされたと言うこと等も踏まえ、その辺も確認した上で処分したいと思います。そういう意味で、具体的にどういう形で何時ということについては未だ申し上げられる段階ではございません。何れに致しましても今回の事案は、輸送の安全確保ということで監査をさせて頂き、その中で違反の事実があるということで、その違反の事実に関して点数に換算する形で一定の点数に達したということで、そのルールに従いまして、点数が一定の水準になった時の処分はこういう形でやるというルールがあり、そのルールに則った形での対応ということになりますので、ルールへの当てはめについては厳正に行いたいと考えております。何れにしても聴聞の結果を踏まえてこれから作業をしていくのは関東運輸局ですので、関東運輸局において適切に判断がなされるということになると考えております。

(問)北海道で9人が亡くなる遭難事故で、都内の旅行会社がツアーを主催していたんですが、下山した男性などによるとスケジュールを強行したんではないかという声が聞かれていまして、観光庁所管として今回のケースについて今後どのように対応していくかというのをお聞かせ願いますか。
(答)新聞等で今時点の情報によると、昨日トムラウシ山で遭難された方と、美瑛岳というのが同じ大雪山系であってこちらでもお亡くなりになった方がおられるということで、特にこのトムラウシ山で遭難事故に遭われた方の中で8名の死亡が確認されているのは、今お話のありました第一種旅行業者でありますアミューズトラベル旅行会社、これは東京都に本社がある旅行会社で、ここの旅行会社が主催をした登山ツアーを利用されていた一行の15名の方が参加をされたということですが、そのうちの8名の方がお亡くなりになったと。それから男性のガイド1名行方不明ということになっているようです。実際には添乗員1名とガイド1名が同行していたということを旅行会社から聞いています。非常に悲惨な事故になった訳でございます。お亡くなりになった方にはご冥福をお祈り申し上げたいと思いますし、また遺族に方に心からお悔やみを申し上げます。今回の事故の対応については、旅行会社にはしっかり対応してもらうように要請をしているところですが、まだ事実関係等含めて情報収集していかなければならないと思います。今回の登山に関しては詳細経過等でまだわからないこともある訳ですが、登山を楽しむツアーが悲惨な結果になったということは誠に残念なことでありまして、募集をして15人の方が参加されてということで、そういった中での問題だとか今お話がありましたけれども行程上の問題だとか、或いは安全対策の問題、そういったところで問題がなかったのかを確認をして、対応について検討する必要があると考えています。これは観光庁でその辺の状況は旅行会社を通じてしっかりとその辺の問題を把握をしたいと考えております。

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