(問)山口の防府市の集中豪雨被害で、今日山口県の知事も次官のところにお尋ねがあったかと思うのですが、今後の災害の対応について何か新しい話などありましたらお聞かせください。
(答)先程、知事と議長が私の方にお見えになられました。お二人とも防災服を着られて現地の対応に全力を挙げておられるということで来られたんだと思います。大臣があいにくおられないということで私が受け取らせて頂きました。ご案内のように今回の雨は山口県につきましては7月21日から記録的な大雨ということでございますが、300ミリを超える雨だった訳ですが、更に九州北部を中心とする大雨と重なりまして、24日から26日に203ミリの追加的な雨量があったということです。そういうことで、総理が被災地視察を予定されていた訳ですが、現地のことを勘案して急遽中止になった訳です。行方不明の方が発見されて亡くなられたということで、私が頂いている数字は山口県内で死者14名、行方不明者3名を出すということになっています。24日以降、九州北部を中心に大雨となった訳ですが、広域的で少し山口の防府と異なるかなと思っております。こちらは24日の零時から26日16時まで雨量が609ミリを超えたということで、死者が福岡県、長崎県、広島県で計7名、行方不明者3名ということになっています。改めて今回の災害で亡くなられた方に対し、謹んで哀悼の意を表するとともに、行方不明者の方々が一刻も早く発見されることを祈っております。また、浸水や土砂災害等により被害を受けられた方々に対し、お見舞いを申し上げたいと思います。国土交通省では既に大臣なり前次官からお話ございましたが被災直後から災害対策用ヘリコプターによる被災状況調査や排水ポンプ車、照明車等による応急対策活動の支援を行って参りました。また先程要請がございましたが山口県に専門家やTEC-FORCE、これは各整備局からの応援も頂いて計58名というTEC-FORCEを派遣し技術的援助を行っています。特に調査を行いこれからの災害復旧に資するために技術的な工法の支援が重要になって来るかと思います。それを踏まえて設計積算というようなことで災害額を確定し、激甚の要望も頂いていますがそういうことに移行していく訳です。重ねての雨ということで現地調査がまだ思うようにいっていないという段階ではありますが、鋭意支援に全力を挙げて行く必要があると思っています。またこれも既に昨日の16時から高速道路の無料措置につきましては実施している訳ですが、知事からの強い要請を受けまして、総理から私共の大臣にもお話があったということでございまして、西日本高速道路会社に対して国土交通省からも速やかに要請した結果、昨日の16時から中国道の山口インターから山陽道の防府西インター間の無料措置についてなされたということです。丁度ジャンクションがあったということで知事も少しコメントされていましたが、当初ジャンクションも不要ではないかというような話を知事から承りましたが、今回そういうようなことが262号の通行止めによって期せずして効果を発揮したということだと思います。早速、大臣にも詳細な要望の内容をお話しして的確な遺漏なき対応をしていければと思っている次第です。
(問)民主党の鳩山代表が政権を取ったらという話ですが、事務次官会議を廃止すると、政治主導で廃止するということを表明しましたが、仮定の話で恐縮ですが事務次官会議を廃止するということについてはどのように感想とかありましたらお聞かせください。
(答)そのような報道があったということは承知しておりますが、詳細は承知していないということですので、今後政治の場でご議論を深められていくのではないかと考えており、現時点で私としては特にコメントすることはありません。
(問)就任会見で次官がご発言なさった件で幾つか確認したいのですが、アカウンタビリティを大切にしていきたいというご主旨の発言をされましたが、何処まで走っても千円という政策を打ち出されてから大臣等は漠然と地方に経済効果があったと仰っていますが、正確な実施後の状況について詳細なデータのようなものがまだ示されていないのですが、それは民主党が公約に掲げている無料化に併せて是非とも国交省から提示して頂きたいものであると思いますが、その点はどのようにお考えですか。例えばCO2の削減がどれだけ拡大したかも含めたデータのようなものはアカウンタビリティという部分では出された方がよろしいかと思いますが。
(答)仰る通りでアカウンタビリティということをコミュニケーションの向上、現場との距離感を縮めるということで申し上げさせて頂きましたので、一義的には、道路局又は高速道路会社の調査が必要と思いますが、是非皆さん方に出来るだけ早く分かり易い情報提供に心がけるよう私からも指示をさせて頂きたいと思います。交通量の方は比較的早く出せると思いますが、経路等についてはなかなか分かり難い部分があるということで、これからお盆に入っていく訳ですので現在までの調査のやり方で不十分であれば、費用も掛かるかもしれませんが、調査の方法も検討していく必要があるのではないかと思います。また、観光面の効果についても担当の観光庁なり総政局で調査検討をして頂いていると思いますが、これまでの調査ではなかなかアカウンタビリティというようなレベルまでいかないかもわかりませんが、それも先程言った道路関係と同じように道路局、道路会社と同じように補足的な調査方法があればアカウンタビリティの一環ということで実施をしていく必要があるのではないかと思っています。
(問)公用車の談合に関する処分が出されていないのですが、その進捗状況等、大体目処としていつ頃に出されるご予定で、場合によっては選挙後というのもあるのかどうか。
(答)公用車につきましては、未だ調査が終わっていないということでございますので、第二回の委員会を改めて開かせていただいて、有識者の方々のご指導を得ながらまたしかるべき時期に発表させて頂きたいと思っておりますが、今時点では発表するような段階には至っておりません。といいますのは、第一回委員会が6月5日ということで事務次官ヘッドの委員会ができた訳でございますが、6月23日に改善措置要求を頂いたということでありますが、自主的に調査を始めていった部分もあると思いますが、公取から供述調書を頂いたのが今月の上旬ということもありまして、追加請求等もお願いしたという訳ですが、なかなか十分な資料も無いということで、そういう中で担当の弁護士と打ち合わせをして、開発部関係者の聴取等について指導を頂きながら調査を進めているところです。重なりますが、来月の上旬に第2回の委員会を開かせて頂き、現在の調査状況を報告し、適切な対応を指導を頂きながら調査対応していきたいと思います。
(問)もう一点、先の会見でミュージカルやマッサージチェアーに関する道路局の不手際について、国民の皆さんの疑惑や不快の念を招いて誠に遺憾だったとお詫び申し上げたいというご発言がありましたけど、ご自身が道路局に在籍中に、未知普請とかそういうものについての決裁を実際なさったことがおありかどうか確認したいのですが。
(答)決裁は道路局長としては、多分ないと思います。いろいろ私の想いなりを求めに応じて話をさせて頂きましたが、多分、整備局、事務所対応ということが多いのではないかなと思います。
(問)整備局長在籍中はなかったということでしょうか。
(答)近畿整備局長の時ですか。多分、主体は事務所単位ではないかなと思っております。