副大臣・大臣政務官会見

長安大臣政務官会見要旨

2009年12月10日(木) 16:03 ~ 16:19
国土交通省会見室
長安 豊 

閣議・閣僚懇

前回の会見からこの一週間で政務三役会議がございませんでした。
明日、予定されておりますけれども、そういう意味では前回会見以降のご報告はございません。一方で、今日お配りさせて頂きましたけれども、港湾の検討委員会についての資料が皆様のお手元にあると思います。
今度、来週の火曜日15日に、国際コンテナ戦略港湾検討委員会及び国際バルク戦略港湾検討委員会の第1回目を10時から開催させて頂きます。
基本的には、今まで何度もこの記者会見で報告させて頂いておりますけれども、コンテナに関しては来年1月に公募、6月頃に決定、バルクに関しては来年4月頃公募を行って、来年末頃に選定を行っていきたいと考えております。
私からは以上です。

質疑応答

(問)コンテナの関係なんですが、頂いた資料に国際コンテナ戦略港湾検討委員会の目的の中に、スーパー中枢港湾政策の総括を行いとありまして、これはスーパー中枢港湾政策について何か反省すべき点があったというご認識なんでしょうか。
(答)スーパー中枢港湾に関しては、以前から、具体的には平成17年頃からであったかと認識しておりますけれども、22年までを目途として、コンテナ港湾の集中を行ってきた訳です。
現在、京浜、伊勢湾、阪神とこの3つがある訳でありまして、当初、リードタイムを短縮するとか、コストを削減するという明確な目的を立てて行ってきた訳です。
それに対してどれだけの成果があったのか、進捗も含めて総括を行いたいということでございます。
その総括を受けて更に、今回コンテナ港湾について集中をしていくという訳でありますから、どういう評価項目或いは選定基準で行っていくのかということを議論していきたいと考えている訳であります。

(問)昨日、民主党幹事長室での地方からの陳情の要望について、15日までに重点要望項目をまとめて小沢幹事長が首相に伝えるという流れになっているようでして、その重点要望項目に高速道路整備とか新幹線が入るという報道もあります。
三役の間で重点要望項目を伝えられた時にどう対応するとか、そういうお考えは話し合われているのですか。
(答)昨日の報道でもございましたけれども、幹事長室でとりまとめた陳情、要望について、党側としての重要項目を政府に提示するという報道がなされております。
ただ、我々各省にいる立場としては、何時なされるのかということを正式にお伺いしている訳でもございません。
報道で聞いているところでございます。
そういう意味では、おそらく、報道ぶりを見ておりますと、総理に要望を出されると、官邸側に出されるということでしょうから、そこから各省に対して政府としての対応というのは何かしら指示が下りてくるのではないかなとは予想しておりますけれども、まだ全く何も来ている状況ではございませんので、我が省として何かこのような対応をするというのが決まっている訳ではございません。

(問)明日の三役会議は何か議題が決まっていますか。
(答)決まっておりません。

(問)コンテナの検討委員会ですが、最後のところで後日長安政務官の会見で公表というお話ですけれども、当日、どういうことを話し合われたのか知りたいのですが、政務官からのお話というのは頂けませんか。
(答)皆さんには、この会見もそうですけれども、知る権利と言いますか、報道の自由と言いますか、我々の説明責任ということも含めて丁寧に対応していかなければならないと常々思っております。
取り分け、政権交代後、事務次官の記者会見が廃止されましたので恐らく記者の皆さんも大いに不満があられたのではないかなと思います。
そういう中で、私も毎週木曜日に政務三役会議のブリーフィングを進めさせて頂いている訳です。
三役会議の中のテーマではなくて、幅広い皆さんのご質問にはお答えしているのはご理解は頂けているものだと思います。
そういう中で、このバルクの検討委員会についても基本的には私のこの三役会議のブリーフィングの中でしていきたいという考えです。
勿論、今後議論をしていく中で、例えば先程申し上げた評価項目であったり選定基準が具体的に決まるというようなタイミングもございます。
また、応募、公募を受け付けるというタイミング等もございます。
そういった節目節目に関しては、皆さんのお立場からするといち早く情報を流したいというお気持ちがあるでしょうから、臨機応変に対応はしていきたいと思っていますが、基本的に1回目の議論ですし、議論の過程を途中で報道の下に流れていくというのは、逆にある意味混乱を来すのではないかなという気もしますので、取り敢えず当面はこの定例のブリーフィングで対応ということでご理解を頂きたいと思っています。

(問)先程の幹事長室の、党側からの要求ということも関係しますが、個別事業の箇所付けというのは予算編成の過程の中で、何時、どのように決めていかれるのかお願いします。
(答)個別事業の箇所付けというものは、従来ですと3月末になると思います。
勿論、今現在は予算編成過程です。
予算編成自身がまだ30日頃ではないかという報道で私も見ている段階でございまして、財務省からこの日に予算編成を行うということが出ている訳ではございません。
それを受けて、我々も省内で議論をしていく訳です。何時の段階で決定して、更には公表していくのかというのは今後三役で詰めて参りたいと考えています。
現段階ではまだ決まっていないということです。

(問)先程の港湾の関係で、ブリーフィングで対応したいというお話でしたが、他の治水対策のあり方検討会も同じなのですけれども、途中の議論を公開しないということで、勿論、報道としても早く知りたいというのはあるのですが、情報が流れる中で混乱を来すのではないかという懸念もあると。
せっかく政権交代もした訳ですし、混乱というか懸念があるならむしろそこは丁寧に毎回説明して頂くということが重要ではないかと思います。
今回のこの件だけに限らず、三役会議のあとで説明しますというようなことが多いので、公開や説明の仕方も含めてご検討頂けないかなと思いますが如何でしょうか。
(答)三役会議とかであとで説明しますとか多いですか。

(問)こういう港湾とかダムとか重要な施策を決めるようなものは公開しないというのがかなり多いと思うので、座長が会見されないとか多いので、その辺の対応を三役会議の議題に移して頂くのは難しいのでしょうか。
(答)そういうご意見があったということは今賜りましたし、三役の中でも議論を進めていきたいと思っております。

(問)14日の成長戦略会議ですが、大阪府の橋下知事らが来られて3空港問題についての意見をされるということですが、先週も聞いたのですが、最終的な方針というのは年末までに決めるというのは難しいと思うのですが、14日の成長戦略会議でのある程度方向性とか、そのあと関西でも3空港懇談会が午後にあると思いますが、そういう方向性というのはどうでしょうか。
(答)14日10時から12時半までということで、第5回成長戦略会議の開催を予定しております。
中身を申し挙げますと、委員であります平田オリザさんからプレゼンを頂く予定をしておりますし、当日橋下知事、松沢知事、五百蔵兵庫県副知事の3名が来られる中で、皆さん時間を区切ってお話を頂く訳でございまして、そこで直ぐに方向付けが出るというような時間的余裕がないのではないかなと私は思っております。

(問)国際コンテナの検討委員会ですが、以前の政務官の記者会見でも述べたと思いますが、スーパー中枢港湾自体はそのままで、それよりもワンランク上のようなものを言っていたと思うのですが、改めて何を目指しているのか、ちょっと分かりにくいので教えて下さい。
(答)スーパー中枢港湾の上と言いますか、言い方によったら上になるのかもしれませんが、基本的にはコンテナ港湾というものは如何に多くの頻度の、例えば欧州便が港に入ってくるか、そうすることによって国内の企業の競争力が高まるというのはこれは1番目の眼目だと思います。
勿論、だから具体的にどのような姿を目指さなければいけないのかということも含めて、逆に言うとこの検討委員会の専門家の皆さんに意見を出して頂いて、具体的にこういう目標を目指そうではないかと、例えばコストもこれくらい下げないといけないのではないかということも含めて皆さんの意見を聞いてやっていこうと考えている訳であります。
我々が目標、目的を決めて「さあ委員会のみなさんと議論して下さい」と言っても議論することが無くなっちゃいますから、逆にそこは白紙の状態で、これからのあるべき戦略コンテナ港湾というのをどういう風に位置づけて、また選んでいきましょうかということを、そこを自由に議論して頂こうと考えて検討委員会を立ち上げた訳です。
そういう意味ではこの検討委員会は只単に選ぶだけの委員会ではありません。
先程申し上げた評価項目だったり基準を決めると同時に、また目指すべきものも決めて頂くそういう方向付けまでやって頂けたらと私は思っております。

(問)このコンテナの委員会での議論になるかと思うのですが、例えば今3つの港がありまして、例えば伊勢湾ですと名古屋港と四日市港がこのスーパー中枢港湾に入っているのですが、公募の場合は名古屋港のみで応募するとかそういうのも可能かどうかとか、そういうのはどのようにお考えでしょうか。
(答)基本的にはそれも含めて議論したいと思っておりますけれども、今の段階でまだ15日で1回目が開かれておりませんけれども、私個人的に考えておりますのは、今仰られたように伊勢湾として手を挙げるも良し、名古屋、四日市それぞれが手を挙げるも良しと考えております。
一方でその湾として手を挙げる場合、お客さん、要は船が入る時にそれぞれで入港料を取るということであれば当然船会社側は文句を言う訳です、そうならないようにいかに利便性を高める形での提案をして頂けるかということが、これが湾として手を挙げるときは大きなポイントになってくると私は思っております。
文句を言うという言い方は少し表現が悪かったと思いますけれども、使い勝手が悪いという言い方の良いかもしれません。

(問)この検討会それぞれ、基準だけでなくてどれ位の数に絞り込むかというのをバルクも含めてそれぞれに出されるのかということと、分科会を作るとか、どれ位の頻度でやっていくというのは今のところどんな風にお考えでしょうか。
(答)正直申し上げまして、まず1点目の話から申し上げますとコンテナに関しては以前から申し上げておりますように1つないし2ぐらいというのを考えております。
それも例えば1つにした場合にそこに荷物を集約する訳ですから、国内の内航船でフィーダーが引いてくる訳ですけれども、そのフィーダーが如何に効率良く荷物を集められるのかということにも当然係わってきます。
例えば極端な例を申し上げれば、一番西側にそこを選んだら一番東側から持ってくるのに大きなコストがかかってしまうではないか、これは1つに決めても実は効率は上がっているのかということになってしまうかと思います。
そういう意味では2つにしてそういう問題があるときにはその効率を上げるという解決方法もあるでしょうし、それも含めてこれは検討委員会で議論したいと思っております。
バルクに関して言いますと、もう少し複雑でバルクの貨物によっても選ぶ港が代わってきます。
例えば石炭であれ鉄鉱石であれ、後背地にどういった産業があるのかというユーザ側の視点が欠かせないと思っております。
そういう意味では今回お配りした中にも、委員の方々にはユーザを代表しての意見もお伺い出来るような方々も入っておりますので、そこから意見を吸い上げながらそれぞれの品目について何港の港にしていくのかということも考えております。
頻度に関してはまだ具体的には決めておりませんけれども、まず第1回目をさせて頂いて議論の出方、又熟し方を見ながら今後検討していきたいと考えております。

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