副大臣・大臣政務官会見

長安大臣政務官会見要旨

2010年4月15日(木) 19:19 ~ 19:31
国土交通省会見室
長安 豊 大臣政務官 

質疑応答

それでは、三役会議のブリーフィングと、国際バルク戦略港湾検討委員会が先ほどまで開催しておりましたので、そのブリーフィングということでございます。
具体的には、政務三役会議という意味では、4月7日、先週の水曜日に、先般9日に大臣が発表いたしました高速道路関連の事案について決定をいたしました。
今週は、そういう意味では具体的にはございません。
それと国際バルク戦略港湾検討委員会の結果についてご報告申し上げます。
本日17時から19時まで、第5回国際バルク戦略港湾検討委員会を開催させていただきました。
前回に引き続き、国際バルク戦略港湾の目指すべき姿、また公募の手順、選定基準等について議論を行わせていただきました。委員の皆さんからは、様々なご意見が出ました。例えばハード面のみならず、内航フィーダーの輸送の料金の低減といったことも重要であると。
そういったことも目指すべき姿に示すべきではないかというお話もございましたし、また複数の港湾が応募する、例えば2港揚げ、大きい船で一旦一つの港に運んできて、半分下ろして、次の港でまた残りを下ろすという2港揚げの場合に港湾管理者同士の連携というのも当然必要になるわけでございまして、そういった複数の港湾管理者が連携して応募する仕組みにすべきではないかというようなご意見であったり、また今回は、選定基準の中で、それぞれの項目に対して配点があるわけですけれども、その配点のウエイトを今回、穀物、鉄鉱石、石炭と3つの品目でやるわけでございますけれども、品目ごとにウエイトを変えるべきではないかというご意見もございました。
また、例えば様々な規制緩和、国の支援ということも盛り込んでいただく提案になるわけでありますけれども、国への要望ばかりというのは点数が低くなってしまうのではないか。
また、制度改正などの要望があったときに、その実現の可能性というものが難しいものを提案したときに、評価が低くなってしまうというのは少し不公平ではないかなというようなご意見もございました。
いずれにいたしましても、今回の意見を踏まえて、また再度、次回、目指すべき姿、公募の手順、選定基準等については議論をさせていただきたいと考えております。
次回、第6回は5月20日の17時から開催を予定しております。
次回、この目指すべき姿、公募の手順、選定基準等について、取りまとめを行いたいと思っております。
以上であります。

(問)先ほど、穀物、石炭、鉄鉱石のウエイトを変えるべきではないかという意見が出たということですが、これはどういった理由で変えるべきだということでしょうか。
(答)穀物、石炭、鉄鉱石でそれぞれで応募がされるわけです。
それで応募のものに対し、例えば穀物ですと、選定基準1の中で大型船の入港に向けて施設の物理的優位性を有することというような条件がついております。
それとか、荷主、ターミナル会社、荷役業者、メーカーなどロジスティックスを支える関係者の合意のもとに計画作りが行われていること、というようなことをそれぞれの項目に配点を割り振っております。
その配点の割り振りの重み付けですね、品目、物によって重みの付け方を変えた方がいいのではないかというご意見もあったということでございます。
今の段階ではそういったご意見も踏まえて、配点の割り振りというものも再度出し直しをさせていただいて、次回の検討委員会の委員の皆さんにお示しをしていきたいと思っているということでございます。

(問)成長戦略会議の話でもあるのですが、関西3空港問題で関空の1兆円を超える債務を解決するために、伊丹空港との一体運営、あるいは伊丹空港を売却するというような話もあるやに聞いておりますが、その件についての所見をお願いします。
(答)7時のニュースで流れたり、新聞等では報道されているのはお伺いしておりますすし、座長、また御立座長代理から会見等でも仰られておりますように、関西3空港の問題というのは重要なテーマだと認識しております。
この財務の抜本的な改善を含めたこの3空港問題の抜本策を今現在成長戦略会議で議論をしている最中でございまして、様々なオプションがあるといくことでございます。
最終的には5月末に多分取りまとめになるということで私は認識をしております。

(問)高速道路の問題なんですけれども、前回か前々回に、政策が決まったバックグラウンドをもう少し教えていただくというようなご発言をなさったのでお伺いしたいんですが、首都高、阪高の上限制について、首都高、阪高が入ったのはいつぐらいからかということと、業界によっては首都高、阪高の話がなかなか聞こえてこなかったというか、だいぶ後になって議論されたんじゃないかという話も漏れ聞くのですが、そこら辺の話をお伺いします。
(答)首都高、阪高ですか?

(問)首都高、阪高の上限制が一緒に発表されたわけじゃないですか。それがどういう経緯で入ったのか、最初はそういう話が漏れ聞こえなかったのですが。
(答)私共三役の中で、高速道路料金については、この間何度も議論をしてまいりました。
その中で、首都高、阪高だけを切り離しておいていたというわけではなくて、NEXCO部分と首都高、阪高というのは一緒に議論をしておりました。
そして、一緒に報告をさせていただいたということでございます。首都高、阪高については、とりわけ今の料金制度が来年の末に切れるという状況でございます。切れた後放置しておくと、今までは純粋な距離別になるということが計画をされていたわけです。
ただ、様々な議論の中でそれがやめられて、一律の料金制度というものが維持されてきたわけであります。
そういった中で、NEXCOの料金上限2,000円、普通車ですね、 2,000円というのを議論する過程で阪高、首都高についても議論をさせていただいたので、同時に発表をさせていただいたという経緯でございます。

(問)バルクの今の公募の日程的なものなんですが、最初4月中といっていたのが5月中からの公募ということになりそうかなという感じだったんですけれども、次回の会議が20日ということは、そこでもう決めて公募しますという感じになるんでしょうか。
(答)正直申し上げて、バルクというのは、コンテナと違いまして確かに苦労いたしました。
品目によっても状況が違う、どういったコスト削減の仕組みができるのか等様々な要素がございました。
そういう中で、今回目指すべき姿とか選定基準、こういったものについての議論を実は何度も丁寧にさせていただいているところでございます。
コンテナとは違って、そういう意味で委員の皆さんからも多数様々なご意見をいただいております。そういう中で、最後のとりまとめを今日やるかという議論もあったのですが、敢えて次回にさせていただいたわけでございます。
これでとりまとめを終わらせていただければ、公募に入っていこうと考えております。

(問)20日に発表するというかたちになりますか。
(答)これはとりまとめをした後で、公募自身は5月末から6月あたまになるかというぐらいを想定しております。
また、公募のタイミングで公募の資料は前回も皆さんに配布させていただいたように、同じかたちで配布させていただこうと思っております。
ちょっとバルクはマニアック、難しいですね。

(問)今、港湾局さんの方で今年度、バルクの社会実験をされるように伺っております。
そのことと、今ご検討中の委員会の議論というのはどのような活かされ方をされるのでしょうか。
(答)この社会実験は、平成22年度の予算の中で産業物流高度化を推進するための社会実験ということで予算の中に盛り込まさせていただきました。
様々な取り組みがあるかと思います。先ほど、2港揚げのお話をさせていただきましたけれども、2港揚げをしたときに2つの港でユーザー側がどのような費用負担をするのかといったような議論が当然うまれるわけです。
これは、社会実験を通じながらそういった問題、このようにすれば解決できるなということを見極めていきたいという思いでございます。
しかしながら、このモデル事業と今回の選定、モデル事業をやる所と選定する所というのは一致させるという必要もないかと思っておりまして、これはあくまでもモデル事業はモデル事業というバルクの港湾の選択とは独立したものという考えをしております。

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