平成20年9月17日
今般、各国の航空会社及び発券代理店が共通に利用している航空運賃登録システムにおいて、エアカナダによる不適切な登録が行われていたことにより、一部の航空会社及び発券代理店において、日本=カナダ路線における燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)の誤徴収が行われていたことが判明しました。その概要は、次のとおりです。
1.経緯
平成18年4月1日から平成20年5月9日までの間及び同年6月3日に、エアカナダが、各国の航空会社・発券代理店が共通に利用している航空運賃登録システム(ATPCO)において、日本=カナダ路線におけるエアカナダと他の航空会社の連帯運送について、他の航空会社又は発券代理店が航空券を発券した場合に、エアカナダの運航区間について燃油サーチャージが二重に計上されるような不適切な登録を行っていました。この結果、一部の航空会社及び発券代理店において、燃油サーチャージの誤徴収が行われたものです。
2.誤徴収の状況
上記の結果による誤徴収の状況は、次のとおりです。
日本=カナダ路線 |
発券主体 |
該当者数(人) |
誤徴収金額(円) |
日本航空 |
自社 |
107 |
1,767,980 |
発券代理店 |
4,136 |
63,307,340 |
全日空 |
自社 |
476 |
8,408,930 |
発券代理店 |
1,957 |
29,036,750 |
合計 |
6,676 |
102,521,000 |
3.今後の対応
本日付けで、国土交通省航空局より、誤徴収された燃油サーチャージを収受していた日本航空及び全日空に対し、適切な返金処理を行うよう指示するとともに、エアカナダに対し、今後は不適切な登録が行われることのないよう、別添のとおり再発の防止を指導しました。
なお、日本航空及び全日空は、9月18日(木)より返金を開始する予定です。