報道・広報

福岡航空交通管制部での部外者による無線交信について

平成22年10月12日

 福岡航空交通管制部において、部外者に無線交信を行わせるという事案が発生した。その後、同管制部において事実関係の調査を行ったところ、これまでに次の事実が確認された。

・ 10月5日(火)から7日(木)までの3日間、福岡航空交通管制部において、地元の中学校からの要請により、中学生2名の職場体験実習を初めて受け入れた。
・ 6日(水)午前の管制運用室の見学の際、その場にいた管制官3名が、当該中学生に対し、運航中の航空機2機に対する管制指示をカタカナ書きにしたメモを渡し、無線交信で読み上げさせた。
・ また、先任管制官(上記3名の管制官の上司)等3名の職員が6日昼頃の段階で中学生の発言等から上記の問題の発生を知ったにも拘わらず、事実確認を行わず、一旦はこれを隠そうとしたため、本省への第一報が二日間遅れ、8日(金)となった。

 かかる行為は、航空の安全を担う者としてあるまじきものである。このため、国土交通大臣の指示に基づき、以下の通り措置する。

(1) これまでは福岡航空交通管制部が調査を行ってきたが、未だ不明の点も多いため、本省から職員を派遣して事実関係をさらに精査することとし、その結果を踏まえて関係者に対し厳正に対処する。

(2) 福岡航空交通管制部を含む全国の官署に対して、直ちに再発防止の徹底を図るとともに、類似の事案が発生していないかの調査等を実施する。


○ 日時 :10月6日(水)午前10時44分頃、46分頃
○ 相手方:福岡空港に向かっていた航空機2機
○ 内容 :「○○便、コンタクト福岡アプローチ、119.65」
(○○便、周波数119.65 で福岡空港の管制官とコンタクトして下さい。)

添付資料

再発防止の徹底等について(PDF形式)PDF形式

お問い合わせ先

国土交通省航空局管制保安部管制課課長補佐 奥野、里見
TEL:03-5253-8111 (内線51202,51212) 直通 03-5253-8749

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