報道・広報

下水道の社会実験!!下水道未普及解消クイックプロジェクト
~平成20年度の成果と今後の新たな展開~

平成21年3月25日

本記者発表のポイント

●全国で下水道未普及解消技術(ローカルルール)に関する社会実験を展開中(H19~)。
●今年度は技術検証を本格化。多くの箇所でコスト縮減、工期短縮等の効果を確認。
●有効性が認められた技術については、新たな未普及解消技術として全国各地で活用へ。
●今後、多くの技術検証を完了。従来工法にとらわれず、未普及地域の解消を加速化。

平成20年度における社会実験の検証(別添資料参照)

コスト7割減工期6割短縮など効果発現
 露出配管(熊本県益城町)、道路線形に合わせた管きょ施工(愛知県岡崎市、半田市)、改良型伏越しの連続的採用(益城町、半田市)などの技術により、建設コストの縮減、工期の短縮などの効果を確認。
 
評価を終えた技術を全国各地で活用へ
 流動化処理土の管きょ施工への活用(浜松市)に関する検証が終了。従来は施工が困難だった狭い道路への管きょ敷設を可能とし、同時にコスト縮減等も実現。有効な未普及解消技術として、全国各地で活用できるよう、技術評価書をとりまとめ。
 
平成21年度は、さらに多くの技術を評価
 平成21 年度までに、管きょの露出配管、改良型伏越しの連続採用、道路線形に合わせた施工などの技術について技術評価を終え、全国各地で活用できる技術としていく予定。

平成21年度の新たな展開(別添資料参照)

[1] 社会実験中の各技術について検証を行い、平成21年度末までに、以下の技術について広く全国の市町村において活用可能となるよう評価を終える予定。
 ○管きょの露出配管
 ○改良型伏越しの連続的採用
 ○道路線形に合わせた施工
 ○発生土の管きょ基礎への利用  など
[2]新規採択箇所
 参加提案のあった東京都檜原村等において、新たに社会実験を開始。

参考 背景と経緯

○下水道の整備水準は地域間の格差が顕著であり、特に普及の遅れている中小市町村を中心に鋭意整備を行っているところですが、人口減少や高齢化、厳しい財政事情など下水道整備にあたり深刻な課題を抱えている市町村も少なくありません。
○このため、国土交通省では「下水道未普及解消クイックプロジェクト」を発足させ、早期、低コストかつ手戻りの無い未普及解消方策を確立すべく、計画・整備双方のあり方を改善する観点に立ち、地域特性を踏まえた新たな下水道整備手法等について検討を進めてきました。
 

社会実験の進捗状況等の詳細につきましては「下水道の社会実験のホームページ」(http://www.mifukyu.go.jp)にて公開中。

添付資料

別添資料 未普及パンフ(PDF形式:693KB)PDF形式

お問い合わせ先

【総括】 都市・地域整備局 下水道部 下水道事業課 課長補佐 新井 智明
TEL:(03)5253-8111 (内線34242)
【技術的な内容】 国土技術政策総合研究所 下水道研究部 下水道研究室長 榊原 隆
TEL:(029)864-2328

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