報道・広報

下水道グローバルセンターの活動状況について(中間報告)

平成21年10月15日

GCUSは、世界の水と衛生問題や地球温暖化問題の解決への貢献、我が国の下水道関連企業のビジネス展開支援等を目的として、今年4月に発足しました。この度、これまでの活動結果及び当面の活動予定つきその概要をお知らせいたします。(GCUSの概要は参考資料を参照願います。)

 

 

(1)これまでのGCUS全体としての主な活動実績

 

[1]第5回世界水フォーラムへ参加(2009年3月)

今年3月にトルコ・イスタンブールで開催された第5回世界水フォーラムのセッション「水セクター強化のための専門家ネットワーク等の活用」に参画し、専門家集団としてのGCUSの発足をPRしました。参加国からは、GCUSの活動内容を支持する意見があったほか、GCUSとの連携を図りたいとする個別の接触がありました。

 

[2]シンガポール国際水週間(2009年6月)

今年6月に開催されたシンガポール国際水週間2009に出展し、我が国の下水道施策や技術等に関するPRを行ったほか、海外の下水道団体とのネットワーク形成活動を精力的に行いました。

 

[3]アセットマネジメントについてのシンポジウム

(2009年7月)

本年7月に東京で開催された下水道展((社)日本下水道協会主催)において、WEF、EWAと連携し、現在ISO化が検討されているアセットマネジメントについてのシンポジウムを開催しました。

 

[4]各種研修の受入れ

発展途上国等からの下水道関係の政府職員や地方公共団体職員を受け入れ、我が国の下水道に関する技術やノウハウの移転を目的として、関係機関と連携して研修を実施しています。

 

(2)国別・テーマ別活動グループの活動状況

 

<国別活動グループ>

 

 

[1]インドグループ

本年2月に、GCUS発足準備活動の一環として、バンガロールにてバンガロール上下水道局を対象とした下水再生水利用に関する本邦政策や膜処理技術等の我が国の先進的な技術に関するワークショップを開催しました(国土交通省、日本下水道事業団、(財)下水道新技術推進機構のほか、下水道関連企業2社が参加)。

本年6月に開催された「都市開発に関する日印交流会議」では、インド都市開発省局長から、今後、衛生改善プロジェクトの構想を策定していく旨発表がありました。

今後GCUSは国土交通省等と連携し、上記構想策定に必要な現地状況調査等の支援を行うとともに、インド側が強い関心を示した非開削工法に関するワークショップを開催します。

 

 [2]中国グループ

深刻化する水環境の改善、都市環境の向上、循環型社会の形成及び温室効果ガスの排出削減等のため、今年度より、京都大学の協力も得つつ、北京の高碑店処理場の処理の高度化をはじめ、下水処理及び汚泥処理システムの機能改善、下水道管渠の老朽化対策などについて、(独)国際協力機構などとの連携を図りながら、現地状況調査及びプロジェクト形成調査等を目的とした活動を実施します。

 

 [3]ベトナムグループ

日本の援助にてホーチミン市はじめ下水処理場の建設が次々続く予定であり、ベトナムから求められている行政組織、維持管理体制の構築について、日本の経験を生かした技術協力として関係機関と連携し、ホーチミン市への専門家派遣支援・本邦研修の受入れを行っています。今後、より広範囲な技術協力・日本の技術の幅広い適用に向けて調査を行うとともに、今年度中に予定されているベトナム要人招聘にも積極的に参加する予定です。

 

 [4]サウジアラビアグループ

JICA、北九州市、日本下水道事業団、(財)下水道業務管理センター等による「サウジアラビア国下水処理施設運営管理プロジェクト」(20年度終了)のフォローアップとして、今年度、現地処理場でのOJTの他、処理水・汚泥有効利用に向けた技術協力を進めます。

 

<テーマ別活動グループ>

 

 [1]下水道海外ビジネス展開共同研究グループ

(財)下水道新技術推進機構が中心となって、海外展開に意欲をもつ下水道関連企業と共同で、日本企業の海外ビジネス展開に必要な海外の現状分析や実績把握、課題検討を行い、日本の固有技術の海外展開の可能性を検討します。

7月に第1回研究会を開催し、民間企業18社とともに検討を進めています。

 

 [2]下水処理水の海外輸出可能性(バラスト水)検討グループ

わが国の高度処理された下水処理水を水問題が逼迫する諸外国(オーストラリア、シリア等)の水需要に充てることにより、地球規模での温暖化問題への対策やわが国の下水道資源の有効活用を図ることを目的として、下水処理水を貨物船のバラスト水として海外に輸出するための検討を始めています。

 

 [3]海外ネットワーク形成グループ

WEF:米国、EWA:欧州、KWWA:韓国、CUWA:中国など海外の下水道関係団体との交流を深めるとともに、世界水フォーラムやストックホルム水週間等の国際会議やイベント等を通じ、各種情報を集約することで、情報プラットフォームを構築します。

※   当面の参加予催事予定 : WEFTEC:米国下水道展(10月)

Water Korea:韓国上下水道展(11月)

 

 [4]国際標準化(ISO)グループ

日本の下水道技術の国際競争力を強化するために、海外の動向調査や日本の技術の国際標準化(ISO)に向けた方策の検討を行います

 

 


※各チームとも、今後活動内容に応じ、下水道関連企業、地方公共団体等にも参画を呼びかけるとともに、産学官の関係機関と連携を図っていきます。

※なお、GCUSの構成メンバーである(財)下水道業務管理センター及び(社)日本下水道協会については、別添のJSCの構成員として活動することとしており、GCUSとJSCの活動が相互に連携して効果が発揮できるよう活動を実施していく予定です。

添付資料

【参考資料】GCUSの概要(PDF形式:509KB)PDF形式

【別添】JSC(PDF形式:107KB)PDF形式

お問い合わせ先

国土交通省都市・地域整備局 下水道部 下水道企画課 本田、田中
TEL:(03)5253-8111 (内線34-132、34-133) 直通 (03)5253-8427

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