報道・広報

防耐火関連の構造方法等の認定に関する調査等の結果について

平成21年8月4日

1.概要

・防火設備※1(樹脂製窓)の不正受験等について、1月8日及び2月17日に公表したところですが、不正受験等を行った5社以外に対して、1月23日付けで防耐火関連の大臣認定について確認するよう指示していたところ、パイロシステム(株)、王子パッケージング(株)、エスコマテリアル(株)及び不二サッシ(株)が受けていた大臣認定について、認定仕様と異なる仕様の製品が販売されていたことが判明しました。
※1 防火設備:防火戸その他火炎を遮る設備のことであり、建築物の壁の開口部を通じた延焼を防止する(20分)ために設置される。

2 内容【別表】

2-1 1月23日付け調査についての各社からの報告
(1)パイロシステム(株)からの報告
・特定防火設備※2(鋼製窓及び鋼製ドア)について、認定仕様と異なる仕様の製品が販売されていたものが4件あったことが判明しました。
※2 特定防火設備:防火戸その他火炎を遮る設備のことであり、建築物の壁の開口部を通じた延焼を防止する(60分)ために設置される。

(2)王子パッケージング(株)からの報告
・準不燃材料※4(せっこうボード内装板)について、認定仕様と異なる仕様の製品が販売されていたものが2件あったことが判明しました。なお、この2件については、認定書の内容に一部誤りがあることも判明しました。
※4 準不燃材料:建築物内部の火災拡大や煙の発生を抑制する性能(10分)を有する材料のことであり、内装材等に使用される。

(3)エスコマテリアル(株)からの報告
・不燃材料※3(グラスウールフレキシブルダクト)について、認定仕様と異なる仕様の製品が販売されていたものが1件あったことが判明しました。
※3 不燃材料:建築物内部の火災拡大や煙の発生を抑制する性能(20分)を有する材料のことであり、内装材等に使用される。

(4)不二サッシ(株)からの報告
・防火設備(アルミ製窓)について、認定仕様と異なる仕様の製品が販売されていたものが2件あったことが判明しました。

2-2 (社)カーテンウォール・防火開口部協会からの報告
・防火設備(アルミ製窓及びアルミ製ドア)について、認定仕様と異なる仕様の製品が販売されていたものが7件あったことが判明しました。

3.各企業等に対する国土交通省の対応

・原因究明を行い、再発防止策を検討し国土交通省に報告するよう指示しました。

・建築物の特定及び当該建築物について建築基準法の基準への適合性の確認を行い、不適合のものについて改修等の必要な対策を講じること又は販売仕様の性能確認を行うよう指示しました。

・認定書の内容に誤りがあるものについては、性能確認を行ったうえで、必要な性能が確認できない場合には当該大臣認定を取り消します。

・相談窓口を設置し、適切に対応するよう指示しました。

4.消費者の相談窓口の設置

・(財)住宅リフォーム・紛争処理支援センターに次の消費者への相談窓口を設置して、相談に対応するようにいたします。

【(財)住宅リフォーム・紛争処理支援センターの窓口】
電話番号:03-3556-5147
相談時間:午前10時~12時、午後1時~5時(土日除く。)

5.今後の対応

・社会資本整備審議会建築分科会基本制度部会・防耐火認定小委員会においてとりまとめた次の再発防止策を実施します。

[1] 指定性能評価機関による試験体製作の導入
[2] [1]を実施するまでの経過措置として、試験体製作過程の監視強化
[3] 市場から調達した材料で試験体を製作し、性能確認を行うサンプル調査の継続 等

添付資料

別表(PDF形式)PDF形式

主な経緯(PDF形式)PDF形式

認定仕様と販売仕様のイメージ(PDF形式)PDF形式

お問い合わせ先

国土交通省住宅局建築指導課 
TEL:(03)5253-8111 (内線39-563,39-538)

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