平成22年10月8日
【全事業者】
○収 入 :輸送人員は引き続き減少傾向であり、前年度と比較して3.7%の減少、収入も前年度と比較して3.7%の減少。 ○支 出 :軽油価格の下落および人件費の抑制等により、前年度と比較して3.9%の減少、燃料油脂費の原価に占める 割合は前年度の9.5%から7.4%に減少。 ○経常収支率 :過去5年間横ばい傾向であり、前年度から0.2ポイント上がり92.7%。 |
1.事業主体別の収支状況等について
(1)民営バス
経常収支率は、軽油価格の下落、人件費の抑制等の理由により、前年度より0.4ポイント上がり、95.1%となった。
輸送人員・収入については、輸送人員が対前年度比▲3.1%、収入が対前年度比▲3.1%となった。
支出については、燃料油脂費が対前年度比▲24.9%、原価の57.1%を占める人件費が対前年度比▲0.5%となり、支出全体で対前年度比▲35%となった。
・収 入 額 5,558億円~対前年度比▲3.1%(20年度:5,733億円~対19年度比▲0.8%)
・支 出 額 5,842億円~対前年度比▲3.5%(20年度:6,055億円~対19年度比▲0.4%)
・黒字事業者 70者
・経常収支率 95.1%(20年度:94.7%)
(2)公営バス
経常収支率は、輸送人員の一層の減少等の理由により、前年度より0.7ポイント下がり、85.3%となった。
輸送人員・収入については、輸送人員が対前年度比▲5.5%、収入が対前年度比▲5.9%となった。
支出については、燃料油脂費が対前年度比▲29.0%、原価の58.5%を占める人件費が対前年度比▲7.0%となり、支出全体で対前年度比▲52%となった。
・収 入 額 1,622億円~対前年度比▲5.9%(20年度:1,723億円~対19年度比▲3.1%)
・支 出 額 1,901億円~対前年度比▲5.2%(20年度:2,005億円~対19年度比▲1.9%)
・黒字事業者 2者
・経常収支率 85.3%(20年度:86.0%)
2.大都市部(※)とその他地域について
(1)大都市部
経常収支率は、軽油価格の下落等の理由により、前年度より0.2ポイント上がり、96.0%となった。
輸送人員、収入については、輸送人員が対前年度比▲2.8%、収入が対前年度比▲3.1%となった。
支出については、燃料油脂費が対前年度比▲25.6%、原価の56.6%を占める人件費が対前年度比▲2.1%となり、支出全体で対前年度比3.3%となった。
・収 入 額 4,337億円~対前年度比▲3.1%(20年度:4,477億円~対19年度比▲1.4%)
・支 出 額 4,519億円~対前年度比▲3.3%(20年度:4,674億円~対19年度比▲0.5%)
・黒字事業者 46者
・経常収支率 96.0%(20年度:95.8%)
(※)大都市部(三大都市圏)とは、千葉、武相(東京三多摩地区、埼玉県及び神奈川県)、京浜(東京特別区、三鷹市、武蔵野市、調布市狛江市、横浜市及び川崎市)、東海(愛知県、三重県及び岐阜県)、京阪神(大阪府、京都府(京都市を含む大阪府に隣接する地域及び兵庫県(神戸市及び明石市を含む大阪府に隣接する地域))ブロックの集計値。
(2)その他地域
経常収支率は、平成9年度の88.1%以降ほぼ横ばいの状況が続いており、前年度より0.2ポイント上がり、88.2%となった。
輸送人員、収入については、輸送人員が対前年度比▲5.4%、収入が対前年度比▲4.6%となった。
支出については、燃料油脂費が対前年度比▲25.7%、原価の58.6%を占める人件費が対前年度比▲2.3%となり、支出全体で対前年度比4.8%となった。
・収 入 額 2,842億円~対前年度比▲4.6%(20年度:2,979億円~対19年度比▲1.3%)
・支 出 額 3,223億円~対前年度比▲4.8%(20年度:3,386億円~対19年度比▲1.2%)
・黒字事業者 26者
・経常収支率 88.2%(20年度:88.0%)
年度別収支率の推移(民営・公営)(PDF形式:109KB)
年度別収支率の推移(大都市部・その他地域)(PDF形式:113KB)
平成21年度の一般乗合バス事業(保有車両数30両以上)の収支状況について(PDF形式:51.6KB)
輸送人員の推移(PDF形式:34.0KB)
人件費及び諸経費の原価に占める割合の推移(PDF形式:34.8KB)
実車走行キロ当り収入・原価の推移(PDF形式:38.3KB)
【参考1】ブロック別収支状況(PDF形式:48.6KB)
【参考2】ブロック別実車走行キロ当りの収入・原価(PDF形式:81.9KB)