平成22年7月16日
今般、国連自動車基準調和世界フォーラム(WP29)の騒音分科会に設けられた「静かな車」作業部会の第3回会合が我が国において開催されました。
今回の会合では、日本からは本年1月に我が国が策定したハイブリッド車等の静音性に関する対策のガイドラインの策定検討経緯やコンセプトなどについて詳細に説明し、その内容について一定の支持を得る事ができました。また、車両から発する音の種類、音量等の試験方法などについても意見交換を行い、当面、日本のガイドラインをベースとした対策を検討する事を次回、騒音分科会にて報告するとともに将来的な基準化に向けた検討を引き続き行う事が確認されました。なお、次回会合は9月末頃にドイツにて開催することになりました。
我が国では、今後とも作業部会への積極的な貢献を続け、日本のガイドラインを中心とした国際標準化に向けて取り組んでいくこととしています。
「静かな車」作業部会(座長:米国環境保護局)は、国際連合において自動車の国際基準等を定めている自動車基準調和世界フォーラム(WP29)の下の騒音分科会の中に本年2月に設置された作業部会です。当該作業部会は、近年、温室効果ガス削減に向けた動きの中で急速に普及しているハイブリッド車等が静か過ぎることが歩行者等にとって危険なものとならないよう、その対策のあり方について、主要国の関係者が情報交換を行うとともに、国際的な整合を図っていく事を目的とするものです。第1回会合をスイス(ジュネーブ)、第2回会合を米国(ワシントンDC)で行い、この度、第3回会合を7月13日から15日まで我が国(東京)で開催しました。
・米国政府
・全米視覚障害者連合
・フランス政府
・欧州委員会
・WP29 騒音部会議長
・ISO事務局
・国際自動車工業連合会
・欧州自動車部品工業会
・国土交通省
・自動車基準認証国際化研究センター
・日本自動車工業会 等