報道・広報

自動車基準・認証制度に関する第4回 アジア地域 官民共同フォーラムの開催について
~アジア諸国の成長と安全・安心な車社会の実現に向けて~

平成26年4月1日

 アジア諸国と連携した自動車の安全・環境基準の国際標準化を推進するため、「第4回 アジア地域 官民共同フォーラム」を下記の通り開催しましたので、お知らせします。
 このフォーラムは、第8回日ASEAN交通大臣会合(2010年11月12日ブルネイ)において承認された「日ASEAN自動車基準・認証制度に関する協力プログラム」の具体的取組の一つです。また、アジア諸国と連携した自動車の安全・環境基準の国際標準化については、昨年6月に閣議決定された「日本再興戦略」において着実に実施することとされた「インフラシステム輸出戦略」においても迅速かつ着実に実施することとされています。

■ 日程:3月26日(水)~28日(金)
■ 場所:タイ、パタヤ
■ 主催:国土交通省、タイ王国陸上交通省
■ 実施:自動車基準認証国際化研究センター(JASIC)
■ 参加国・地域:アジア諸国10カ国等の政府代表・自動車業界関係者代表、欧州委員会、約120名
■ フォーラムでの主な結果

(1)WP29における動向の共有について
 国連自動車基準調和世界フォーラム(WP29)で議論中の国際的な車両型式認証の相互承認制度(IWVTA)(※1)及び1958年協定(※2)改正等について、議論の進捗状況を共有しました。IWVTAについては、日本から、2016年3月の制度創設に向け着実に進捗している旨を報告するとともに、アジア諸国のより積極的な関与を要請しました。1958年協定については、欧州委員会から最新の改正状況について説明し、日本からアジア諸国等新興国の協定加盟を促す観点から協定規則の制定・改正に必要となる基準の引き上げの必要性を主張したところ、マレーシアから本主張をサポートする旨のコメントがありました。

(2)1958年協定への加盟について
 1958年協定加盟に向けたアジア諸国の現在の取組状況や、特に課題とされている試験研究施設を含めた認証試験に関する課題について情報を共有しました。日本からは各国が抱える課題の解決に向けた参考情報として、1958年協定加盟への日本の経験や、日本の認証手続き等を紹介しました。

(3)今後の官民フォーラムのあり方について
 現在の官民フォーラムを、ASEAN諸国の58年協定への加盟状況を見つつ近い将来、アジア諸国の意見を集約してWP29の議論に反映させるための会議体へと発展させていく必要性が確認されました。

※1 IWVTAは、自動車に係る認証の相互承認を、これまでの装置単位から、車両単位へ発展する制度です。本制度の実現により、一カ国で車両認証を取得した自動車が、IWVTAに加盟している世界各国で受け入れられるようになります。
※2 1958年協定は、1958年に締結された国連の多国間協定で、自動車の安全・環境等に関する装置・部品毎の基準の統一及び認証の相互承認の実施を目的としています。日本は1998年に加盟し、現在の加盟国は、50カ国、1地域(欧州連合)となっています。

お問い合わせ先

国土交通省自動車局技術政策課 斧田、高畑
TEL:03-5253-8111 (内線42254)

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