報道・広報

令和4年度第二次補正予算による造船業のDXに向けた支援を決定しました
~抜本的な生産性向上やビジネスモデルの変革に取り組む事業を加速~

令和5年2月6日

国土交通省は、令和4年度第二次補正予算の成立を受けて、令和4年度「革新的造船工程高度化補助事業」の対象事業のうち2事業について、技術開発及び実証事業を加速するための事業計画の変更及び事業費の増額を承認しました。

 我が国の造船業は、高性能・高品質な船舶の供給を通して、我が国における安定的な海上輸送や安全保障の確保に貢献しています。一方で、国際造船市場では日本・中国・韓国による熾烈な競争が行われており、また、環境負荷低減や安全性向上への社会的要請は一層高まっています。このような中、我が国造船業が引き続き海運業からの多様なニーズに応えていくためには、DXによる抜本的な生産性の向上やビジネスモデルの変革が必要です。
 こうした背景を踏まえ、国土交通省は令和4年度から、造船所におけるDXの実現に向けた技術開発・実証事業に対する支援事業(補助率1/2以内)を開始しました。そして、これら技術開発や実証事業の更なる加速を図るため、令和4年度第二次補正予算において必要な事業予算(53百万円)を確保したところです。
 今般、令和4年度「革新的造船工程高度化補助事業」として採択した補助事業のうち、令和4年度に予定していた事業が早期に完了する見込みであり、かつ、令和5年度に予定していた事業の着手を前倒しすることにより、事業目標の早期達成が見込まれる事業について、外部有識者からなる評価会における審査を経て、事業計画の変更及び事業費の増額を承認しました。

 事業計画の変更を承認した2事業の概要は次のとおりです。

[1]「設計図面と作業ノウハウの一体化による建造支援」
事 業 者 名 :ジャパンマリンユナイテッド株式会社
事 業 概 要 :設計システムと作業手順・ノウハウのデータベースを連携し、船体ブロックの建造に必
要な作業情報を一体的に提供するシステムを開発
計画変更概要:作業計画支援システムの現場実証を前倒して実施

[2]「運航/気象情報を活用した省エネ運航支援」
事 業 者 名 :住友重機械マリンエンジニアリング株式会社
事 業 概 要 :風力推進船を対象に、運航・気象情報ビックデータの機械学習による個船毎に最適な   
運航支援を実現するとともに、船舶の開発設計用の性能最適化シミュレータを開発
計画変更概要:性能最適化シミュレータの開発を前倒して実施

 

お問い合わせ先

国土交通省海事局船舶産業課 高木・嶋倉・土肥
TEL:03-5253-8111 (内線43-644、43-627) 直通 03-5253-8634

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