報道・広報

天然ガス燃料船の普及に向けた環境が整いました(総合対策のとりまとめを完了)

平成25年6月28日

 
 船舶への環境規制が今後とも国際的に強化されていくことから、天然ガス燃料船の普及への期待が世界的に高まっており、我が国の海運・造船事業者においてもその建造に向けた取組みが進んでおります。

 国土交通省では、天然ガス燃料船の普及に向けた環境整備を図り、関係事業者の取組みを支援するため、昨年9月に「天然ガス燃料船の普及促進に向けた総合対策検討委員会(委員長:高崎 講二 九州大学教授。委員一覧は別紙のとおり。)」を設置し、検討を進めて参りました。

 昨日の委員会において、当該検討の成果をとりまとめましたので、以下の通りご報告致します。(別添資料を併せてご参照ください。)
 
  • 天然ガス燃料船の普及に当たり、液化天然ガス(LNG)燃料の補給等のソフト面及び船舶の設備等のハード面に係るルールが未整備であることが課題となっていることを受け、
      ・LNG燃料補給時の安全対策等を定めた標準的なガイドライン・オペレーションマニュアル
      ・高圧ガスサプライシステム[1]の設計指針
    等をとりまとめました。

  • 上記ガイドライン・オペレーションマニュアルは、経済産業省や海上保安庁等の関係省庁の参加も得て策定したものであり、また、夜間や天然ガス燃料船の荷役中・旅客乗降中に補給を行う場合の留意事項も定めていることから、これを活用することにより、天然ガス燃料船の運航の柔軟性を確保しつつ、安全かつ円滑にLNG燃料の補給が実施できるようになります。

また、高圧ガスサプライシステムの設計指針の活用により、実際に造船所等が天然ガス燃料船を建造する際に、国際基準に合致する設計をより効率的に行うことができるようになります。 
 
  • なお、検討成果の一部は、国際海事機関(IMO)における国際基準の策定等に係る我が国の対応に活用し、国際的な議論に貢献しました。

今後は、我が国において天然ガス燃料船が実際に建造されることが期待されます。

なお、報告書の本体及び概要版については、後日HPにおいて公表致します。
 


[1] 低速の主機関(主に大型船に採用)を用いる際に必要となる燃料ガスを300気圧程度に高圧化するための設備

添付資料

別紙 委員一覧(PDF形式)PDF形式

別添 資料(PDF形式)PDF形式

お問い合わせ先

国土交通省海事局 安全・環境政策課 濱中・溝手
TEL:(03)5253-8111 (内線43-554、43-545) 直通 03-5253-8631

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