報道・広報

請負工事成績評定要領の運用の一部改正について

平成21年5月14日

 国土交通省では、請負業者の適正な選定及び指導育成に資することを目的として、直轄工事を対象に請負工事の成績評定を実施しています。
 これまでの工事成績評定結果の分析及び「国土交通省直轄事業の建設生産システムにおける発注者責任に関する懇談会 設計・施工プロセス専門部会」での意見も踏まえ、工事成績評定要領の運用の一部を改正しました。
 

1.主な改正内容

1)評価段階の細分化

これまでの5段階評価(又は3段階)では、一段階評価が異なることによる評定点の差異が大きく、特定の段階の評価に偏る傾向がありました。このため、評価段階を細分化し、きめ細やかな評価を行えるように変更しました。(技術検査官:出来形、品質 5段階→7段階、総括技術評価官:地域への貢献 3段階→5段階)

2)評点配分の見直し

一部の考査項目については、評価が特定の段階に偏っていました。このため、バラツキが少ない考査項目の配点を減じ、バラツキの大きい考査項目の配点を増やしました。

3)「高度技術」の見直し(「工事特性」に変更)

都市部での工事や、期間が長い工事、維持工事は安全の確保や各種調整等について困難であることが想定されるので、その履行が的確に行われた場合に、より積極的に評価することが望まれています。このため、[1]特異な技術といった観点から施工困難等の工事特性への対応を評価する観点に評価対象項目の記述を見直し、[2]「高度技術」から「工事特性」に名称を変更、[3]より広い視野からの評価とするため評定者を主任技術評価官から総括技術評価官へ変更しました。

4)技術提案履行の確認評価

現行の成績評定要領策定時(平成13年)に比べて、総合評価落札方式が大幅に普及していること、技術提案の履行状況を以降の工事発注へ活用することが望まれていることから、検査時に技術提案の履行状況確認を行う項目を追加しました。

2.適用時期

平成21年4月1日以降に行う中間技術検査及び完成検査について適用しています。(ただし、平成21年3月31日以前に完済部分の検査を行った工事で行う検査は除く)

3.その他

 
 本改正に関する資料は国土交通省ホームページに掲載しています。
http://www.mlit.go.jp/tec/index.html
 

お問い合わせ先

国土交通省大臣官房技術調査課工事監視官 八木裕人 YATSUKI Hiroto
TEL:(03)5253-8111 (内線22306) 直通 (03)5253-8221

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