令和3年6月17日

国土交通省では、人口減少下での適切な国土管理の在り方について検討を進め、「国土の管理構想」をとりまとめました。国・都道府県・市町村・地域における国土の適切な管理に向けた指針として、今後、各レベルでの国土管理の実践的な取組を推進していきます。

１． 「国土の管理構想」の考え方のポイント 
〇 都道府県・市町村・地域（集落等）の各レベルで、人口や土地の管理状況等についての現状把握・将来予測を行い、目指すべき将来像と土地の管理の在り方を示す管理構想を策定。市町村や地域では、これを地図上に見える化（管理構想図）。
〇 特に中山間地域などを中心に、市町村や地域において実践的な取組が進むことを期待。
〇 生活環境の維持や地域活性化などの地域課題と、生活の基盤となる土地利用・管理を一体的に考える。特に、地域住民自ら話し合い、地域の資源や課題、将来像、具体的な取組などを検討・共有することが重要。 
〇人口減少下では、全ての土地についてこれまでと同様に労力や費用を投下し管理することは困難。優先的に維持したい土地を明確化した取組が重要。管理方法の転換や管理の縮小（場合によっては物理的管理を行わず見守りのみ）も考える。
〇 個別法等による方向性があるものはそれに準拠。

２．「国土の管理構想」を踏まえたこれからの取組
〇「国土の管理構想」を次期国土利用計画や国土形成計画に反映させる。
〇 都道府県・市町村・地域の各レベルでの管理構想に基づく取組を推進する。
〇 特に、市町村や地域レベルでの具体的かつ実践的な取組を進めるため、今年度に、取組事例・効果や策定方法等をわかりやすく整理したマニュアル等の作成やモデル事業の実施を予定。

国土交通省HP:国土管理専門委員会（とりまとめ、委員会の開催状況、資料等を掲載）
（URL）http://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/s104_keikakusuishin_kokudokanri01.html