報道・広報

国際航空の回復のための閣僚宣言に合意
~COVID-19に関するICAOハイレベル会合の結果概要~

令和3年10月25日

 令和3年10月12日(火)~22日(金)、新型コロナ感染症(COVID-19)に関する国際民間航空機関(ICAO)ハイレベル会合が開催され、我が国から岡西国土交通審議官を首席代表とする代表団が参加しました。
 本会合では、COVID-19からの航空の安全かつ効率的な回復の推進を目的とした閣僚宣言が採択されました。

結果概要

○開催日時: 令和3年10月12日(火)~22日(金)(オンライン形式)
 テーマ     : 「COVID-19パンデミック後の航空回復に向けた展望」
 参加者    : ICAO締約国の閣僚級、副大臣級ほか
         日本からは、岡西国土交通審議官を首席代表とする代表団が参加
  目的        : ICAO締約国全体のコミットメントによるCOVID-19からの航空の安全かつ効率的な回復の推進
 
○閣僚級会合での議論の概要
  国際民間航空機関(ICAO)は、COVID-19の世界的な感染拡大により国際航空の分野が多大な影響を受けている中、世界保健機関(WHO)等の関係機関と連携して、COVID-19対策に関する様々な提言やガイダンス、マニュアルの策定など、国際航空の回復に向け、各種課題に取り組んできました。
 本会合では、こうしたICAOの取組も踏まえ、COVID-19パンデミックからの航空の回復を安全かつ効率的に推進させるための様々な課題が共有されるとともに、これらの課題に対する取組を推進させる旨の閣僚宣言が全会一致で採択されました。
 
○我が国首席代表の発言概要
  岡西国土交通審議官からは、国際的な人の往来の安全な再開が世界経済の復活のために重要な役割を果たすことを指摘しつつ、航空回復に向けたICAOの取組を踏まえ、関係者が連携して取り組むことの重要性を訴えるとともに、この観点から特に以下の点について強調し、我が国として今後ともICAOの活動に貢献していく旨を発言しました。
・ 国際航空がパンデミックからの回復力と持続可能性を持つためには、科学的根拠に基づく防疫措置の徹底とともに、デジタル技術やイノベーションを活用した効率的で信頼性の高い出入国手続の実現が不可欠であること
・ 特に、安全で円滑な航空回復に向けては、ワクチン接種証明書等の健康状態に関する証明書について、デジタル化の促進や、複数の規格が存在するデジタル証明の相互運用性の確保が重要であること
 
(参考)デジタル証明の国際規格の状況
 健康状態に関する証明書のデジタル化については、証明書に記載する二次元バーコード等の規格として、ICAOが推奨し、我が国も海外渡航用のワクチン接種証明書に採用予定のICAO VDS-NC規格のほか、EUを中心に採用されているEU DCC規格などがあります。
 円滑な出入国手続のためには、異なるデジタル規格で発行された証明書が相互に利用できる環境が世界的に整うことが重要です。

ICAO VDS規格
ICAOが策定したIC旅券等の渡航書類の国際規格。健康証明書用の規格としては、本年5月、「VDS-NC(Version 1.1)」が策定され、ワクチン接種証明書のデジタル規格として、我が国が採用予定であるほか、豪州も採用。
EU DCC規格
本年7月に運用が開始されたEUデジタルCOVID証明書(EU DCC)の規格。EU域外の一部の国でもデジタル証明の規格に採用。
※両規格の相互運用性の確保については、現在、EUとICAOが協議中。

<成果文書>
・閣僚宣言「世界的パンデミック後を見据えた航空の回復、回復力及び持続可能性のためのワン・ビジョン」(別添)


    

お問い合わせ先

国土交通省航空局国際航空課 藤崎、神内
TEL:03-5253-8111 (内線48157) 直通 03-5253-8702

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