報道・広報

航空大学校帯広分校における訓練飛行の再開について

平成23年10月14日

独立行政法人航空大学校においては、帯広分校所属機(JA4215)の墜落事故を受け、事故直後から全ての訓練飛行を中止していましたが、帯広分校において、第2項に示す安全総点検、運航の安全の確保のための更なる対策及び安全性の検証が実施され、国土交通省としても、その実施状況及びその結果について確認しました。
この結果、国土交通省は、帯広分校における訓練飛行の再開を了承し、これを受けて、航空大学校では、地元との調整を経て、10月17日(月)から訓練を再開することとなりました。
なお、宮崎本校については、9月14日に訓練飛行を再開しています。



1.帯広分校所属機の墜落事故の概要
(1)発生日時
平成23年7月28日(木)9時28分頃(推定)
(2)発生場所
北海道河西郡芽室町剣山山中
(3)概要
航空大学校所属ビーチクラフト式A36型JA4215は、7月28日(木)9時11分に帯広空港を離陸した。その後、9時28分、同機からの救難信号が受信されたことを受けて捜索が行われた結果、上記場所に墜落しているのが発見された。
(4)被害状況
3名(学生1名、教官2名)死亡、1名(学生)重傷(火傷)。
機体は大破。

2.航空大学校における安全総点検等の実施内容
(1)安全総点検(8月2日~17日)
[1] 全ての訓練機の総点検
・事故機の型式のみならず、全ての訓練機に対して、外観、エンジン関係、操縦系統、計器類及び無線機器についての状態の点検や試運転による作動点検等を実施
[2] 訓練体制の総点検
・訓練、運航、整備等に関する各種規定の遵守状況の点検
・教官に対する技量確認や緊急操作確認の実施状況等の運航体制の点検
・運航情報、気象情報の提供状況等の運航管理体制の点検
・航空大学校としての整備委託先管理状況及び整備委託業者の品質管理体制等の整備体制の点検
・教職員に対する安全教育の実施状況等の安全管理体制の点検

(2)運航の安全の確保のための更なる対策(7月29日~9月6日)
[1] 訓練、運航、整備等に関する各種規定の遵守の再徹底
[2] 安全教育、緊急操作手順の再確認等教官及び学生に対する安全対策の実施並びに航大整備職員等整備関係者への安全教育の実施
[3] その他、総点検の結果を踏まえ、必要とされる対応策の実施

(3)安全性の検証(9月26日~10月5日)
    帯広分校における訓練について、全ての教官の技量の臨時審査及びフライト課程毎の模擬訓練による訓練の安全性検証(試行)が完了したため、航空局は検証結果の報告を受けた。(10月6日)

お問い合わせ先

国土交通省 航空局 安全部 運航安全課 木内、山村
TEL:(03)5253-8111 (内線50104、50111)

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