令和5年12月22日

国土交通省では、昭和36 年より、水害（洪水、内水、高潮、津波、土石流、地すべり等）による被害額等（建物被害額等の直接的な物的被害額等）を暦年単位でとりまとめています。 　令和３年の水害被害額（確報値）は、全国で約3,600億円となり、平成24年～令和３年の過去10カ年で８番目に大きい被害額となりました。

【１年間の水害被害額の概要】
〇全国 約3,600億円
〇都道府県別の水害被害額上位３県の水害被害額は、以下のとおり。
　[1] 佐賀県 （水害被害額：約650億円）
　[2] 福岡県 （水害被害額：約520億円）
　[3] 広島県 （水害被害額：約420億円）

【主要な水害による水害被害額の概要】
○令和３年８月の大雨（水害被害額：約2,300億円）
（令和３年８月７日～９月10 日に生じた豪雨及び秋雨前線豪雨による被害額）
都道府県別の水害被害額上位3県は、以下のとおり。
[1] 佐賀県 （約640億円）
[2] 福岡県 （約520億円）
[3] 広島県 （約290億円）
・国管理の六角川水系六角川、江の川水系江の川等をはじめ、都道府県管理を合わせて29水系88河川で、河川からの氾濫等の被害が発生した。
・また、32 都府県で414件の土砂災害が発生し、今回の大雨により、死者13名、約11,000棟の建物が被災するなどの被害が発生した。

○令和３年７月１日からの大雨（水害被害額：約800億円）
（令和３年６月27 日～７月15 日に生じた梅雨前線豪雨による被害額）
都道府県別の水害被害額上位3県は、以下のとおり。
[1] 島根県 （約250億円）
[2] 広島県 （約130億円）
[3] 静岡県 （約130億円）
・30水系64河川で氾濫や河岸侵食等による被害が発生した。
・今回の大雨により、死者28名、行方不明者1名、約3,400棟の建物が被災するなどの甚大な被害が広範囲で発生。
・23府県で274件の土砂災害が発生し、特に静岡県熱海市伊豆山の逢初川で発生した大規模な土石流により、人的被害、住家被害等の極めて甚大な被害が発生した。

 　　
　　　　六角川の浸水状況（佐賀県武雄市）                           静岡県熱海市伊豆山で発生した土石流

　調査結果の詳細は、政府統計の総合窓口（e-stat）にて今年度中に公表予定です。（政府統計の総合窓口 (e-stat.go.jp)）