報道・広報

霞ヶ浦浄化センターにおける「高速吸着脱リン法」の実証試験結果の評価について

平成25年6月4日

 標記の処理方法は、吸着剤を用いて下水中のリンを除去するもので、凝集剤の添加や生物学的に除去する方法とは異なる新たなリン除去の方法です。
 平成25年3月28日に日本下水道事業団が設ける有識者による外部技術評価委員会において処理方法の評価が実施され、5月27日には国土交通省が設ける水処理技術委員会への報告が完了しました。
 国土交通省では、これらの評価結果に基づき、当該処理方法は計画放流水質に適合した処理方法であると判断し、茨城県知事宛にその旨を通知しました。
 今後、茨城県において事業計画の作成、実施設の供用に向けた取組みがなされていきます。


1.これまでの経緯

  • 茨城県霞ヶ浦浄化センターにおいて平成24年3月から約1年間にわたり、日本下水道事業団により「高速吸着脱リン法」のパイロットプラントによる実証試験が行われました。
  • 平成25年3月、日本下水道事業団が設ける有識者による外部技術評価委員会において実証試験の報告及び評価等が行われ、良好な結果が得られました。(全リン濃度で0.02~0.07mg/L)
  • 平成25年5月27日、国土交通省において「高速吸着脱リン法」の実証結果を国土交通省が設ける水処理技術評価委員会に報告した上で、6月4日、当該処理方法は計画放流水質に適合した処理方法である旨を茨城県知事に通知しました。


2.「高速吸着脱リン法」の概要及び特徴

  • 「高速吸着脱リン法」とは、高度処理で除去すべきリンについて、凝集剤を使わずに、セラミックを主体とした吸着剤により、リンを選択的に除去する方法です。
         ・凝集剤を使用しないため、メンテナンスコストが低減できます。
         ・選択的に吸着したリンを回収することが可能です。
         ・実証試験では、リン濃度を極めて低い水準まで除去しています。
 
 *選択的除去:吸着剤の吸着サイトとリン酸の原子間距離がほぼ等しいため、選択的にリンを除去する仕組みです。

3.今後の取組みについて
  • 茨城県では、評価結果を受けて、「高速吸着脱リン法」を採用した事業計画を作成し、実施設の供用に向けた取組みをしていく予定です。
  • 国土交通省では、茨城県の取組みを評価、支援するとともに、茨城県における実施状況を踏まえ、新たな高度処理方法としての位置づけを検討していきます。

添付資料

添付資料(PDF形式:805KB)PDF形式

お問い合わせ先

国土交通省水管理・国土保全局下水道部下水道企画課 三宮
TEL:(03)5253-8111 (内線34134) 直通 (03)5253-8427
国土交通省水管理・国土保全局下水道部下水道企画課 井上
TEL:(03)5253-8111 (内線34134) 直通 (03)5253-8427

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