報道・広報

都市における浸水対策施設運用支援技術をガイドライン化
~ICTを活用したリアルタイムの浸水予測により「i-Gesuido」を推進します~

平成29年2月7日

 国土交通省は、「ICTを活用した浸水対策施設運用支援システム」について、平成26年度より広島市で実証を進め、実証フィールドでは浸水面積を約14%削減できることが確認できました。その成果を踏まえ、国土技術政策総合研究所は、平成29年2月7日に本技術の導入ガイドライン(案)を策定しました。
 本技術は、降雨や下水管内水位等の情報を、ICTを活用してリアルタイムに収集、予測、提供する統合システムを構築し既存の下水道施設を効果的に運用するための技術です。i-Gesuidoを支える技術の1つとして普及促進を図ってまいります。

1.背景・経緯
 近年頻発している都市部での浸水被害について、多くの費用と期間を要するハード対策では早急な対応が難しいのが現状です。一方、都市内に整備された既存の下水道施設を最大限に活用することで被害軽減を図ることが可能です。そのためには、都市内の降雨状況や下水管内水位等をリアルタイムに収集、予測、提供することにより既存施設を効果的に運用できる技術が必要になります。
 そこで、国土交通省では、下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)として、「ICTを活用した浸水対策施設運用支援システム実用化に関する実証研究」を平成26年度より実施し、その成果をガイドラインにまとめました。
 ※B-DASHプロジェクト:Breakthrough by Dynamic Approach in Sewage High Technology Project
  下水道における新技術について、国土技術政策総合研究所の委託研究として、民間企業、地方公共団体、大学等が連携して行う実規模レベルの実証研究


2.本ガイドライン(案)の公開
  ・ICTを活用した浸水対策施設運用支援システム導入ガイドライン(案)
 本ガイドライン(案)は、下水道事業者が本技術の導入を検討する際に参考にできるよう、技術の概要、導入効果、導入検討、運用・維持管理等に関する技術的事項についてとりまとめています。また、本ガイドライン(案)は、国土技術政策総合研究所ホームページ(http://www.nilim.go.jp/lab/ebg/b-dash.html)で公開しています。
 
※本技術は、国土交通省が推進しているICTの活用により下水道事業の「持続」と「進化」を実践するi-Gesuidoの「雨水管理スマート化2.0」を支える技術の1つとして、普及促進を図ってまいります。

3.本技術の概要及び効果(別紙参照)

お問い合わせ先

【B-DASHプロジェクト及び技術の普及展開について】国土交通省 水管理・国土保全局 下水道部 下水道企画課 課長補佐 安田 将広、環境技術係長 中島 智彦
TEL:03-5253-8111 (内線34172、34134) 直通 03-5253-8427 FAX:03-5253-1596
【ガイドラインの内容について】国土技術政策総合研究所 下水道研究部 下水道研究室 室長 横田 敏宏、主任研究官 松浦 達郎
TEL:029-864-2211  直通 029-864-4762 FAX:029-864-2817

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