報道・広報

『日ASEAN港湾保安専門家会合』の結果報告について

平成26年3月4日

国土交通省は、2月25日(火)から2月26日(水)まで、北海道において「日ASEAN港湾保安専門家会合」を開催いたしました。本会合は、第10回日ASEAN交通大臣会合において承認された「日ASEAN港湾保安向上行動計画」に基づき、ASEANにおける港湾保安対策の向上を目的として国土交通省が実施しているものです。結果は下記のとおりです。

1.日時・場所

平成26年2月25日(火) 港湾保安模擬監査
           (室蘭港、北海道開発局室蘭開発建設部)
     2月26日(水) 日ASEAN港湾保安専門家会合
            (TKP札幌駅カンファレンスセンター(札幌市))

2.参加者

カンボジア、インドネシア、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム及び日本の港湾保安の専門家並びに海事保安関連コンサルタント等計22名が参加(ブルネイの専門家は欠席)。
日本からは国土交通省港湾局、北海道開発局、室蘭市(国際埠頭施設の管理者)が参加。

3.主な内容

(1) 港湾保安模擬監査
 室蘭港中央ふ頭及び崎守ふ頭の国際埠頭施設にて実地模擬監査、室蘭開発建設部会議室にて机上模擬監査を実施しました。
 実地監査では我が国における出入管理や埠頭保安設備を用いた保安対策など、机上監査では保安措置実施記録の確認などを中心に模擬監査を実施し、参加者間で意見交換を行いました。

(2) 港湾保安専門家会合
[1]各国の取組状況の報告
 我が国及びASEAN各国から前回会合からの進捗状況や、各国の港湾保安対策に関する課題等が報告されました。
[2] 監査の強化に向けた取組に関する討議
 ・参加者からは、前日の模擬監査において監査職員と国際埠頭施設の管理者との間で丁寧な意見交換が行われていることについて、素晴らしい取組であるとの意見がありました。
 ・これまでの模擬監査結果や各国で現在使用している監査時のチェックリストを基に、「ASEANモデル監査トレーニングプログラム」を作成することとなりました。
[3] 次回の日ASEAN港湾保安専門家会合
 次回会合は平成26年10月下旬から11月上旬にフィリピンで開催されることとなりました。

(参考)
・「日ASEAN港湾保安向上行動計画」では、日ASEANで連携して取り組む港湾保安対策として、「研修講師の確保に向けた取組」及び「監査の強化に向けた取組」を実施することとしています。具体的には、2016年を目標に、前者においては、ASEAN各国において港湾保安対策に関わる人材育成を全国レベルで質・量の両面で確保するための「ASEANモデルTOT(Training of Trainers:研修講師育成)プログラム」を、後者においては、模擬監査を含めた監査人材育成を行った上で、「ASEANモデル監査トレーニングプログラム」を作成することとしています。
・「模擬監査」とは、実地及び机上で実施し、事前に作成したシナリオに基づいた監査(立入検査)を行うことで、監査の手法や観点等についてASEAN各国の参加者が自国の監査方法との比較等を行い、今後の自国の監査の際に参考にするとともに、各国の監査上の課題等を明らかにし、「ASEANモデル監査トレーニングプログラム」に反映させることを目的としています。

お問い合わせ先

国土交通省港湾局海岸・防災課危機管理室 危機管理室長 石橋、 指導係長 深澤
TEL:03-5253-8111 (内線46285) 直通 03-5253-8070 FAX:03-5253-1654

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