平成21年11月20日
去る8月11日、駿河湾を震源とする地震により、東名高速道路牧之原SA付近において、
盛土のり面が崩壊し、国民生活に大きな影響を及ぼす事態が生じました。
この事態を受け、以下のとおり、盛土のり面となっている箇所について、緊急点検を実施する
こととしましたので、お知らせ致します。
1.点検対象となる道路
・ 東日本・中日本・西日本高速道路株式会社、首都高速道路株式会社、
阪神高速道路株式会社及び本州四国連絡高速道路株式会社の管理する有料道路
・ 一般国道(国が管理する指定区間の国道)
2.点検の対象(以下の条件の全てに該当する盛土)
・ スレーキング※しやすい岩質材料が用いられている可能性のある盛土
・ 沢埋め部等の水の集まりやすい地形条件に造成された盛土
・ 盛土のり尻から測った盛土高が10mを上回る盛土
※ スレーキングとは、塊状の物質(土塊や軟岩)が乾燥、吸水を繰り返すことにより、
細かくばらばらに細粒化する現象をいう。
3.点検の内容
[1] 現地踏査
盛土のり面に湧水がないか、平常時及び降雨後に確認を実施。
[2] 簡易現地調査
現地踏査により湧水が確認された盛土について、盛土の強度及び地下水位を確認。
なお、今回の調査結果を踏まえ、必要に応じて、詳細な調査又は継続的な観察を実施。
4.点検の実施時期
上記「[1] 現地踏査」については、平成21年度末までに実施予定。
(積雪等の気象状況によっては別途調整もあり得る。)
「[2] 簡易現地調査」については、[1]の進捗状況をみながら別途調整。