平成28年3月29日

国土交通省は、本日（３月２９日）、国土交通分野におけるインフラ海外展開の行動計画（「国土交通省インフラシステム海外展開行動計画」）を策定しました。 これは、政府全体の戦略である「インフラシステム輸出戦略」の国土交通省関連部分を深掘りしたものであり、熾烈化する受注競争に打ち勝つための戦略を行動計画として示したものです。

本「行動計画」のポイントは以下の通りです。資料については添付ファイルを参照。
 
ポイント１：国交省関連の主要な海外プロジェクトについての対外的な明確化の要望等を踏まえ、
               各地域・国ごとに主要プロジェクトを整理・明確化し、対外的に発信することにより、
               関係者と緊密に連携した効果的なトップセールスの実施等、戦略的な働きかけを行うこととした。
 
ポイント２：交通渋滞、交通事故の増加等、開発途上国において深刻化しつつある問題に対して、
               これまでの単一のプロジェクトによる対応ではなく、問題解決に資する複数のプロジェクトを
               一体的に行う先駆的な取組みを推進することとした。
 
ポイント３：ハード面の整備に併せて、その運営に関わる人材育成支援等を行うことが
               我が国の強みとなっているため、今後も我が国企業が着実に受注成果を上げていく上で、
               更なる人材育成の支援要請等に確実に対応できるような新たな取組みを進めていくこととした。
 
ポイント４：海外に通用する優れた技術を有し、海外展開を希望する国交省所管分野における中小企業等について、
                トップセールスと併せたビジネスマッチングやＪＯＩＮの活用等により、国交省として、
               その海外進出を積極的に支援することとした。
 
ポイント５：我が国のインフラについては、品質等は高いレベルにあるが、建設コストが高く、
               事業実施に至るスピードが遅いとの指摘も見られるところ、価格や対応スピードにおける
               競争力の向上に向け、関係省庁と連携し、円借款の更なる迅速化等の制度を最大限活用していくこととした。