報道・広報

「第1回日越分野別協議(港湾、鉄道)」及び「日越港湾セミナー」の結果について

平成22年3月11日

 国土交通省はベトナム交通運輸省とともに、3月9日、10日に「第1回日越分野別協議(港湾、鉄道)」及び「日越港湾セミナー」を開催しました。
 今回の協議では、両国の港湾・鉄道分野における活発な交流・協力強化、我が国企業の進出促進等のため、個別プロジェクトの状況や必要な仕様、今後の協力等について意見交換、情報共有を行いました。
 その結果、港湾分野については、ラックフェン港プロジェクトについて官民連携プロジェクトとして取り組むことが確認されるなどの有意義な成果が得られました。また、鉄道分野については、鉄道の運行・維持管理も含めた技術規程の作成への協力等について合意が得られました。あわせて、両分野において両国が継続的に協議することについて合意されました。
 また、日越港湾セミナーでは、ベトナム国政府からの港湾開発計画の状況に関する情報提供や、我が国企業の技術力に関する発表等が行われ、同国における我が国港湾関連産業のビジネス機会の拡大にむけた有意義な場となりました。
 
 
1.第1回日越分野別協議(港湾、鉄道)
 
■日時
(港湾)3月9日(火) 9:00~11:00(現地時間)
(鉄道)3月10日(水) 9:00~12:00(現地時間)
 
■場所  ベトナム国ハノイ市 ベトナム国交通運輸省内会議室
 
■出席者
〔ベトナム国側〕ドゥック交通運輸副大臣 他
〔日本側〕藤田技術総括審議官 米澤技術審議官 他
 
■主な討議内容
(港湾)
○ラックフェン港
・ラックフェン港プロジェクトは日越官民連携(PPP)のシンボルであり、官と民が足並みをそろえて実施することが重要であると両国は合意した。またベトナム国交通運輸省からは日本企業の参加を前提として取り組む方針が示された。
・日本側より、港の競争力確保のため、船舶の大型化への対応を提案したところ、ベトナム国側より、当初建設対象となる岸壁等施設の仕様に関しては10万トンクラスの船舶が喫水調整して入れるレベルにするとの見解が示された。
○カイメップ・チーバイ港
・日本側よりカイメップ・チーバイ港のODAバースに関し、船舶の大型化への対応のため、十分な見直し検討を提案したところ、ベトナム国側より、10万トンクラスの大型船に対応するため、当初仕様の変更を行う方針が示された。
○その他
・港湾の管理運営制度、港湾関連手続きの高度化、港湾保安体制等の確立のため、国土交通省からの専門家の派遣等を通じ技術協力を行うことについてベトナム国側より要請された。
・本分野別協議(港湾)の今後の進め方について、次回日本にて来年1月頃の開催で調整することが確認された。
 
(鉄道)
・ベトナム国側から、鉄道整備の中長期的計画、及び南北高速鉄道、ハノイ、ホーチミン市における都市鉄道の現状等について説明があった。
・これに対し、日本側からは、高速鉄道等を整備するにあたって必要となる法整備や人材育成等について説明した。また、今後の国土交通省としての、ベトナムの鉄道整備に対する協力の可能性について、意見交換を行い、鉄道の運行・維持管理も含めた技術規程の作成への協力等について合意が得られた。
・更なる情報・意見交換を行うため、鉄道分野における第2回の協議を今年の夏頃を目途に開催することを合意した。
 
分野別協議の様子      分野別協議参加者        両国代表者
 
2.日越港湾セミナー
 
■日時  3月9日(火) 13:30~16:30(現地時間)
 
■場所  ベトナム国ハノイ市 ビナラインズ(ベトナム国営船社)内会議室
 
■主催者 国土交通省、ベトナム国交通運輸省
 
■出席者 約100名
〔ベトナム国側〕ドゥック交通運輸副大臣、ベトナム企業 他 約60名
〔日本側〕藤田技術総括審議官、日本企業 他 約40名
 
■セミナーの結果の概要
・日本とベトナム両国から、港湾分野における取組みにつき、それぞれ紹介を行った。
・日本の企業から、港湾建設や荷役機械、貿易関連システム、コンテナターミナル事業といった港湾関連技術・事業の紹介が行われた。
 
セミナー会場の様子       藤田技術総括審議官      ドゥック副大臣
 
以上

お問い合わせ先

国土交通省総合政策局国際業務室 瀬賀、松田
TEL:(03)5253-8111 (内線25925、25924) 直通 (03)5253-8319
国土交通省港湾局国際・環境課国際企画室 稲田、川俣
TEL:(03)5253-8111 (内線46552、46542) 直通 (03)5253-8679
国土交通省鉄道局総務課国際業務室 平石、佐藤
TEL:(03)5253-8111 (内線40793、40163) 直通 (03)5253-8551

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