平成21年5月8日

　中国四川大地震発生から一年となる本年５月１２日（火）、日本の復興支援策の一つに位置づけられている「耐震建築人材育成プロジェクト」の日中双方による署名式が中国北京市において行われ、技術協力プロジェクトがスタートします。


　本「耐震建築人材育成プロジェクト」は、本年４月末の日中首脳会談で確認された「一つの全体計画と5つの柱（健康・福祉、社会・文化、産業・雇用、防災、まちづくり）」の下での日本の復興支援のうち、「まちづくり」分野に関する中国四川大地震の復興支援プロジェクトの一つに位置づけられており、建築物の耐震性を確保するための中国の構造技術者等の育成を目的として、長期専門家の派遣、本邦研修及び中国国内研修などの組み合せにより、（独）国際協力機構（ＪＩＣＡ）の技術協力プロジェクトとして実施されます。

　国土交通省は、プロジェクト実施の中核を担う長期専門家として、水谷明大（みずたに・あきお）氏を中国住宅・都市農村建設部の付置機関である中国建築標準設計研究院に派遣するとともに、本邦研修の実施支援など、本プロジェクトに積極的に参画いたします。
　
５月１２日の署名式には、水谷ＪＩＣＡ専門家が出席するほか、本邦研修の実施機関の一つとなる（独）建築研究所から古川信雄（ふるかわ・のぶお）国際地震工学センター長が出席する予定です。